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【機塊】デッキ紹介

今回は『COLLECTION PACK 2020』に収録された【機塊】デッキについて、紹介していきたいと思います。

【機塊】は《電幻機塊コンセントロール》を始めとした、「家電」+「生物(空想上のものを含む)」をモチーフとする機械族テーマです。
「メインデッキはレベル1モンスターのみ、リンクモンスターはリンク状態によって効果が変わる」というかなり個性的なテーマでありながら、実はとても高いポテンシャルを秘めています。

可愛い見た目とは裏腹に、一癖も二癖もある「機塊」モンスターたちを使った【機塊】デッキについて、この記事でじっくりねっとり学んでいきましょう!

デッキレシピ紹介

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レシピなのか。

【機塊】デッキ固有の動きを最大限に活かしたかったので、できるだけ他のテーマや種族カードの採用は抑えました。
基本となる【機塊】の動きを軸において、《充電機塊セルトパス》や「機塊」リンクモンスターを状況に合わせて出し、《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》《機塊リユース》《貪欲な壺》を用いて手札・デッキに《電幻機塊コンセントロール》を戻してリソースを回復しながら戦うような構成になっています。

デッキの回し方

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《電幻機塊コンセントロール》(or《複写機塊コピーボックル》)+《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》
このデッキの基本となる動きになります。
もちろん《電幻機塊コンセントロール》の部分は《ワンチャン!?》や《ワン・フォー・ワン》でも代用可能です。

①《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》を発動し、効果処理で《複写機塊コピーボックル》または《電幻機塊コンセントロール》(手札にいない方)をデッキから手札に加える
②《電幻機塊コンセントロール》を通常召喚
③フィールドの《電幻機塊コンセントロール》を対象に《複写機塊コピーボックル》の効果を発動して特殊召喚する(《電幻機塊コンセントロール》として扱われる)
④フィールドにいる《電幻機塊コンセントロール》の効果で、デッキから別の《電幻機塊コンセントロール》を特殊召喚
⑤《電幻機塊コンセントロール》《複写機塊コピーボックル》を素材として、《充電機塊セルトパス》をEXモンスターゾーンにリンク召喚
⑥リンク召喚成功時に《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》の効果を発動し、墓地の《電幻機塊コンセントロール》を手札に戻す
⑦フィールドに「機塊」モンスターが存在するので、手札に戻した《電幻機塊コンセントロール》を自身の効果で特殊召喚する

この動きによって、フィールドに《充電機塊セルトパス》《電幻機塊コンセントロール》×2が用意できます。
この後は、状況に合わせて《電幻機塊コンセントロール》を素材に「機塊」リンクモンスターを出していきます。

各リンクモンスターの役割

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《充電機塊セルトパス》
 【機塊】デッキにおいて、展開の要となるモンスター。
 というか現段階でリンク2がこの子しかいないので、必然的に最優先で出すことになる。
 相互リンク状態の「機塊」モンスターが相手モンスターと戦闘する場合、そのモンスターの攻撃力をこのカードが相互リンクしている数×1000アップさせることができる。
 最大で2000の攻撃力アップが見込めるので、リンク先の「機塊」モンスターの攻撃力が3000や3500になる。メインウエポン。

 それ以外にもリンク先にモンスターが存在すれば攻撃・効果の対象にならないので、どんな状況であっても最低限リンク先を確保できるように立ち回るようにしたい。
 「機塊」モンスター共通の制約としてリンク召喚されたターンにはリンク素材にはできないが、ターンさえ跨げば素材にできるようになるので、返しのターンで《トロイメア・ユニコーン》や《アクセスコード・トーカー》につなぎたいところ。

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《洗濯機塊ランドリードラゴン》
 現状の【機塊】デッキで、とりあえず出しておけば強いモンスター。
 相互リンク状態であれば、戦闘した相手モンスターを除外することができる。
 非相互リンク状態であれば、戦闘した相手モンスターを破壊し、元々の攻撃力分のダメージを与えることができる。

 またこのカードでの戦闘ではお互いに戦闘ダメージは発生しないが、元々の攻撃力が1500あり、「機塊」モンスターの中では最も高い攻撃力なのもミソ。
 《充電機塊セルトパス》の効果と併用すれば攻撃力が最大3500となるので、かなり相手にプレッシャーをかけることができる。

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《計量機塊カッパスケール》
 自身をリリースすることで、墓地の「機塊」モンスターを蘇生する効果を持っている。
 相互リンク状態であれば「機塊」リンクモンスターを、非相互リンク状態であればレベル4以下の「機塊」モンスターを蘇生する。(いずれも対象は取らない)

 このカード自体は攻撃能力も除去能力も持っていませんが、さまざまな使い方ができる器用なカードになっています。
 《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》の回収効果を起動させながら、次の展開へつなげる。
 《充電機塊セルトパス》に変換することでリンク数を稼ぎ、すぐさまリンク3やリンク4へとつなぐ。
 《機塊テスト》を発動するために墓地の「機塊」リンクモンスターの数を稼ぐためにリンク召喚しておく。  などなど。

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《掃除機塊バキューネシア》
 【機塊】デッキでは貴重な除去能力を持ったリンクモンスター。
 手札を1枚を墓地へ送ることで、相手フィールドのカード1枚を対象にとって破壊することができる。
 また相互リンク状態であれば、コスト無しに相手のメインモンスターゾーンのモンスター1体を対象にとって破壊することができる。(ただし同一ターンに先の効果と併用することはできない)

