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「すべての女子はメンヘラである」 読書感想

私がスイスイさんを知ったのはnoteのおすすめに出てきたから。

彼女のファッションスタイルががらりと変わるきっかけになったヴィンテージショップ。その店への熱い思いを書き連ねた記事を読んで、心を揺さぶられた。そして、彼女の書籍も読んでみようとkindleで購入したのである。

書籍によると、スイスイさんは20代半ばまで重めのメンヘラで、歴代の彼氏と切った貼ったの激しいメンヘラ喜劇を繰り広げていたとのこと。メンヘラがどのように醸成されるのか、メンヘラの自分を変えるにはどのような行動をとれば良いのか。またメンヘラであることのよる仕事への効能も記されてあった。後半のメンヘラたちへの悩み相談への回答は秀逸。

読みながらカロリーを消費するように感じたのは初めての経験だった。ともかく、自己愛の強さに胸焼けし、感情の振れ幅の大きさに読んでいるほうまで疲れる。そしていくつか浮かび上がってきた感情があったので、感想と合わせて記しておこうと思う。

・安堵感

私自身は淡白ではないし、人への思い入れは強い方だと思う。しかし、交際相手に手首を切ると脅すだの泣き叫ぶだのしたことはないし、何年も前の元彼にいまだに連絡してしまうこともない。長い間引きずったことはあったが・・・。なんだ、私の重さは大したことなかったんだなと安心してしまった。

昔は「ありのままの自分をただ受け入れて愛してほしい」という感情はもちろん持っていたが(20歳前後の女の子は大体そう思ってるんじゃないだろうか)、無理難題を仕掛けて愛を量るようなことはしなかった。そんなことする勇気も機会もなかっただけかもしれないけど。

スイスイさん曰く、メンヘラ女子が存在するのと同時にメンヘラホイホイ男子も存在するとのことで、彼らはメンヘラ女子に愛を試されるのが満更でもないとのことだ。そんな男子が生息していたとは!おそらくわたしは彼らのアンテナに全く引っかかっていなかったのだろう。

・羨ましさ

「今すぐ会いに来て」と電話をかけ、来たら「遅い!」となじる。わたしは恋人に対して・・というか誰に対してもそんなに感情を顕わにしたことがない。そもそも他人と喧嘩したことがほとんどない(そのかわりにずっと根に持つので厄介なのですが)。独身の時は他人と生々しく関わったことがなかったので、自分は何かが欠けているのではないかと悩んだこともあった。

だから、激しく感情を噴出できるスイスイさんをうらやましいと感じてしまった。そして、そんなことをしても恋愛関係が続いたり、恋人が途切れないなんて、めんどくささに勝る強烈な魅力があるんだろうと思ってしまった。

・前に進んでみよう

正直、メンヘラ女子には完全に共感はできなかった。でも、いくつか心に響く言葉があった。スイスイさんは、人を断罪することをしない。「結果が出ないヤツは、やっていないか、やり方が間違っている」とは彼女のイケメン上司の名言だが、社会人になって以来、いまいち仕事で結果を出せていないわたしにとって希望が持てた。もしかしたらこれまでのやり方に執着しているのかも。トライ&エラーで、エラーから学んでやり方を変えればいいのだ。そして「これを読んでから3日以内に書いてください」とスイスイさんが言う通り、「死ぬまでにしたい100のこと」をカフェで2時間かけて書き上げてみた。

スイスイさんの熱量が伝播したかのようだ。なんだかんだ言って、わたしは卒なく空気読んで汚れ役を避ける人よりも、全力でぶつかって時には怪我をする感じの人が好きだし、友達になりたいと思う。

長くなったのでここまで。次回は私の書いた「死ぬまでにしたい100のこと」を書くと思う。


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