ただ京都に住みたくて、移住した。
「あ、俺、ここに住まなきゃ」
京都旅行中、パン屋さんで朝ご飯を買って、鴨川沿いでのんびり過ごしていた時、脳に衝撃が走った。
神奈川県横浜市に生まれ、社会人では下北沢、恵比寿などに住み、新卒から渋谷に勤めていた私は、京都に縁もゆかりもない関東の人間だ。
そんな私が鴨川沿いで迎えた日常には、4年間の東京生活で、追い続けても出会えなかった感情があった。
その感情は私の心に隙間にピタリとはまり、普段は左脳人間であまり直感で意思決定をしない私が、人生の最優先事項の1つを「京都移住」に据えると直感で決めた。
そこから諸々の移住準備を整えること約9か月ほど、晴れて2023年2月末から、京都暮らしを始めることが出来たので、移住や京都について、書いていこうと思う。
1.京都の魅力
1-1.和と自然と四季の融合
自然と古い街並みが好きな私にとって、京都はいるだけで心が満たされる場所。
また東京にいるうちはあまり感じることがなかった四季も色濃く感じることが出来て、日本の良さを実感することもできる。
そして最寄りの北山駅は、京都駅から7㎞ほど北に位置する、のどかな住宅街。畑が見えるくらい田舎な側面も持ちつつ、おしゃれなカフェやパン屋、美術館、植物園も存在する大変居心地の良い街。
近くの賀茂川の雰囲気が良く、何度も訪れてしまう。
1-2.多様性にあふれた穏やかな人たち
ビジネス街の東京と比べると、京都の空気は穏やかだ。
面白い。個性的。優秀。といった意味で、色々な人がいる東京と比べると、京都は真の意味で多様性があると感じる。
鴨川沿いには、ランニングをする中高生、サークルの踊りを練習する大学生、楽器を演奏する若者、川で遊ぶ家族たち、空を見上げてのんびりしているお爺さん、外国人観光客など、老若男女問わず様々な人が、自分のペースで暮らしている。
京都はビジネス街ではなく、学生の街であり、文化の街であり、観光地でもあるから、住人か観光客かを問わず、オフの顔、その人らしさが見えるように思う。
そんな思い思いに、穏やかに暮らす人たちとの空気を共存していると、どんな自分でも受け入れられる気がして「ただ生きているだけで幸せだなあ」と感じることが出来る。
それでいて、活気も感じられるのが京都の街だ。
穏やかな空気に触れたいなら、田舎に住めばいいと思うが、東京暮らしになれた私には、それだと刺激が足りない。
楽しそうに過ごす学生や観光客が多いから、活気が触れているし、チェーン店が少なく、おしゃれな飲食店が多いから、様々な店や街を巡る日々はワクワクする。
自然や人の穏やかさから生まれる居心地の良さと、文化と多様な人から受ける刺激を両方兼ね備えたのが、唯一無二の京都の魅力であるように思う。
2.移住の魅力
まだ移住して1週間だが、「移住」に挑戦して本当に良かったと感じているので、移住に関しても書いていこうと思う。
2-1.全てが新しい体験
当然ながら、移住をすると、今までの日常が大きく変わることになる。
家と会社の往復をしていた日々が打って変わり、目に飛び込む全ての体験が新しくなるから、たくさんの好奇心が刺激される。
京都市内はもちろん、京都市外、大阪、奈良、兵庫、滋賀、和歌山、三重、岐阜、岡山と今まであまり訪れることのなかった場所にすぐ訪れることができる。大好きな四国が近くなるのも嬉しい。
入学式に戻ったような新鮮な気分で、未来を楽しみにできるのは、移住の魅力だと思う。
▼少し先取りした西日本を▼
2-2.人として成長した
何かを始める際には、当然何かを捨てることになる。
私は新卒から5年務めたフルリモートNGの会社に所属しており、友人の9.5割は関東在住で、何より婚約中のパートナーとの移住だったことから、自分1人だけの意志決定ではなかった。
だからこそ、
本当に京都移住したら幸せになれるのか
キャリア、家計、子育ては大丈夫か
関東を離れるリスクはないのか
人生で何を成し遂げたいのか
自分はどうありたいのか
などを日々考え、最終的には想定されるリスクを鑑みながら、答えのない「移住」という意思決定をし、実行する過程で、自分と深く向き合うことになった。
特に「仕事での成功」「社会的な承認」を気付かぬうちに欲していた私は、今まで信じてきた価値観を疑い、新たな価値観を受け入れる過程で様々な葛藤をし、より深く自分を知り、より広く社会を知ることができた。
そしてこれからも、新たな挑戦の連続になる。
居心地の良さや幸福を求めた末の移住だったが、結果的に色々な学びがあり、人として成長できたことは移住して良かったと感じることの1つである。
3.これから
3-1.自分なりの幸せを追求する
京都移住した1番の目的を思い出し、誰が決めたでもない自分なりの幸せを追求し、移住という選択を正解にしたい。
3-2.ちゃんと仕事もする
穏やかに暮らし、資本主義で生きることを捨てたのかと言うと、そうでもない。むしろ逆かもしれない。
様々な生きる形、幸せの形を追求したいからこそ、自分の才能を社会に還元し、資本主義の中でしっかり稼げる、貢献する自分でいれるよう、努力していきたい。
3-3.色んな人や場所と会う
せっかく移住したので、関西の人とも接点を持ちたい。色んな場所に行きたい。関西在住の方、移住者仲間、京都に旅行に来る方、ぜひお声掛けくださいませ。
勿論、まだ移住1週間なので、冬の寒さや人間関係などこれから大変なこともあるはずだが、それも含めて楽しんでいきたいと思う。
引き続きよろしくお願いします!
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