見出し画像

第七回 未来のまちづくりミーティング

令和4年11月26日(土)に『第7回 未来のまちづくりミーティング』を開催しました。

今回からワークショップ形式での開催となりますので、当日の様子とワークショップで出た意見や感想をご紹介します。

今後は12月24日(土)に第8回(テーマ:『跡地利用の希望やイメージを語る』)、令和5年1月28日(土)に第9回(テーマ:『「まちの玄関ゾーン」とされる跡地の活用について語る』)を、ワークショップ形式で開催予定です。是非皆さんもご参加ください。



今回のテーマ


-ワークショップ-
現場を歩いて跡地を知る。未来のまちのイメージについて語る。

令和4年11月26日(土)午後2時~

@ 左京西部いきいき市民活動センター高齢者ふれあいサロン

主催:かもがわデルタフェスティバル実行委員会・養正学区各種団体連絡協議会



前半は養正市営住宅団地再生計画の活用予定エリアを中心に団地内を歩いて、まちの現状や様子を確認しました。

その後休憩を挟んで、後半はワークショップを行いました。

ワークショップ

ワークショップのファシリテーター(進行役)は、左京区を中心にまちづくりコンサルタントとして活動されている江藤慎介さんに務めていただきました。

ワークショップでは参加者を5つのグループに分け、まず各グループで自己紹介をして交流をした後、江藤さんからまちづくりミーティングの趣旨とワークショップの目的について説明がありました。


ミーティングの趣旨とワークショップの説明(要旨のみ抜粋)

・ 団地の住民だけでなく、周辺部の方や専門家など、いろんな人がやってきて、まちづくりについてワイワイと話し合える場

・ 養正市営住宅団地の建て替えで生まれる跡地活用などの意見をまとめて、まちづくりのイメージを共有する場

・ 建て替えそのものについてではなく、建て替えの後に生まれる跡地のことを含め、この養正のまちはどういう方向に行ったらいいのかをみんなでワイワイ話し合う場

・ これまでのまちづくりミーティングではいろいろな方々からいろんなご意見を聞いてきたが、今日からの3回のワークショップでは参加いただいている皆さんからそれぞれご意見やアイデアを含めて話をしていただいて、それを取りまとめていきたい。

・ 今日からの3回のワークショップが終わった後、2023年2月から3月に、これまでのご意見やこれから3回の皆様の意見などを主催のかもがわデルタフェスティバル実行委員会の方でまとめて、跡地活用に向けての地域からの意見書を作成予定。これを京都市に提出する。4月頃にその跡地活用に向けての地域からの意見書を検討する場を予定していて、次年度以降も続き話し合っていきたい。

・ 今までのまちづくりミーティングでは参加者の皆さんが主に聞く側だったが、今日からの3回は主に皆さんが話し合っていただいて、いろいろ出してもらって、それをまとめていく。

・ 今回第7回は、まずは現場を歩いて跡地を知りましょうということで、今日はまちあるきをして、皆さんのご意見やご感想をまずは好き好きに語っていただく場。未来のまちのイメージについていろいろ話し合いたい。

・ 第8回、12月24日㈯も跡地活用の基本イメージを語るとなっているが、今日の続きで話し合っていきたい。

・ 第9回、1月28日㈯は、まちの玄関ゾーンとされている跡地の活用について語るとなっていて、一番出町柳駅側のところの跡地活用ゾーンが早ければ来年度、再来年度で活用エリアとして予定されている計画になっているので、ここの場所に絞って、皆さんからこういうふうにしていきたいとか、こんなことは入れてほしいということを集中して話し合っていきたい。



次に、前半でまちあるきをしてみて、あらためて、この場所はいいなと思う場所や、ここは残しておきたいと思う場所、逆にここは変えてほしいなと思う場所や、ここは何か気になるというような場所を、各テーブルの上に用意された地図に付箋を貼って意見を書き込みながらグループごとに話し合いました。

その次に、この場所はこうしてほしい、こうしていきたい、こうなったらいいなというアイデアなどを、同じようにテーブル上の地図に付箋を貼って書き込んでいき、なぜその場所に対してそういうふうに思っているのかをグループごとに意見交換をして話を深めていきました。

