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かもめマシーン2020年の活動まとめ

かもめマシーンでも例に漏れずコロナ禍で大きな影響を受けましたが、通り一遍な挨拶は省いて、そんな中で行っていた活動の紹介! (萩原)

俺が代 無観客公演@本多劇場

5月には、ルーマニアで『しあわせな日々』を上演予定だったものの延期。その代わり『アートにエールを!』に参加するために、空いていた本多劇場を使って俺が代の無観客公演を実施。撮影は、京都公演の折に出会った丹下紘希さんです。


もしもし、わたしじゃないし

9月には新作「かもめ」の上演予定だったので緊急事態宣言の中でもずっとこの作品について考えていたけれども、あえなく中止になりました。開いてしまった時間で小規模な公演を……と考え、ベケットの『NOT I』を原案とする1対1の電話演劇「もしもし、わたしじゃないし」を上演。公演は小規模だけど、作るほうは大変です。


「読む会」とか

この他、1月と3月には「文化芸術基本法を読む会」を、5月と11月には「日本国憲法を読む会」を行ったり(11月のゲストは畑中章宏さん)、12月には「ルーマニアインディペンデント演劇シーンとの対話」として、ブカレストの演出家・ラドゥ・アポストルを招いたトークイベントを実施したり。公表も公開もしていませんが、何人かの俳優とともに毎週稽古をしたりしていました。

↑早く動画編集しなきゃ……

その他

緊急事態宣言の中で書いたこの文章は、ここ数年の活動の総括でもあり、今後数年の活動の指針になるもの。コロナによって公共の概念は大きく変わったし、変わっていくと思います。

2021年は……

作品製作のリソースや体力のないぼくらは、2021年もこれまでの規模での劇場公演をすることが難しいと思っています。TPAMフリンジに出品する「もしもし」の再演、バージョンを変えた再再演、など、特殊な状況を楽しみながら作品を作ったり、あるいは「読む会」のような作品未満の小さな集まり、あるいはリサーチや基礎訓練などに終始するのではないかと考えています。

利賀村でしあわせな日々を上演した時も、空のハイエースで現地に向かって潰れた家の廃材を大量に美術として使っていました。僕らの作品作りは「あるものでなんとかする」です。

どんなにひどい状況でも、なんとかかんとかしていくでしょう。

よいお年を。

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