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語りと朗読

よく問われ質問に、語り(ストーリーテリング)と朗読は、どう違う?というのがある。確かに、疑問に思う方も多いと思う。だって、聞き手にとったら、ただ耳で聞く行為なので、違いはないのではないか?絵本の読み聞かせとの違いなら、そこに見る物がある・ないと明らかに言えるのだが。語りと朗読は?

私は、朗読は全く専門外なので、語りとどう違うとはっきりしたことは、言えないし、間違っているかもしれないのでその時は、お許し頂きたい。

もちろん、語りは、何も書かれているものは、見ません、語り手が覚えたおはなしを語ります。それが暗記とは違う。おはなしを言葉も情景も、感情も全て語り手の中に入れて、聞き手の前で直接声によって素直に届ける。聞き手と、同じ空間と時間の中にいることで、語り手と聞き手の間に見えない親しいコミニケーションが生じる。そして語りの方は、耳で聞いて理解できるようなおはなしが選ばれる。主に昔話か、昔話の形式にのっとった創作物語だ。よく言われるのが、囲炉裏ばたのおばあさん・おじいさんの昔語りをイメージしてほしいと。

朗読は、手に声に出すべき台本(テキスト?)を持って聞き手の前に立つ。覚えるかそうでないかはその人だろう。それを声による芸術として、聞き手に届けているように思う。(思うというのは、専門外だから)読まれるのは、文芸作品が多いように思う。読み手の作品に対する感情などを聞き手に直接表現されているのではないかと思う。内容もそうだか語り手の技術や表現なども重要だ。

そんなことを言っていると、演劇との違いは?落語や講談などの話芸との違いは?ラジオやテープなどの違いは?と迷路に迷い込んでしまう。

私が常に思うのは、どれがよくて、どれが上質ということではないのだ。人が皆違うように、私たちは色々なものを吸収している。子どもならそれで成長し、大人なら楽しむ。色々あって良く、あるべきだし、自分の好きなものを見つけたり、良いところを好きなように吸収すれば良いのだ。

子どもたちの側で本を届ける活動をしているのだから、聞くことが本を手に取ることに繋がっていけば良いのだと。その方法として私は、語り(ストーリーテリング)を選んだ。

語りと朗読の違いを明確にできるならと、書きはじめたが、私自身の内なるものを自身でまとめただけだった。(失礼した)

https://www.tcl.or.jp/出版物・グッズ/レクチャーブックス/

東京子ども図書館のレクチャーブックスが参考になるかしら。



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