4月号、神島竜の今月気になるニュース

こんばんは、神島竜です。

今月も気になったニュースについて話していきます。まず、3月の20日以降から4月の20日までにあったことはこちらです。

3月27日バーチャルさんは見ている 最終回放映ケムリクサ 最終回放映
4月1日新元号発表
エイプリルフール
4月2日けものフレンズ2 最終回放映
4月3日カルロス・ゴーン再逮捕
4月6日ゲーム部騒動
4月12日ぱりぷろ解散、メンバーの活動は継続
あにまーれ不信バトルロワイヤル
4月13日 斗和キセキが生首クラウドファンディングを開始、即終了
4月19日 四月一日さん家の放映開始

今月は、新元号の発表、エイプリルフール、けものフレンズ2とケムリクサ、バーチャルさんはみている、あにまーれ不信バトルロワイヤルについて話します。

新元号、令和が発表される

4月1日11時41分に新元号が発表されました。
発表の前日、Twitterでは新元号に関してのさまざまな大喜利がされていましたね。
僕は平成3年生まれなので詳しくは知りませんが、平成の発表の際も、1週間前から昭和天皇が危篤状態になってからの年号の話し合いがテレビ、新聞での経過報告があって注目されてたんでしょう。
しかし、あの時はまだインターネットがないんですよね。インターネットが一般に普及したのが1999年くらい、僕の家にPCが来たのも2001年でした。
さらに、iPhoneが2007年に出現し、徐々にインターネットが僕らの手元にやってきた。
これにより、Twitter、Facebook、instagramなどのSNSが身近になり。今ここで起きるイベントに対する消費の勢いが昔よりも激しくなりました。
それに平成が発表された時はバブル崩壊直後で日本全体が辛気臭い顔をしていました。僕、1991年生まれなんですけど、環境問題とかが話題になったり、昔はよかったね系の映画やらドラマがやりはじめたのは景気後退の影響があったからだろうし。あの辺の余波が意識高い系を生む土壌になったんじゃないかなっと、今となっては思うんですよね。
その頃と比べると、明るい話題にできたのはよかったんじゃないでしょうか。みんなが元号発表を楽しめる雰囲気であるのはいいことです。

さて、4月1日の新元号発表前の11時。僕も新元号発表を楽しむために、コメダでブレンドコーヒーを飲みながら、ある配信を見ていました。
それがあにまーれ所属、因幡はねるさんによる『新元号を最速で書道する』です。
因幡はねる、有閑喫茶あにまーれの雇われ店長。デビュー当初から毎日配信を行っていくことでファンを着実に増やしていき、最近3D化もはたしたvtuberです。
彼女は秀才で、頭がいい。Vtuberたちを集めて学力を計る『Vaka Tuberはだれだ! 学力テスト』の試験を作り、司会、主催者を行なっています。5月6日には第3回の学力テストが配信される。
彼女には特技があります。それが書道。その特技を活かし、文字の書き方講座、書道配信を行ってきました。
今回の配信もそれを活かしたもの。新元号が発表されると同時に書道で元号を書き、youtube上で最も早く新元号を書くことを目指した配信で、その時だからこそできるライブ感のある配信です。

さらに、僕個人は因幡はねるさんの配信を毎日アーカイブか配信で見ているため集まってコメントを打っている方に見知った方が多い。例えるなら100パーセント知り合いに会える地元の初詣に参加するような安心感がありました。

そして、発表された元号が令和。この言葉に対し、いろんな意見やTwitter大喜利がされました。万葉集で使われる言葉らしいですね。僕、一応文学部国文学科なんですが、じつは初めて見た時にピンと来ませんでした。勉強不足を恥じるばかりです。

令和に関して面白いのが、先月紹介したガンダムのレッドフレームでパズったVtuber、斗和キセキ。彼女が元号発表後に「令和で仕切り直そう」と言った結果、令和キセキと呼ばれまたパズっていました。彼女は最近、生首のクラウドファンディングも10分で目標額を達成したようで、今後の活躍に期待です。

エイプリルフール

4月1日といえば、新元号発表と同時にエイプリルフールでもあります。深夜0時に切り替わると同時にTwitterではたくさんのエイプリルフールによる企画がはじまりましたね。
Twitterのサービスがはじまったのが2006年、僕は2010年の高校3年生の冬あたりに今のとは別のアカウントではじめました。
それから、iPhoneがほとんどの中高大学生に行き渡る頃にはなにかしらのイベントにTwitterで呟くことで気軽に参加できるようになりました。

