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新規カード採用型【U.A.】解説

という訳で今回は、8月8日(土)に発売予定の『PHANTOM RAGE』に収録される新しい「U.A.」カードを採用した【U.A.】デッキについて紹介していきたいと思います。

【U.A.】デッキはその名の通り、各スポーツのアスリートたちをモチーフとした地属性・戦士族のテーマです。
手札の「U.A.」モンスターとフィールドの「U.A.」モンスターを入れ替える(選手交代)することで、状況に合わせてモンスターを場に出すことができるという特性を持ったテーマでもあります。

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そんな【U.A.】ですが、今回はさらにトリッキーな効果を持ったモンスターや、展開をサポートする魔法・罠カードが登場しました。
筆者である私自身もけっこう気に入っているテーマなので、さっそくプロキシを作り、いくらか試しに対戦してきました。

今回はその中で得られた知見を、書き記していきたいと思います。
いつものように長文な内容にはなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

新規カード紹介

《U.A.リベロスパイカー》
効果モンスター 星4/地属性/戦士族/攻1800/守1800
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは「U.A.リベロスパイカー」以外の自分フィールドの「U.A.」モンスター1体を手札に戻し、手札から特殊召喚できる。
②:相手メインフェイズに発動できる。手札のレベル5以上の「U.A.」モンスター1体をデッキに戻し、そのモンスターとはカード名が異なる「U.A.」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。その後、フィールドのこのカードを持ち主の手札に戻す。

新しく登場した、下級の「U.A.」モンスター。
【U.A.】はこれまで《U.A.ファンタジスタ》しか下級モンスターがいなかったので初動が安定しないという大きな課題がありました。
しかしこのカードの登場で、《U.A.ファンタジスタ》3枚、《U.A.リベロスパイカー》3枚、《増援》1枚、《おろかな副葬》3枚(《U.A.ペナルティ》を墓地へ落とすカード)、そして後述する《U.A.ハイパー・スタジアム》3枚と、初動が13枚になったので、かなり初手の安定感が高まりました。

またこのカード自体の効果も使いやすく、相手メインフェイズに手札の上級「U.A.」モンスターを戻すことで、デッキから任意の「U.A.」モンスターを出すことができます。
これによって妨害効果を持っている《U.A.パーフェクトエース》を出すことが容易となり、これまで【U.A.】が苦手としていた先攻の動きが可能になっています。

《U.A.プレイングマネージャー》
効果モンスター 星8/地属性/戦士族/攻2000/守2600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分が「U.A.」モンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
●「U.A.」モンスター以外のフィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

新しく登場した、上級の「U.A.」モンスター。
これまでの「U.A.」モンスターと違い、他の「U.A.」モンスターの召喚・特殊召喚に反応して、自身を特殊召喚する効果を持っています。
このカードの登場によって、1ターン目であっても「U.A.」モンスターを複数並べることが可能になりました。

また自身が特殊召喚された場合に、フィールドのカード1枚を対象にとって破壊するか、「U.A.」モンスター以外のフィールド上のモンスターの効果を無効化することができます。
自分ターンでは《U.A.ファンタジスタ》などの召喚をトリガーに特殊召喚→相手カード1枚破壊の効果を使い、相手ターンには《U.A.リベロスパイカー》の効果で出てきた《U.A.パーフェクトエース》などの特殊召喚をトリガーに特殊召喚→相手モンスターの効果を無効というトリッキーな使い方が可能になっています。

《U.A.ロッカールーム》
速攻魔法
このカード名はルール上「F.A.」カードとしても扱う。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分のフィールド・墓地の、「U.A.」モンスターまたは「F.A.」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻し、自分は500LP回復する。その後、以下の効果を適用できる。
●手札の、「U.A.」モンスターまたは「F.A.」モンスターを任意の数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。

自分のフィールド・墓地に存在する「U.A.」モンスター1体を手札に戻し、ライフを回復することができる速攻魔法カード。
基本的には墓地の「U.A.」モンスターのサルベージ(回収)として使うことになります。
また手札にモンスターを戻した後、任意の数の「U.A.」モンスターをリロード(デッキに戻して、同じ数だけドロー)する効果も持っています。

ちなみに後述の魔法・罠カードも含め、新規「U.A.」魔法・罠カードは、同時に「F.A.」新規の扱いになっています。

《U.A.ハイパー・スタジアム》
フィールド魔法
このカード名はルール上「F.A.」カードとしても扱う。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「U.A.」モンスターまたは「F.A.」モンスター1体を手札に加えるか、自分の墓地から「U.A.スタジアム」1枚を選んで手札に加える事ができる。
(2):手札のフィールド魔法カード1枚を相手に見せ、1000LPを払って発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、「U.A.」モンスターまたは「F.A.」モンスター1体を召喚できる。