その後、各グループの代表者が、グループごとに話した内容を発表しました。

ここで出た意見をご紹介します。


こういうものが欲しい

・ 避難所のようなものが必要。

・ 防災上の機能を持っていて、広場もあって、今の体育館が手狭になってきていることもあるのでスポーツなどにも使えるような、そういう集会所が活用エリアの中で用意されたらいいのではないか。

・ コミュニケーションスペース、運動ができる場所、プール、サウナや、動物園のようなお子さんがふれあいできるような場所が欲しい。

・ そろばんなど、勉学に関しても子供たちがすくすくと成長できるような場所が欲しい。

・ デイサービスや高齢者施設が近くにほしい。

・ 高齢者の比率がとても高いということが問題で、今後さらにその施設を必要とする高齢者が増えてくることも予想されるので、その高齢者が行きやすい施設が充実してほしい。保育所のあり方も含めた形で、例えば保育所と公園施設が一緒になったものがあることでいろんなメリットを見つけられる。補完、補助できる。


これは残してほしい

・ このまちの風景自体全部が好きなので、可能なら本当は(そのまま)残ってほしい。

・ 12棟や13棟の1階の、子供たちの絵が描いてある壁画も本当は残ってほしい。

・ 21棟のところのお地蔵さんがすごくいい雰囲気なので残ってほしい。

・ 地域の歴史を継承するという意味で、夜学校の石碑やお地蔵さんは、できたら残してほしい。

・ 線路の向こう側の、昔の6棟の南側のところに昔からあるかなり立派な木をなんとか活かした風景がいい。

・ お地蔵さんや大きな木のような地域のシンボルみたいなものは残してほしい。

・ お寺が残ってもらうことで、お寺が一つコミュニケーションの場になっていたので、そういうことが継承されていったらいいのではないか。

・ 今のところは無くなる予定にはなっているが、浴場は絶対に残ってほしい。コミュニケーションの場としてすごく大切なものになっていて、例えば代わりのコミュニケーションの場ができたとしても、必ず生活の中で行かなければならないお風呂という場所でコミュニケーションができているというのもあるし、銭湯でずっと育ってきている人にとって、部屋の狭いお風呂はなかなか入れない。そういう意味でも大きいお風呂じゃないとという人もいらっしゃるので、どんな形になるか分からないが、そういうコミュニティの場として残ってほしい。

・ 浴場はコミュニケーションの場として大事だから残してほしい。新しい住棟になったときに、お隣り付き合いや、ご近所付き合い、助け合いといったコミュニケーションが希薄になってしまうのではないか。それが別の何かによって変えられるようになっていったらいいのではないか。


 【新しい住棟に関する意見】

・ 新しい住棟の方にできるお風呂に関しては、足腰が弱くなってこられている方が多いので、狭いお風呂ではなくて、そういう方々が安心して入れるような、足をちょっと伸ばせるような形のお風呂になってほしい。


【都市計画のハード面に関する意見】

・ 住宅以外の公共施設あり方や、その施設の耐震化がきちっとできているか、その方向性はどうなのか。

・ 保育所の前に送り迎えの車が並んで危ない。あと、(保育所の建物が)老朽化しているということもあるので、そういった公共施設のあり方などを含めて、まち全体のデザインがされているといいのではないか。

・ 鉄道によって地域が分断されていて、活用予定エリアや駐車場がその外側にあるのを何とか繋げるべきで、鉄道を地下に埋設した方がいいのではないか。そうなったら、(御蔭通のところの)踏切がかなり危険といった問題が解決されるのではないか。

・ 浴場や、希望の広場の方にアクセスする道(11・12棟の北側)などは結構狭いので、防災上の問題もあるのではないか。一方で、まちづくりの中で歩道や車道をしっかり作る意味は何だろうという話もあり、いろんな考え方があると思った。

・ 今、車社会に対応できていないようなまちづくりになっているので、見直さないといけないのではないか。

・ 公園の位置がちょっと外れにある。だいたいみんなが住んでいるあたりの真ん中ぐらいの、みんなが行きやすい位置に公園があるといい。

・ 今は寂れてしまっているが、(現8・9棟のところの)商店街を商店街として再生するのであれば、どんな方法があるのか。北側(現9棟部分)については活用エリアにどんな商店をもった建築があったらいいのか話し合えるかもしれないが、南側(現8棟)の部分の建て替え計画はどんどん進んでいて、商店街的なものを意識したような街路景観計画になっていないのではないか。そういうところも先行する団地の建て替え計画との整合をきちんと考えないといけないのではないか。

