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妊娠ってなんなんだろうね、という気持ちで5週目

「体調大丈夫ですか?」

予約していたいつもの不妊治療クリニックに着くと、すぐに診察台へ通された。いつもなら採血して30分待たされてからなのに、というのが素直な感想。看護師さんが冒頭のようにすごく体調を気遣ってくれて、でも逆に体調に変化がなさすぎて申し訳ない気持ちになった。

それから台に乗り、エコー検査。どうやら順調とのことでそのまま終わり、診察で少し話してこの日のクリニックはお会計まで20分もかからなかった。早すぎる。

てっきり時間がかかると思っていたので、拍子抜けして会社に行くことにした。多少メンタルが「何もしたくない〜〜」と叫ぶ程度(それさえもいつも通りといえばいつも通り)なので、特に変化もないから、やっぱり実感がない。

このまま母になってしまう気がしている。

それでもわたしは母ではなくわたしでいたくて、母だからとターゲティングされるあらゆるものに抗いたい気持ちが今は強い。母であるという仲間意識も今は苦手で、わたしはあちら側でうまくやれるのだろうかと不安になったりもする。

でもまだ「どうなるかわからないしなあ」と深く考えたくない自分も確かにいるのだ。母になる、ならない、なれない。まるで花占いを永遠にしているようで、このまま摘まれた花びらに埋もれて眠ってしまいたい。

そんな気分。



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