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読書家の善悪

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2021年9月の記事一覧

『ライティングの哲学』について

 いつだって真っ白い砂漠の上にいる。
 パソコンの前に立てば、眼前の白いウィンドウがそのことを訴えてくれる。
 何かを書きたいと考える。
 それは積み上げてきた自尊心故か。
 あのときの思い出を現在と未来に点と線で結ぶためか。
 あるいは、一瞬で焼きついた衝撃の残滓をかき集めるためか。
 そこに何かがあると考えるから。
 僕らは書こうとする。

 しかし、歩き出そうと前を向けば、そこにあるのは真っ

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