 ちなみに非相互リンク状態だと、直接攻撃が可能となる。
 こちらの効果を使う場合は《充電機塊セルトパス》のサポートを受けられないので、《乾燥機塊ドライドレイク》の効果などで2回攻撃を付与して使うようにしたい。

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《乾燥機塊ドライドレイク》
 素の攻撃力は0だが、リンク状態であれば1000アップする効果を持っている。
 相互リンク状態ならバトルフェイズ中に1度、このカード以外の「機塊」モンスターと位置を入れ替え、入れ替えたモンスターに2回攻撃を付与することができる。(ややこしい……)
 この効果は名称指定のターン1ではないので、自身以外の《乾燥機塊ドライドレイク》を選ぶことで、お互いに2回攻撃を付与し合うこともできる。

 また非相互リンク状態であれば、このカードへの攻撃を1ターンに1度だけ無効にすることができる。
 《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》にも位置を入れ替える効果があるので、それらと併せることで相手を大いに攪乱することができる。

 ただあまりにもトリッキーなので、私自身もまだまだ使いこなし切れていないというのが正直なところ。
 きちんと使えば、受けループみたいなことができるのかなと思います。要検証。

採用カードの略説

《遮断機塊ブレイカーバンクル》
 メインデッキの「機塊」モンスターとして採用。
 手札から捨てることで「機塊」モンスターの戦闘破壊を防ぐ効果、墓地から除外することで「機塊」モンスターの効果破壊を防ぐ効果を持っている。
 【機塊】デッキの展開にこそ絡まないものの、墓地に置いておくことで相手の除去を牽制したり、《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》で回収して《洗濯機塊ランドリードラゴン》の戦闘破壊を防ぐといった使い方ができる。

《バトルフェーダー》
 このデッキは基本的に2枚初動なので、先攻1ターン目に揃っていない場合はあえて動かないという選択を取るため採用。
 《バトルフェーダー》で受けて《ワンチャン!?》から繋ぐことで、【機塊】の必要札を持ってこれるというのも理由の一つ。

《機塊リユース》
 「機塊」モンスターの展開を助けるだけでなく、《電幻機塊コンセントロール》をデッキに戻して効果を再び使えるようにする、という意味合いの方が強い。
 しかも最近のカードにしては珍しい「ターン1の制約」がないカードなので、手札に被っても腐りにくいというのがベネ。

《機塊テスト》
 こちらはターン1の制約こそあるものの、《充電機塊セルトパス》を対象にすれば2体蘇生という破格の性能。
 エンドフェイズに除外される制約も、再びリンク素材として使うことで無駄なく使うことができる。
 基本的にこのカードから展開して、リンク4の《アクセスコード・トーカー》などに繋ぐのが、【機塊】デッキの勝ち筋の一つになる。

《ワンチャン!?》
 このデッキの要である《複写機塊コピーボックル》《電幻機塊コンセントロール》を手札に持ってくるカード。
 当然のように3枚採用。
 ライフポイント2000は必要経費。

《機械複製術》
 とりあえず発動すれば最低限の【機塊】の動きはできるので3枚採用。
 ただ《電幻機塊コンセントロール》の効果を活用するには、デッキ内に1枚残っていてほしいというのもあって、ちょっと迷う部分。
 少なくとも新規カードが来るまでの間はほぼ必須という感じ。

《精神操作》《大捕り物》
 このデッキでは《掃除機塊バキューネシア》以外の除去カードが少ないので採用。
 コントロール奪取した相手モンスターは、とりあえず《トロイメア・フェニックス》にして《充電機塊セルトパス》の下に出しておけば、それなりの壁にはなる。

《貪欲な壺》
 このデッキでは《電幻機塊コンセントロール》や「機塊」リンクモンスターがすぐに墓地にたまるので、使いどころには困らない。
 ただ《機塊テスト》とは相性が少し悪い部分もあるので、採用枚数は人それぞれかなと。

《巨神封じの矢》
 汎用枠のカードとして採用したのだけど、【機塊】デッキとはなかなか相性が良かった。
 《充電機塊セルトパス》の攻撃力アップ効果は相手モンスターとの戦闘時のみなので、下手に除去するよりも攻撃力を0にして攻撃する方がダメージの通りが良い、という状況が多かった。

【機塊】デッキ総評

最初このテーマを考えている段階では「小型を並べて、最終的に汎用の大型リンクモンスターで戦うデッキ」という印象だったのですが、使ってみると意外と「機塊」リンクモンスターの効果が強力で、テーマデッキとしてかなり完成度の高いデッキだと感じました。
もちろん《アクセスコード・トーカー》や《双穹の騎士アストラム》といった大型モンスターで連打するのも可能ですし、むしろそちらの方がデッキとしては強い動きができると思います。

個人的にはアニメに登場した使用者であるロボッピのキャラクターが結構好きなので、今回はできるだけ【機塊】らしいトリッキーな戦い方ができるように構築してみました。
SF大好きオタクとしては、人類とAIの共存知性の獲得による弊害というテーマは、めっちゃ大好物なんですよね。(語彙力0)
まあアニメ内でのロボッピは、ちょっと悲しい感じの結末を迎えてしまうのですが……。

そんなこんな【機塊】デッキですが、今ならかなりお安く組むことができます。
某フリマアプリでは1000円~1500円程度で、デッキパーツ一式が揃えられます。(2020年6月現在)
カードショップで探しても、ほとんどのパーツがストレージで見つかりますし、もっと安く組むことも可能かと思います。

そんなお手頃かつ奥深い【機塊】デッキを、みなさまも是非とも組んでみましょう!

そして人類に反逆しましょう。

それでは!!

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