・ この団地自体が現時点で、継ぎはぎ継ぎはぎで全体の計画が感じられないものになってしまっているので、これからの次の見直しのときにもそうならないように全体の計画をきちんと作っていくべきではないか。だから活用エリアだけではなく、この団地全体のどこにこういうものを作ろう、今あるこういうものを守ろうというような計画の中で活用エリアを考えなければならないのではないか。


【今までのまちの継承に関する意見】

・ ここにずっと住んできた住民が住み続けられるような環境で、定住できるようなまちになっていってほしい。

・ かつてここに子供の頃暮らしていて、外に出て行って、またここに戻ってきたいという方々が、そのときにどういう地域、どんなまちづくりになっていたら帰りたいという気持ちになるのだろうかという話が出て、それにはいろんな要素があると思うが、現在の団地の面影が完全になくなってしまうと、ふるさとという感じがなくなってしまう。これについては現在の団地の面影をふるさとの景観としてポジティブに評価する立場と、変えた方がいいのではないかという考えと両方の考え方があるということが分かった。

・ 昔あった助け合いの文化みたいなことが継承できるような仕組み。例えば高齢者の配食サービスなどができていったらいいのではないか。

・ 多国籍な部分や、相互扶助、助け合いは大切な文化なので残していきたい。そういうものを表すものとしてお祭りなど、人が集まる場所が大切。



最後に江藤さんより


今日付箋に書いていただいた内容や今の発表内容を含めて、一旦実行委員会の方で記録、整理をさせていただきたいと思っております。

次回は、今日のご意見を踏まえて、皆さんがより深掘りの議論をしやすいように整理をして、引き続き全体のところについて話し合っていきたいと思っておりますので、ぜひ周りの方々をお誘いいただいてご参加いただければと思っております。

次回ともう一回、1月28日も含めまして3回の話し合いの内容も含めて、最終的には跡地活用に向けて地域からの意見書という形で、できるだけ皆さんの意見を意見書に載せていく方針ですので、今後つくる未来のまちづくりに向けてぜひぜひ、2回目、3回目でも意見を言っていただければと思っております。



浅井会長より閉会の挨拶


10年後、20年後には人口も形態も変わってくるし、住宅に対しても必要な人が必要なところに入っているかと考えると、10年、20年経つとリノベーションしていかないとまちが持たないので、未来に続くような形で、サステナブル、持続可能性というのは今まで勉強してきた中で学んでいかないといけないことだと思います。

そういうことも含めて、20年後、30年後にもっと賑やかで豊かなまちになることを希望して、次回またいろんな話ができたらと思いますので、今日参加いただいた方はぜひとも、ぜひともご参加をお願いします。ありがとうございました。


かもがわデルタフェスティバル実行委員会 参加団体

(50音順)
京都学生演劇祭実行委員会
京都TeraCoya
左京西部いきいき市民活動センター(指定管理者:特定非営利活動法人劇研)
人権連
田中神輿会
特定非営利活動法人YTまちづくりの会
部落解放同盟田中支部
養正学区各種団体連絡協議会
養正学区社会福祉協議会
養正たすけあいの会

<オブザーバー>
鈴木暁子(京都地域未来創造センター)、吉田泰基(京都市まちづくりアドバイザー左京区担当)、京都市住宅室すまいまちづくり課



未来のまちづくりミーティング今後の予定

第八回  2022年12月24日(土)14時から

第九回  2023年1月28日(土)14時から

会場(各回)
左京西部いきいき市民活動センター 高齢者ふれあいサロン(養正保育所向かい)

テーマ・内容
団地再生によって生まれる跡地の活用や、地域のまちづくりについて意見交換します。
この3回はワークショップ形式で様々な意見を出し合います。

※この3回は話し合いが積み上がるように進行します。続けて参加いただくことをお勧めします。
※参加が無理な方は概略をWEBに公開しますので、欠席された回をご覧いただくと経過がわかって参加しやすくなります。


第八回 12月開催 内容案「跡地活用の希望やイメージを語る」
第九回 2023年1月開催 内容「「まちの玄関ゾーン」とされる跡地の活用について語る」
2023年2月〜3月 「跡地活用に向けて地域からの意見書(仮)」作成予定


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?