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【赤ちゃんに教えられたこと】先に、笑え。

息子が保育園に通いはじめて、1カ月が経ちました。もうすっかり慣れたようで、先日は朝保育園に着いて抱っこ紐から下ろしたら、振り向きもせずスタスタと行ってしまいました・・・。あれ?とこっちが拍子抜け。いいことですね。

さて、今日は【赤ちゃんに教えられたこと】をテーマに書いてみようと思います。

というのも、「相手より先に笑うって、大事なんだなあ」と赤ちゃんを見ていて思ったからです。

例えば、子どもにご飯を食べさせている時。
ちょっと機嫌が悪かったり、食べることに飽きてしまったりすると、息子はぽいぽいと食べ物をつかんで床に落としてしまいます。
そういうとき、「食べ物を床に落とさないの」「こらこらー」と注意していると、

突然「にかっ」と笑顔になるんですよ。何か面白いことがあったみたいに。あは、あはは、と笑い出す。

それを見ると、「こっちは叱ってるんだっつーの!」と脱力して、しまいには「も〜!」とこっちも笑い出しちゃうんですね。

空気をまったく読まずに笑うのって、すごいな!と思うわけです。

他にも、おもちゃで遊んでいる時などに、ずっと真顔で、この遊び楽しいのかしら?と思いはじめた頃に・・・

また、「あははっ」と笑う。

それを見ると、「そうなの、楽しいの。よかったねえ」と安心して、またつられて笑顔になっている自分がいます。

そういう体験があって(私が人に流されやすい性格なだけかもしれませんが笑)、先に笑って空気を作っちゃうというのはコミュニケーションで大事だなあ、と思い至ったわけです。

山崎ナオコーラさんの本に『母ではなくて、親になる』という育児エッセイがあるのですが(オススメ!)、その中にこんなエピソードが出てきます。

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それは、山崎さんがある文学賞の候補になって、結果受賞しなかったときのこと。落ち込んで、将来のことをぐるぐると考えて不安になって、うーっうーっと泣き出したら、涙を流す山崎さんを見て、赤ちゃんがあはっあはっと笑い出した。人が悩んでいるのに失礼な、と思って見ると、どうやら四ヶ月の赤ちゃんには泣き声と笑い声の区別がついていない様子。それで、悩んでいたのがばかばかしくなった、という話です。

このエピソードが好きなんです。これも赤ちゃんの”KY笑顔力”のなせる技かと。

大人になると、相手の出方を見て自分の態度を変えたりしがちですけど、相手より先に笑っていい空気を作っちゃえばいいだけなのかも。それで物事が気持ちよく、上手く進むこともあるのかも。

「先に、笑え。」

単純でシンプルだけど、実は力強いコミュニケーション作法なんじゃないでしょうか。

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子どもに教えられたこと

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