新しく登場したフィールド魔法カード。
発動時の効果処理として、デッキから「U.A.」モンスターを手札に加えるか、墓地の《U.A.スタジアム》をサルベージする効果を持っています。
もともと【U.A.】は《U.A.スタジアム》を主軸にサーチ・強化を継続して行うテーマですが、逆に言えば《U.A.スタジアム》にかなり依存したテーマでもありました。
しかしこのカードは墓地へ送られた《U.A.スタジアム》を手札に戻す効果に加え、1000LPを支払って手札のフィールド魔法(《U.A.スタジアム》)を相手に見せることで、「U.A.」モンスターの召喚権を追加することができるため、これまでの【U.A.】の強みを活かしながら、さらに新しい動きも可能にしてくれました。

《U.A.マン・オブ・ザ・マッチ》
通常罠
このカード名はルール上「F.A.」カードとしても扱う。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の「U.A.」モンスターまたは「F.A.」モンスターが、戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後、または相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分の手札・墓地から、「U.A.」モンスター及び「F.A.」モンスターを任意の数だけ選んで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

新しく登場した「U.A.」通常罠カード。
自分の「U.A.」モンスターが戦闘でモンスターを破壊した時、または戦闘ダメージを与えた時、手札・墓地から「U.A.」モンスターを任意の数だけ守備表示で特殊召喚する効果を持っています。

一度に2~4体のモンスターを展開できる、豪快なカードです。
「U.A.」で使う際は、攻撃力が高く貫通能力も持っている《U.A.ドレッドノートダンカー》の攻撃をトリガーに発動するを狙うのがベターかと思います。
効果を使った後は《聖騎士の追想 イゾルデ》などのリンクモンスターや、《No.61 ヴォルカザウルス》などのエクシーズモンスターを出すなどして、【U.A.】とはまた違う動きで展開することが可能になります。

デッキレシピ紹介

※は新規カード

モンスターカード 19枚
《U.A.ファンタジスタ》 ×3
※《U.A.リベロスパイカー》 ×3
《U.A.パーフェクトエース》 ×2
《U.A.マイティスラッガー》 ×1
《U.A.コリバルリバウンダー》 ×2
《U.A.カストディアン》 ×1
《U.A.ドレッドノートダンカー》 ×2
《U.A.ストロングブロッカー》 ×1
《U.A.フィールドゼネラル》 ×1
※《U.A.プレイングマネージャー》 ×3

魔法カード 17枚
《U.A.フラッグシップ・ディール》 ×3
《増援》 ×1
《テラ・フォーミング》 ×1
《おろかな副葬》 ×3
《U.A.ターンオーバー・タクティクス》 ×1
※《U.A.ロッカールーム》 ×1
《U.A.パワードギプス》 ×1
《U.A.スタジアム》 ×3
※《U.A.ハイパー・スタジアム》 ×3

罠カード 4枚
《U.A.ペナルティ》 ×3
※《U.A.マン・オブ・ザ・マッチ》 ×1

テーマ内の基本的な動きができるよう、全種類の「U.A.」カードを採用する形にしました。
《聖騎士の追想 イゾルデ》をはじめとしたリンクモンスターや、ランク5~8の大型エクシーズを採用することも可能ですが、今回は割愛。

【U.A.】本来の動きを重視して、《U.A.パーフェクトエース》や《U.A.ストロングブロッカー》、《U.A.プレイングマネージャー》で相手を妨害しながら、
《U.A.ドレッドノートダンカー》や《U.A.パワードギプス》を装備した「U.A.」モンスターで、一気に勝負を決める、という戦い方をしていきます。

デッキの回し方

・序盤の動き

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これまでの【U.A.】と同様に、《U.A.スタジアム》と下級の「U.A.」モンスターを使って、手札とフィールドに「U.A.」モンスターを集めていきます。
《U.A.スタジアム》は、「U.A.」モンスターが召喚された場合に、デッキから「U.A.」モンスターを手札に加える効果を持っているので、先攻なら相手ターンに妨害できる《U.A.パーフェクトエース》や《U.A.ストロングブロッカー》、《U.A.プレイングマネージャー》を、後攻なら突破力の高い《U.A.ドレッドノートダンカー》や《U.A.マイティスラッガー》を手札に加えていきます。
基本的に先攻なら《U.A.パーフェクトエース》をフィールドに出し、後攻なら《U.A.ドレッドノートダンカー》を出していきましょう。

