他人と自分の境界がわからない

ASDなのではないかという可能性が出てから、「僕は他人の考えていることを想像することが困難または苦手である」という事実をよく認識できるようになりました。

例えば所謂「アイスクリーム屋課題」と呼ばれる問題です

アイスクリーム屋課題

ジョンとメアリーは公園にいます。公園にはアイスクリーム屋さんの車も来ています。メアリーはアイスクリームを買いたかったですが、お金を持ってきていませんでした。アイスクリーム屋さんは午後も同じ公園にいるというので、メアリーはお金を取りに戻りました。しばらくして、アイスクリーム屋さんは教会に行くとジョンに伝え、移動しました。その途中、メアリーの家の前を通ったアイスクリーム屋さんは、メアリーにも教会に行くことを伝えました。しばらくして自宅に戻ったジョンは、宿題のことで聞きたいことがあり、メアリーの家に行きます。しかしメアリーはすでにアイスクリームを買いに出かけていました。ジョンはメアリーを追いかけて行きました。
ジョンはメアリーがどこに行ったと思っているでしょうか?

奥さんと食事しているときに問題を音読してもらいまして、僕の回答は

「時間帯が午前中だったら教会、午後だったら公園」

でした。その解答の後、もう一度問題を読んでもらいました。僕は「問題に不備でもあったのかな」と思い、回答は自信満々に「教会」でした。

ジョンは「アイスクリーム屋さんが教会に行く事」を知っているが、「その事をメアリーが聞いた事実」を知りません。なのでジョンは「メアリーは公園に向かう」と考えるはずです。今となってはわかりますが、正解をこのように書くのにも、ものすごく時間がかかりました。

Aさんが考えている事や知っている事、Bさんが考えている事や知っている事、…に仕切りがあって線が引かれててという事を把握するのに時間がかかるみたいです。

人狼系のゲームが苦手


Among usを好きな友人がいて度々誘われるのですが断り続けて1年ぐらいになります。人がプレーしている動画は見た事があるのでどんなゲームかは知っています。何となく自分には無理かなぁと思っていて、プレーした事はありません。このゲーム、「誰が何を知っているのか知らないのか」という事が肝となるゲームなので、僕が無理かなぁと思っている理由がよくわかりました。

他にも最近友人と遊んだ「エセ芸術家ニューヨークへ行く」が全くプレーできませんでした。これは人狼系お絵かきゲームで、「この人はたぶんこういうことを考えている」ということをちゃんと想像しないと楽しくないゲームだと思います。

なるほど、自分が本当に苦手な事がよくわかり始めたと思っています。ただ本質的に解決できない問題のような気がして、どんな対策を講じたら良いのか途方に暮れてもいます。


追記: 自他境界の傾向



自分と他人の境界について調べていたら、以下の記事が見つかりました。

僕はどちらかというと「自分の領域を“他者にまで”広げる傾向」があると思います。奥さんの言っている事が、自分の思っている事と全然違うと黙ってむすっとしてしまったり、意見を突っぱねようとしたりしてしまったことが何度もあります。

人は人って頭ではわかっているつもりだったけど、本当はよくわかっていなかったのかというのは面白い気づきでした。自他境界をはっきりさせるにはどうしたら良いか調べていたらジャーナリングと呼ばれる手法が良さそうに感じました。他にも何か良い習慣がないか調べてみようと思います。


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