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コロナで変わる結婚式

こんにちは、初めてのnoteです。結婚式も新しい時代に入りますね。でも悲観することなんて何もないなーと思っています。だってスタイルは変わっても大切なことは何一つ変わらないのですから。ウェディングに携わって20年以上になりますが私なりの哲学を発信したくなりnoteを始めました。

夜明けのような空気感

新型コロナウィルスで全国的に結婚式が延期になっていますね。もちろん私たちも例外なくこの春の結婚式はほぼ延期またはキャンセルされた方もおられました。感染者数が減っていったとしても、今までと同じようなスタイルではなく今後はアフターコロナの結婚式のあり方が求められてきます。 やっと新しい生活様式なるものが提言され、ブライダルの業界団体もガイドラインを作られました。それによると集合写真撮影のギリギリまではマスクをつけるとか、ゲスト同士の距離は1〜2メートル離すとか、大きな声の余興はしないとか・・・

「えー!そんな結婚式楽しくなさそう・・・。」

なんて声が聞こえてきそうですね。もちろん安全の担保は大切なことです。安心して結婚式ができる環境を絶対に用意しなければなりません。でも物は考えようです。極端になりすぎずガイドラインを参考にしながら色んな人が色んなアイデアを出し合っていい結婚式を作って行こうと、最近は少しトンネルを抜けた後の夜明けのような、そんな空気感も一方では感じていたりします。

仲人さんって知ってる?

私がこの仕事を始めた頃はまだ仲人さんがいました。知っていますか?金屏風の前に置かれた高砂(メインテーブル)には新郎新婦を挟むように仲人夫婦が座っていました。驚くことに新郎新婦の入場も仲人と一緒に入場。そして仲人さんにはお祝儀を包んでもらうのではなく仲人料を新郎新婦が包んでお願いをしていました。その額はうっすらと覚えている限りだと20万くらいだったんじゃないかな?(間違っていたらごめんなさい・・・汗)

普通はお世話になったご夫婦や新郎の上司夫婦にお願いするのが一般的。ただ不思議なのは仲人会というのがあっておじさんおばさんのネットワークをフル活用し「そろそろ近所の誰々ちゃんも年頃よね」と釣書(縁談に使う時の自己紹介文)を回してお見合いをセッティング→縁談がまとまれば結婚式の手配を全部してくれて結婚式の当日は仲人をする。という流れになっていて、1組縁談が決まれば式場や衣装屋さんからの紹介料と当日の仲人料が入るのでなかなかよくできたビジネスでした。中には「今まで○組の仲人をしているんだぞ!」と結婚式にも口出ししてきたり・・・そんな感じで当時は仲人さんの影響力って大きかったんです。けれど私がこの業界に入る頃にだんだんと仲人を立てる結婚式はなくなっていきました。その後この仕組みは今の婚活事業の元になっている形でもあります。

25年1サイクル

何を言いたいかというと、ブライダルビジネスの裏側を暴きたいわけではなくそれが

25年前までのスタンダードだったということです。

仲人さんだけではなく他にも25年前に結婚式のスタイルはガラリと様変わりしていきました。そして雑誌としてはありえない重量のあの有名な雑誌「ゼクシイ」の登場です。新郎新婦が主体になった結婚式に変わっていき、今の誰もがイメージする結婚式の形になっていきました。まさにあれから25年です。歴史の変わるサイクルは25年周期と誰かが言っていました。きっかけがコロナだっただけで時代が変わる時期にきていたということなんだと思っています。そう考えるとちょっとワクワクしてきます。25年前古い婚礼の体質を変えたくてプロデュース会社を立ち上げた時と同じ感覚。そしてその源にあるものは今感じていることと変わらないことに気づきます。

「新郎新婦の幸せのために!」

そう。大切なことは全く変わらないのです。

最後に・・・でも仲人さんは新郎新婦の幸せをすごく願ってくれて結婚式だけでなく夫婦の人生に大切なことを相談できたり教えてくださったりする心強い存在だったことを付け加えて終わりにします。逆に今はそういう存在こそ必要なんじゃないかと感じています。

最後までお読みくださりありがとうございました。




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