そんなTwitterでよくあるパターンがエイプリルフール限定で別のキャラになりきるというもの。

有閑喫茶あにまーれのマネージャー、あるいはオーナーの黒猫ななしさんが4月1日のエイプリルフールに黒犬カルビとなってました。ふだんの落ち着いて丁寧な彼女とは違った正反対のキャラでメンバー達と絡んでましたね。
また、因幡はねるさんのTwitterが突如、因幡はねるママに乗っ取られます。因幡はねるさんのママはたびたび配信に参加しており、リスナーからは有名な人です。こちらも後日嘘であることが明かされます。この時にねるママの立ち絵が生まれ、そちらは料理配信で使われました。これによりママのファンアートが描かれる頻度も増えましたね。

さらに、エイプリルフールの嘘といえばよくあるのが結婚報告。そのなかで面白かったのが、にじさんじ所属の笹木咲とベルモンド・バンデラスの結婚式。

笹木咲さんはにじさんじ所属の女の子。パンダのかぶりものにピンクの髪をしています。にじさんじゲーマーズ2期生としてデビュー。同時期にデビューした椎名唯華と仲がよく。二人の仲だからこそできるコラボは面白い。

僕はにじさんじを週に2〜5くらいで見ています。そのなかで笹木さんの動画は7個か8個くらい見ている状態。そこだけの印象で説明すると、彼女はずいぶんとタフで頭の回転が早い子なんだなと思います。

そもそも、僕が笹木さんの名前を知ったのが去年の2018年10月の半分を過ぎたあたり。Twitterで彼女のファンである方からのツィートにより、11月15日に彼女が卒業することになったらしい、と知りました。

その頃、ちょうど同じにじさんじSeedsの卯月コウくんも、Twitterで彼女のオススメの動画を教えて、と言っててさ。その時にファンの方がコウくんにオススメしていた動画を、僕も3つ見ました。

その後、ゲーマーズたちは引退する笹木さんを見送ろうと考え、卒業式をやります。にじさんじで初の引退者が出たわけですから。傍目から見て、もし今後にじさんじに卒業生がでたらどういう流れで見送られるかがわかるいい配信だったんですよ。

しかし、この話を聞いてあれ、おかしいな? と思った方もいるでしょう。笹木咲さんは11月15日に卒業したはずです。なぜ、今ここにいるのだろうか、と。

そう、じつは彼女は一度引退してから、二ヶ月後に復活したのです。

1月16日、にじさんじ公式Twitterで次のツィートが流れました。「おかえりと言える日が来る」。そう書かれたツィートには、笹木咲のシルエットが。

この引退から復活までの流れは完全に外野なんですけどね。傍目から見たら、あんだけ盛大な卒業式を挙げたのにっ!ていう驚きがなかったとは言えないですね。

その日の夜に、笹木咲さんは記者会見風の配信で、引退の経緯と復活の理由を語りました。
彼女が引退を決意した理由は、配信の規約として、やりたいゲームをやることができなかったから。

彼女が辞めた11月16日の時点では、ネットで配信できるゲームの数は限られていたんです。
今でこそ、様々なVtuberがゲームの実況を挙げていますが、じつは昔はゲーム動画を上げるのってグレーゾーンだったんですよね。一応、発売一ヶ月以内に上げるのはダメだみたいなみたいなのはあったんだけどさ。あくまで暗黙の了解であり、配信NG、あるいはOKと明文化されるようになったのは2014年あたりからだったと思うんですよね。

間が悪いことに、任天堂がクリエイターズプログラムという、任天堂のゲームを配信する際は許可をもらってからでないと収益化ができず、収益化の際も何割かが任天堂にいく、というルールが廃止されたのが2018年の11月29日。

たぶん、その辺の著作権の事情が改善されて自分がやりたいゲームができるようになったため、彼女はにじさんじに復帰したのでしょう。

しかし、当時、この辺の事情がにじさんじを追ってる人の一部には理解されていなかった。いわゆるFWを希望したサッカー選手がゴールキーパーしかやらせてもらえなかった。事務職希望だが、営業にまわされた、みたいな話なんですよ。それが好きな「ゲーム」ができないって言葉に引っ張られ、それはどうなん?って思った人もいたんですね。