→下級の「U.A.」モンスターとアクセスできるカード
 《U.A.ファンタジスタ》
 《U.A.リベロスパイカー》
 《U.A.フラッグシップ・ディール》
 《増援》
 《U.A.ハイパー・スタジアム》
 《テラ・フォーミング》(→《U.A.ハイパー・スタジアム》)
 《おろかな副葬》(→《U.A.ペナルティ》→《U.A.ハイパー・スタジアム》)
→《U.A.スタジアム》とアクセスできるカード
 《U.A.スタジアム》
 《テラ・フォーミング》
 《おろかな副葬》(→《U.A.ペナルティ》)
これら2種のカードが1枚ずつあれば、とりあえず【U.A.】の初動としては最低限の動きをすることができます。

また新規カードの《U.A.リベロスパイカー》をフィールドに出しておけば、相手ターンに手札の上級「U.A.」モンスターをコストにデッキから「U.A.」モンスターを出すことができるので、《U.A.パーフェクトエース》や《U.A.プレイングマネージャー》に変換して、相手を妨害してデュエルの主導権を取るように戦っていきましょう。

・中盤の動き

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先述した《U.A.パーフェクトエース》と《U.A.ドレッドノートダンカー》は、【U.A.】の中でも特に強力で使いやすいモンスターです。
《U.A.パーフェクトエース》は1ターンに1度、手札1枚を捨てることで相手のモンスター・魔法・罠の発動を無効にすることができます。
《U.A.ドレッドノートダンカー》は2500の打点を持ちながら貫通能力を持っており、戦闘でダメージを与えた時にフィールドのカード1枚を対象にとって破壊する効果を持っています。
基本的にこの2体を活用しながら、相手をコントロールして地道にアドバンテージを稼いでいきます。

ちなみに《U.A.パーフェクトエース》は自身の効果による特殊召喚こそ名称指定のターン1ですが、
無効にする効果はモンスター毎のターン1なので、《U.A.パーフェクトエース》を2体並べればそれぞれ無効効果を発動することができるのは、覚えておいて損はないでしょう。
これは《U.A.ドレッドノートダンカー》のカード破壊効果も同様なので、積極的に並べていくと良いでしょう。

新規カードの《U.A.プレイングマネージャー》は「U.A.」モンスターの召喚・特殊召喚をトリガーに特殊召喚でき、2つの効果のいずれかを任意に適用することができます。
《U.A.パーフェクトエース》の無効効果による妨害と、《U.A.プレイングマネージャー》によるカード1枚破壊・表側表示モンスターの無効化を併せることで、相手の展開を2度3度止めることができます。
《U.A.ファンタジスタ》と《U.A.リベロスパイカー》は、相手ターンに「U.A.」モンスターを特殊召喚する効果を持っているので、その効果を使いながら《U.A.プレイングマネージャー》を特殊召喚し、相手をじわじわと追い込んでいきましょう。

・終盤の動き

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やっぱこれだね

《U.A.ドレッドノートダンカー》に装備すれば3500打点・貫通・カード破壊・2回攻撃可能のモンスターができあがり。
あとは適当に相手のモンスターを殴ったり、破壊効果で盤面を空にしてダイレクトアタックを決めたりと、やりたい放題してやりましょう。

結局のところ、やっぱり【U.A.】はパワーですよ!!!

おわりに

いかがだったでしょうか。
これまで《U.A.パーフェクトエース》《U.A.ドレッドノートダンカー》、《U.A.パワードギプス》くらいしか強いところがないといわれてきた【U.A.】でしたが、
《U.A.リベロスパイカー》や《U.A.プレイングマネージャー》の登場によって、展開の安定性が高まっただけでなく相手ターンにできる動きが増えたので、トリッキーな戦い方も可能になりました。

これが実際そこそこ強くてフリー対戦くらいなら、かなり良い感じに戦って勝つことができました。
過去テーマの強化という最近の風潮もあってか、かなりバランス調整もうまくされているように感じましたね!

とりあえず今回はメインデッキのみを使った【U.A.】デッキの紹介でしたが、EXデッキのモンスターを使ったり、汎用の戦士族モンスターを採用したりすれば、また違った動きも可能になるかと思います。
印象深い見た目とは裏腹に、実はあまり使用者が多くない【U.A.】デッキ、皆さまも一度、組んでみてはいかがでしょうか?

それでは今回はこの辺で。

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