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課題図書

今年度、高学年の感想画課題図書だ。サクサクと読める。でも内容は、色々な視点から問題提起してあり、ラストもさわやかで。さすが、小手鞠るいさんという感じもした。

七海ははパパが日本人、ママがアメリカ人のハーフだ。本人は、そう言われるのがいやでダブルと言っている。まわりの人にそんなに見られることも含めて、イライラ、モヤモヤした日々を送っている。夏休みの宿題の作文もそんな気持ちを書こうと思うのだが・・。その夏休みに、ママとハワイのオアフ島に旅行に行った。美しく海、砂浜、自分のことを特別に見ない人々。開放された七海が、美しいカケラを浜辺で見つけた。それは、プラスチック片、そこで廃棄物でアートを作っているオーガストや環境保護の活動をしている同い年の少女ピカケに出会う。そこで、ベトナム戦争や枯葉剤のことを知る。

日本に帰り、ハワイで見たことや考えたことをまとめたり、環境保護問題について調べたりしていると、パパが登山に誘ってくれた、一緒に登山しながら、山と海が繋がっていることも知り、自分のこととして体感した。

そして七海は、行動に出た。ハワイのピカケともメールでやりとりをして、自分の足元を見ること、自分のすることを見つけたようだ。

タイトルの「サステナブル」は、持続可能という意味だが、今は、持続可能な世界を目指すと言った意味で使われている。SDGsと呼ばれる活動や言葉も多く目にするようになった。この本を読むことで、人ごとでなく自分のこととして、環境保護や多様性、人間が今なすべきことを考えるきっかけになると思う。

表紙の爽やかな絵も魅力的、加えてラストが甘酸っぱい。

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