この辺は配信者のこだわりを理解できてるか、できてないか違いみたいなもので、僕は後者だったので、少しモヤッとしていました。

そんななか、1月18日、笹木咲さんはある動画を投稿します。それが『笹木は嫌われている--命に嫌われているを歌ってみた』です。
面白いですよ。歌い手さんによく歌われている『命に嫌われている』の替え歌です。
聞いてて驚きましたね。歌詞を変えるだけでここまで歌の印象が変わるのか、と感心しました。自身の現状を歌いながらも、自分とメンバーとの関係性をコミカルに歌っている。
そして、この歌をきっかけにベルモンド・バンデラスとの関係がはじまります。

『笹木は嫌われている』にはこんな一説があります。にじさんじに復帰した笹木。その吉報はにじさんじメンバーにすぐ伝わりました。
しかし、それを伝えた笹木さんのチャットに返信が来ない。まだかまだかと待つそんななか、一人だけ自分の復帰を祝ってくれた人が。誰だろう、社、椎名、舞元、花畑? チャットを覗きこんだそこにいた名前はベルモンド・バンデラス。

この辺の展開に笑ったリスナーから、「ベルモンド・バンデラスだれやねん」という言葉が流行りました。
実際、僕もベルモンド・バンデラス知らなかったんですよ。

彼はにじさんじ所属のVtuber。公式設定では、夢を見る者なら誰でも来られるお店のマスターをしている。
マインクラフトでダイヤモンドを掘りまくったり、犬のライバーが母親になっている。
渋い声と優しい人柄により、くだんの件でパズる前から熱心なファンも多く、笹木咲さんの『笹木は嫌われている』で注目された際は、今までファンによって作られた複数のまとめ動画がランキング上位に上がった。

突如、チャンネル登録者数が増えた時は、『笹木に嫌われている』で自身が登場していたことを知らず。「誰やねん」で埋め尽くされたコメント覧に動揺。後に動画を見て事情を知る。

そこからマインクラフトで、他メンバーと交流する姿から人柄が評価されるように。

当時、僕自身も、人づてで聞いた印象から笹木さんのことをちょっとした問題児だと思っていたので、ベルモンドさんの評価が相対的に上がった。

こうして、歌をきっかけにはじまった二人の関係性。それがカップリングとしての意味を持ちだしたのはにじさんじバトルロワイヤル。マインクラフトによるチーム対抗戦で、同じチームになった二人のコミカルなやりとりにより、ベル笹というカップリング名が定着しました。

そうした展開を踏まえた上で、4月1日に行われたのが二人の結婚式です。

面白いですよ。エイプリルフールで結婚報告というのは、youtuberではよくやるんですが、バーチャルyoutuberではやってるひといなかったんですよ。
じつは後日、風邪でダウンしていた椎名唯華さんが舞元さんと同じネタをやろうとしてたから、かぶるとこだった、そうなんですけどね。たぶん、椎名さんがやってたらギリ炎上といかないまでもボヤ騒ぎにはなってたんじゃないかと思います。
これはファンに男性の匂いのあることが許せない、いわゆるユニコーンと呼ばれる方がいる、いないの問題じゃないんですよ。

内部のファンがどう思うか、よりも、僕みたいに野次馬でたまたま見た人がどう思うかなんですよ。

ベルモンドさんと笹木さんって、ちょうどV tuberは好きだけど、二人のファンじゃない人でもそういう冗談の通じる関係だってのがわかってるんですね。『笹木は嫌われている』はみんな見ましたからね。

もちろん、見てない人もいるだけどさ。そういう人は、二人が実際に結婚してても騒がないんですよ。

内容もよかった。最初からリスナーが笑いをこらえなきゃいけない空気なのにさ。後半にいくにつれていい意味で茶番感が強まる。そっからの超展開からの投げっぱなしのオチに。映画のスタッフロールのように、しっかりエイプリルフールの嘘であることを強調してる。

さて、夜が更けてきた頃、あにまーれでも宗谷いちかさんと宇森ひなこさんによるコラボ配信がはじまりました。

4月1日の21時、宗谷いちかさんと宇森ひなこさんが同時に配信をします。プレイするゲームは、『Super Bunny Man』。操作性の難しさとシュールな見た目が魅力のゲームです。コラボでもよく使われ、初の刀ガクコラボでも使われました。

最初、宇森ひなこさんがTwitterで今日デビューの新人ですっ!て言ってさ。配信の予告をしたからさ。これがエイプリルフールの嘘かなと思ったんですよ。そしたら、いちかさんも同じゲーム配信を同じ時間にやることを宣伝しててさ。コラボかなって思ってさ。見てみるんですよね。

