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12年間応援しているリヴァプールが優勝しました。

くめです。イングランドの名門チーム、リヴァプールが優勝しました。

2008年から応援しているチームがようやく栄冠を手にしました。30年ぶりのタイトルなので、相当長い旅路でございました。30年間応援していた人は本当におめでとうございます。

率直に言うとここ数年のリヴァプールはバケモンのような強さでして、それが私には違和感でしかありませんでした。なにせ今シーズンの勝率は9割。ほとんど勝っている。信じられません。

私の中のリヴァプールと言えば強豪やライバルチームには滅法強いけど中堅以下に弱すぎるという「弱きを助け、強ry」なチームでして、とにかく普通に勝ち点を重ねる今のリヴァプールは違和感でしかありません。

どれだけ微妙なメンバーであろうとマンチェスターユナイテッドやエバートンには負けない。が、次の試合は必ず落とす。代表ウィーク明けはコンディション最悪で大抵引き分けで終わる。「ここは勝たないとな」というところで大体落とす。そんなチームでございました。まあそれも含めて好きだったんですけどね。

それが今年はどうでしょう。なんというか、観てて負ける気がしません。数年前だったら先制しても「ああ、これはいかんな」という嫌な予感が必ずあって、そこでだいたい失点するんですけど、今年はそれがありません。普通に勝っちゃう。強豪にも中堅いかにも普通に勝っちゃう。意味が分かりません。

そしてとうとう普通に優勝してしまいました。それも圧倒的な優勝です。

7試合残して2位と勝ち点23ポイントも離れています。

リーグやクラブのレコードを更新しまくるというあまりにドラマチックに欠ける優勝でしたので、なんというか、拍子抜けしてしまいました。面白みに欠ける。いや、嬉しいんですけどね。めちゃめちゃ嬉しいんですけど、マンCもっと頑張れや。ライバルあっての優勝なんだよ。と言いたい気分です。

とはいえ振り返ると、私が応援し始めてから3回も優勝を逃しているわけでして、それも全て悔しすぎる逃し方をしているわけでありまして、やっと手にした栄冠です。本当に誇らしい。

絶望的にメンバーがそろっていない中堅リヴァプールも好きでした。今じゃ考えられないくらい弱いリヴァプールでした。ジェラード唯一人のチームでした。それが徐々に優秀な人材が集まってきて、いよいよ優勝かと思ったらバカゲー(お互いバカみたいにミスしまくって、かつ点を取り合う楽しい試合です)を繰り返し、最終的には「ジェラード・スリップ」という悪夢のような日を迎えて優勝を逃しました。あのシーズンは一番印象深いかもしれません。

本当にそういうチームだったんです。点を取って「よし勝てる」というところでバカみたいな失点して、その繰り返しでした。熱くなれる、バカみたいなチームでした。

優勝に近づいた3シーズンは、それぞれスタイルは異なりますが、どれも楽しいシーズンでした。が、そこには必ずバケモンのように強いライバルチームが君臨していました(いずれもマンチェスター方面)。今年は、我々がバケモンでした。

クロップ就任当初もバカゲーが多くて楽しかったんですけどね。4-5で勝ったノーウィッチ戦とか。

補足しておくとノーウィッチは格下中の格下で、勝って当たり前のチームです。悪童スアレスのお得意先でした(だいたいハットトリックする)。

それがこの試合ではどうでしょう。終了直前まで4対4という白熱な戦いを繰り広げ、最後はララーナが仕留めて勝ち切ります。そしてめちゃめちゃ喜ぶリヴァプール一同。愛おしくてたまりませんな。これが例えば常勝軍団(バルサとかレアル)なら「なんでこんな格下相手に..」ってなるんですけど、これぞThis is Liverpoolなわけですね。いやあ、ロブレンとかサコーとかコロ・トゥーレみたいなガタガタDF陣が懐かしいです。

それが今や世界一のディフェンダーとゴールキーパーを据えて、世界一よく働く中盤に、世界一の3トップ。そこになんと日本人まで加入してしまいました。もう、This is Not Liverpoolみたいな展開です。それが今の私の違和感に繋がっているんでしょうな。

これからどうなるんでしょう。全然分かりません。が、これからも応援したいと思います。感動をありがとう。素晴らしい12年間でした。

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