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白ご飯は飽きない

白ごはんLOVE

日本にいた間、私はほぼ毎日、お米を食べていたと思う。

赤ん坊の頃はもちろんお米なんて食べられなかったが、食べられるようになってからはずーっと欠かさず食べていたはずだ。
お米を食べない日が3日以上続くなんてなかったと思う。

ところが、フランスに来てからはお米を食べない日が増えた。
家にいればもちろん自分でご飯を炊くのだが、友人の家や彼の家族宅にお招きしていただいた時なんかはお米ではなく、パンやジャガイモが、ご飯の代わりの炭水化物として登場する。
もちろんジャガイモもパンも好きでもぐもぐ食べる。(特にバゲットにバターを塗って食べるのが大好きで、「食ってみな、飛ぶぞ。」の通り、口に運ぶたびに私は飛んでいる。)

お米が出てきても、それは日本人がよく食べる米ではなく、ジャスミンライスみたいなパラパラのもののことが多い。
これもこれで、もちろん美味しいのだが、私が食べ慣れているのはやっぱりあの日本の白米である。

そして、滞在が長引くと(1週間とか)、それだけお米を食べられない期間が伸びるので、途中から白米が非常に恋しくなってくる。

私の身体が、日本のあの白米から炭水化物を栄養素として摂りたがっているのが痛いほど分かる。

そして大体家に帰ってから、禁断症状でも出たかのように急いでお米を炊いて、和食を作る。
肉じゃがなんか作って、キッチンが出汁の香りに包まれていることに幸せを感じる。
そして3膳、ご飯を食べる。冗談ではなく本当に3膳食べてしまう。
(こちらも同様「食ってみな、飛ぶぞ。」である。)

白ご飯は飽きない(私は)

と、まぁなぜこんな話をしているかというと、
ある日彼が「〇〇(私の名前)って日本では毎日お米を食べてたの?毎日、毎食、食べて飽きないの?」と聞いてきたからである。

生まれてこの方、一度もされたことがない質問である。
なるほど、フランス人にはそう見えているのか。

まぁ、飽きたことなんてないので、「全く飽きないし、お米に飽きるかどうかなんて考えたこともなかった」と答えた。

どうやら、彼は「毎食ジャガイモ」は耐えられないらしい。
(もしお米or白ご飯に飽きたことがある日本人の方、ジャガイモを毎食食べられるというフランス人の方がいらっしゃいましたらコメントお待ちしています)

なぜ飽きないのか?

なぜ飽きないのかを考えてみたけど、思いついた答えはとても単純で、「ひたすら脇役に徹しているから」だ。

じゃがいもはピューレになったり、フライになったり色々と形を変えてちょっと主張強めに登場する場合が多いが、白ご飯はいつも同じである。基本的にはお茶碗に乗って出てくるだけだ。

あとはなんでだろう、、、。

逆にじゃがいもに飽きる理由はなんだ?
単純に食べ慣れていないから?
でも食べ慣れている彼でも毎日毎食は無理と言っていた。

何か理由を知っている方がいらっしゃいましたら是非コメントしてください。
(オチはありません、、、泣)




クリスマス休暇に入り、しばらくフランス料理を食べ続けなければならないことが予想されるが、今回も適度に白米を取り入れて自分の胃の調子を整えていきたい。
これからどこで、自分の人生の大半を過ごすのか予想できないが(おそらくフランスだと思っている)、フランスに長く住み、表面上どれだけフランスに馴染んだとしても、白米は絶対に手放さないと思う。
結局自分は日本人なんだなって思わされる。


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