配信がはじまり、まずひな様を見てみる。すると、いつもより声が違っている。もしやと思ってさ、いちかさんの配信を見てみるとさ。いちかさんから、なぜかそこから宇森ひなこさんの声が。

そう、じつは今回は入れ替わり配信でした。

見た目と声を吹き替えている人が入れ替わっていたんです。

モノマネもしっかりしててですね。お互いがお互いの特徴をよく捉えていました。

今回は、30分でどっちがゲームを進められるかを競います。

そして、プレイしてから30分後。勝ったのは宗谷いちかさん、の見た目の宇森ひなこさん。これで終わりかと思いきや、なんとその後で、宗谷いちかさんの配信に宇森ひなこさんが乱入。今回のコラボがオフコラボであることが明らかになります。

いちひな好きにはたまらない配信でした。

けものフレンズ2とケムリクサ

3月27日にケムリクサの最終回が、4月2日にけものフレンズ2の最終回が放映されました。
こちらの二作品、かなり因縁のある作品で、それぞれの作品の結末に対してネットでは賛否が巻き起こりました。

まず、ケムリクサに携わったのがたつき監督。けものフレンズ1期の監督です。

しかし、ある日、たつきさんはけものフレンズの担当から外されてしまいます。たつきさんのツィートによると、角川を含めたスポンサーの意向。

角川さんやけものフレンズ製作陣たちはこのことに対して、実質的な沈黙をしており、ファンとの確執を放置したままけものフレンズ2とケムリクサの放映がはじまりました。

ちなみに、けものフレンズ2はケムリクサの放映に無理やり合わせたのではないかともいわれ、これも非難の的になりました。

僕はケムリクサを最終回まで、けものフレンズ2は5話までと最終話を見ました。ネットの評価と同じ意見になるんですが、ケムリクサのほうが面白く、けものフレンズ2はたつきさんとヤヲヨロズがいなくなったことの大きさがわかるほどひどいデキになってしまいました。

まず、けものフレンズ2は全体的にギスギスしている。かばんちゃんの代わりにキュルルというヒトが自分の家に帰るという目的で旅をし、道中で問題や障害を解決しながらたくさんのフレンズを助ける、というストーリー。一見、一期と同じようにみえるのですが、旅の障害がフレンズによって起きているのがダメです。

一期の時は、壊れた橋とか、遺跡の探索とか、外部の要因によるものが多かったんです。あくまで問題の発端は人によるもので、フレンズたちのなかから問題が起きたことは一度もない。

だから、ギスギスした空気ができています。

さらに伏線の回収もしていない。キュルルの旅の目的はお家に帰ることなのに、旅のラストで、彼の出した結論がジャパリパークこそが僕らのお家、というもの。キュルルは何者なのか、一期と二期の間になにが起きたのか、そうした伏線を丸投げしちゃってるんですね。

なのに、Twitterでは製作陣が自信満々でさ。ファンとの間に温度差があった。

しかし、それだけならつまらないアニメで終わってたんですよ。

古今東西、つまらないアニメというのは少なからずあるんですが、けものフレンズ2は見てて不快になるんです。

そもそも、けものフレンズ2はできるだけ一期に近い作品を作ろうとしている点が多々あるんですが。だからこそ、2のスタッフさんが一期の面白いところがわかっていない、あるいは分析できていないからこそ。1との差が明らかなんですよ。

その上、たつき監督の存在をなかったことにしたいあまり、一期と地続きにしておきながら一期の要素を排除しようとしている場面が多く。それらがすごい悪意のある描写にみえる。

一期の主人公であるかばんちゃんをさ。よせばいいのに、2期で出しちゃってさ。2期のラストでなぜか記憶を失ってるサーバルちゃんにさ。私たちいいチームだったよねって言ってさ。それに対してサーバルちゃんが聞き取れずにキュルルのほうへ走っていく。
この辺が雑でさ。悪意あるようにみえる。一応、よく見るとサーバルちゃんが笑ってるんだけど、涙をこぼしててさ。じつは一期のことは心の奥で覚えてるんだよってしたいんだろうけどさ。
完全に一期を踏み台にした上で、その一期での関係性を無理やり終わらせることでけものフレンズを独占したい欲が出てさ。不快なんですよね。

