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R18ゲームを作ってみる

R18ゲーム(俗に言うエロゲ)を作ってみる事にした

何故エロゲに着手したかというと、これまで仕事として全年齢向けの家庭用ゲームを作っていたが、組織で売るという前提から最初はメインターゲットは設定するが制作が進むうちに様々な人員が絡んでくるので、いつのまにか「万人受け」する角の無い丸い作りの修正をされていく
そうなると当初設定したメインターゲットからも外れる
船頭多くして船山登るの通り明後日の方向に進んでいる感が拭えませんでした
それでもヒットタイトルは出る事はあるが、そんなのは数多あるタイトルのほんの一部でしか無い
(世の中にはそういったタイトルしか知れ渡らないのでそれが主流に見える)
しかし、丸くなるという事は何処にも引っかかる場所が無く、落下して行くだけである
そりゃ売れるわけないよね

企画を建てる段階で「コレは面白い」としていた主軸も1本でも多く売るという組織としては当然の名目からメインターゲット以外も視野に入れた(自称有識者の)意見や修正が余儀なくなり、いつの間にか企画は歯抜けにされ、上乗せ仕様を追加され、メインターゲットすら見えなくなり、見えるのは「声の大きい人の意見のみ」になって、適当に積んだ積み木の様なグラグラの骨格になってしまう事に自分の我慢の許容範囲を超える結果になりました

そんな時になんの気なく見かけたインディーゲームのR18ゲームに衝撃を受けたのです
ゲームとしては現在の高水準のクオリティと比べると遥かに劣る昔ながらのドット絵ではあったり、稚拙なイラスト絵であったりするが、作り手の「ココが面白いからプレイして!」という言葉を目の前で直接投げかけられている様で、それまで霧中の様なゲームを作っていた自分の目の前に陽が差し込んだ気持ちだった
そこから、いくつかのR18ゲームをプレイすると、どのゲームも作り手の「1番自分が楽しんで好きな物を作っている」という気持ちがビンビンと伝わってきた
もちろん全年齢対応のインディーズゲームもやってみた
家庭用ゲームよりは一点突破に尖ってはいるが、R18ゲーム程の強烈な訴えは感じなかった
そうなると居ても立っても居られなず、自分の伝えたい物をストレートに表現できるR18ゲームを作るしか無いと思い至った
R18ゲームはいわゆる「性癖」を晒す事にも繋がるので、抵抗が無かったわけでは無いが、あらためて考えてみると誰でも持っている筈の性癖を何故隠すのか?もちろん他人から見て不快になる様な事は論外だが、共有出来る人に提供する事は決して間違いでは無い・・・はず
そんな人が集まる場所に提供出来ればきっと「自分が届けたい内容」を「受け取りたい人」に渡せると信じられる様になった

同人活動ってそういうもんらしいが、自分はそういった活動を全くしてこなかった(そういう場所に行くことも稀)ので、素直に表現できる場はとても貴重な事だとこの歳になってから知る事になった

という事が自分がR18ゲームを作り始めたきっかけである
そして、どうせ始めるなら徹底的にやろうと思い、またその決意が揺るがないようにブログに記載して自分の退路を断つ事にしました
まだリリース前ではあるが、この決意を結果に結びつける為にリリースに向けて、順次ブログを更新して行くつもりです

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