じつはけものフレンズ2は放映時は見ておらず。最近になって慌てて追ってるんですけどね。個人的にはもっと面白くなると思ってたんですよ。

たつきさんが監督を降ろされたとき、ネットではけものフレンズの利権を独占するために降ろされたんじゃないかと言われててさ。僕もさ、そう言いたい気持ちを抑えつつも、とにかく事情を説明してくれ、と言ってたんです。

なぜなら、そうは言っても、2期を作るにあたって、スポンサーが求めていることとクリエイターが求めていることに相違があってさ。なにかしらの決裂があったんだろうな、とも思っていたからなんですよ。

しかし、今回のけものフレンズ2を見る限りは本当にお金のことしか考えてなかったんじゃないかと思える。たつきさんとけものフレンズに対してなにかしらの意見の対立があったなら、前作と同じ要素を引き継いだものにしちゃダメでしょ。しかもそれの劣化版だし。
それにさ、たつきさんに問題があって追い出したんならさ。もっといい作品になるんだよ。でもキャラクターの感情がチグハグで、展開が雑。意見をまとめたり、悪い意見を止める人がいなくなったんじゃないの、かと邪推してしまう。

噂の真偽が何であれ、もっといいものをつくれたのではないか、というのが正直な気持ちです。

バーチャルさんは見ている

 3月27日にバーチャルさんは見ているの最終回がありました。

 こちらも放映前から話題となっていました。
 評価としては、もう少し面白くできたのではないかのやや否定ありながらも個々のキャラクター人気による賛もややある結果でした。

 僕個人も、アニメとしてはまずストーリーがないので、そもそもアニメと呼べるのかと見ていて首を傾げた。エヴァンゲリオンの庵野秀明によるシリーズ全体のアイデア協力があると聞いていたので、少なくとも『安堂ロイド(キムタク主演による庵野監督がアイデア協力のドラマ)』レベルのストーリー性を期待していました。

 しかし、ふたを開けてみると、エヴァンゲリオンの制服を着ている以外で庵野監督要素がない。シュールなギャグを中心としたショートドラマの詰め合わせのようなものとなったのだが、それにしても少し微妙だった。

 内容としてはSMAP×SMAPに挿入されたショートコメディドラマに近いのですが、それと比べてもギャグがやや滑っている。キャラの愛が足りないと話題になっていましたが、逆にキャラを守ろうとしたからこそコメディとして踏み出せないものがあったのではという印象です。

 僕個人としては、今回ちょっと不満だったんですが、今後にちょっと期待したいと言うのが正直なところです。

 今回の『バーチャルさんは見ている』ってさ。Vtuberによるテレビ番組をどうしていくかっていうたたき台、あるいは試作品みたいなものだと思うんですよね。

 アメコミ映画とかもさ。昔と今とで、だいぶ進化したじゃないですか。現実世界に超人がいるっていう世界観をどう表現するかっていうのをさ。試行錯誤した結果アヴェンジャーズシリーズという人気シリーズが出たわけでさ。最初から成功してたわけじゃないんですよね。

 僕としてはさ、これからだと思うんですよ。

 最近だと、シロちゃんがレギュラーとして参加しているガリベンガーとかも面白いですし。4月19日からは『四月一日さん家の』がはじまりますからね。今後、Vtuberのテレビ出演に関してはいろんな障害や挑戦があるでしょうから。陰ながら応援していきたいと思っています。

あにまーれ不信バトルロワイヤル

4月12日、『あにまーれ不信バトルロワイヤル』が配信されました。

あにまーれのメンバー、因幡はねる、宇森ひなこ、日ノ熊らん、宗谷いちかによるチーム全員のコラボ動画です。

内容としては、トーク中に事前に決めたそれぞれのNGワードを口にしてしまったメンバーに罰ゲームが与えられるという企画。しかし、それは表向きで主催者の日ノ隈らんと宗谷いちかによるドッキリが仕組まれていた、というものです。

 この配信の魅力は、あにまーれでさんざん言われていた不仲営業というのがいい意味で営業になったことが確定した瞬間だし、メンバーのまとめ役として日ノ隈らんちゃんとしての面白さのある配信でした。

 あにまーれの不仲営業、これはじっくり話すと長くなるし、たぶん5月号でまた話すと思うので、今回はざっくり話します。

 あにまーれは不仲じゃないかというのはリスナーのなかでネタとしてあったんですよ。発端としては因幡はねるさんが、ASMR雑談をしてた頃、尊ぇ尊ぇ営業みたいなのをやらない、あるいは苦手って言ってたんですね。

 さらにその後で、7月にハニーストラップができてさ。そこがさ、チーム内での仲の良さが目立つからさ。より一層不仲っぽさが引き立つんですよね。

 そもそもこのへんってさ。あにまーれとハニーストラップの設定を見比べると面白いんですよ。

 もともと、ハニーストラップってさ。魔界の住人である悪魔が集まる夜のお店ってコンセプトでさ。いうなれば、みんな同郷の仲間なんですよ。かたや、あにまーれは異世界からバーチャル赤羽に集められた人間体に変身できる動物、あるいは動物に近い人間。うさうさ界やコウモリ界の住人、どこからかやってきて店に転がり込んだクマ、神社の社の神様っていう違う世界観の住人が集められたって設定だからさ。チームの構造としてはプリキュアとアヴェンジャーズくらいの違いがあるんですよね。

 つまり不仲であっても設定的にも矛盾がないんです。

 7月の後半か8月のあたりにさ。宗谷さんと宇森さんの間で、それをなんとかしようって動きが出てくるんですね。あにまーれ営業後の雑談トーク、コラボ歌配信。後、このころにTwitterでの絡みも活発になる。後のいちひなというカップリングがこの時に生まれる。

 ほかにも稲荷くろむによるあにまーれ内でのPUBGコラボというのが何度かあってさ。チーム内での模索はあったと思うんですよね。

 この辺の流れを踏まえたうえで10月で面白いことになるんです。

 10月30日のハロウィンで『てぇてぇ営業無理! NGなしのあにまーれ』が配信されました。

 内容としては、事前にやっていた今までのあにまーれ内でのミーティングを寸劇風にやったものでした。これはメンバー間でのちょっとしたすれ違いによる話し合いでさ。喧嘩をちょっとしながらも誤解だったで終わり、最後に3D化の発表があるっていうのでさ。実際、見てみると面白いんですね。

 そっから、1月にねるちゃんが成人式をすませてお酒が飲めるようになり、そっからのななしさんの奢りによるあにまーれメンバー全員の叙々苑をきっかけに仲良くなっていくんですね。

 叙々苑の前に、いちかさんとはねるちゃんが二人で出かけたりするってイベントもありましたし。はねるさんは宇森さんとも中華を食べに行きましたね。

 そっから、今回の4月では因幡さんはみんなにお弁当をふるまっててさ。すごい仲良くなっているんですよね。

 でさ、今回の配信につながるんですけどね。あにまーれというのは、動物園のようにお互いの個性がぶつかるコラボ配信が見てて面白いんですね。今回もさ。お題を言わせようというあれやこれやの対立があるんだけどさ。そもそも、宇森さんならこのセリフを言うだろうな、とか。宗谷さんなら言うだろうなってことがわかる時点でさ。スゴイ仲がいい証拠なんですよね。

 今回、罰ゲームを何度か回されてしまう宇森さんとかかわいかったですからね。花火のくだりはすごいよかったです。

それと司会進行をつとめる日ノ隈らんさんもよかったですね。
あにまーれって、みんながみんな重要な存在なんだけどさ。日ノ隈さんってさ。わりとあにまーれをまとめたりすること多い気がするんですよね。

具体的に何かっていうと、いい例が出しづらいんだけどさ。
たとえばさ、何人かが喫茶店に集まってさ。だれかがトルコに行きたいねって言うとするじゃないですか。もちろん、突然言い出したことだし、突拍子もないからさ。なんで行くの、とか。そんな暇あるっていう話になりつつさ。え~いいじゃん! トルコ絶対いいよっ! トルコアイスとかあんじゃん! てやりとりをしている間にさ。スマホで調べて、トルコってこんな国なんだね。ここのホテルなんて開いてそうじゃない。ここならトルコアイス食べれるよ。この日なら空いているよって意見を出してさ。いつのまにか、思いつきだった旅行の話が具体化して実現する流れになっているっていう流れを誘導している存在が日ノ隈らんさんだったりすることがさ。多い気がするんですよね。

実際、あにまーれで一番外部コラボが多いのは日ノ熊らんさんですからね。わりと全体を見て動ける人なんじゃないかなと思います。

今回、司会として場をひっかきまわしながらも、場を盛り上げるってことをやってるとこがあってさ。そこが結構好きなんですよね。

 では、以上が4月の気になるニュースでした。だんだん書く量が増えて長くなりましたね。それではまた来月。

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