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MBA留学とその先に見据えるビジネスリーダーの姿

それぞれの働く現場でいきいきと活躍する社員を紹介する「Meet the CONNECTer」。今回登場するのは、数々の新規プロジェクトへの参画を経て、新たな決意のもと、MBA支援制度を活用してロンドンへと旅立つ萩原明さんです。業務へのさらなる貢献と自身の成長を見据え、新たな領域でチャレンジに踏み出す萩原さんにお話を伺いました。


萩原 明
2014年新卒入社、現在はソリューション開発研究所 グローバルSCM開発総括 ソリューション推進部所属。10年間のキャリアの中で、富士急ハイランド向け顔認証ソリューション、カーボベルデ向け出入国自動化ゲートなどの新規プロジェクトや、Blue Yonderとのジョイントソリューションに参画。



新たなビジネススキルの必要性を痛感し、MBAを志す

編集部:最初に、MBAにチャレンジしようと決意した動機から教えてください。
 
萩原:これまで技術に近い立場からプロジェクトマネジメントを担ってきましたが、Blue Yonderとのジョイントソリューションに携わることで、大きな気づきがありました。トラックなどの車両の配置・誘導、荷物や貨物の受け渡しや運送、在庫管理などにおける効率的な運営を目指すヤードマネジメントの案件で、Blue Yonderと協業した際に、技術的なスキルだけでは不十分だと痛感したのがきっかけです。

 編集部:技術的なスキルだけでは何が足りないと感じたのですか。
 
萩原:ヤードマネジメントの案件では、企画フェーズを担当しました。ターゲットとする市場をどこに据えるか、そこにどんなお客さまがいて、価格設定をどうするかといったことは、今までに身につけた開発サイドのスキルだけではパフォーマンスを発揮しきれません。プロジェクト全体を引っ張っていくためには、どうしてもビジネスサイドのスキルが必要不可欠だと感じました。
 
それともう一つ、長期的には経営にも関わりたいという想いがあります。MBAへのチャレンジは、少し業務を離れることにはなりますが、私が携わるビジネスの知識を一から包括的に習得する絶好のタイミングだと捉えました。
 
編集部:そうした明確な目標を持って留学するにあたり、どのような学びのプランを立てていますか。
 
萩原: 留学先のロンドンビジネススクールでは、全領域の経営管理の基礎を習得するプログラムを必修で受講して、その後は、各自が学びたい理論に特化してカリキュラムを組むことができます。
 
私は、事業をゼロから始めるアントレプレナーシップのコースと、組織運営にフォーカスした”Organizational Behaviour”のコースに重点を置いて学ぶ予定です。後者は著名なリンダ・グラットン氏が教鞭を取る講座で、人に焦点を当てながら組織のパフォーマンスをいかに上げるかを研究する学問です。起業的な理論と、大規模組織で活用できる理論と、その両輪を習得することで新たな視点を持ちたいと考えています。
 
編集部:留学で他に何か得たいことはありますか。
 
萩原:ロンドンビジネススクールには、様々なバックグラウンドを持った人たちが、実に60カ国以上から集まってきます。その中に身を置くことができるのは非常に楽しみです。自分が知らなかった新たな価値観にも触れ、互いに刺激し合いながら、充実した2年間になることを期待しています。


目標に向かってチームワークで挑戦し、成果を出す

編集部:萩原さんの全体を見据えて目標を設定し、突き進む実行力は、どのようにして養われたのでしょうか。
 
萩原:父の影響で始めた山登りでの経験が基になっているように思います。麓から頂上を見上げる時はいつも、あんな高いところまで登れない、と思うくらい高くに感じます。しかし、一歩ずつ歩を進めていくといつしかあれほど高く感じた頂上に辿り着くことができます。この、小さくても一歩ずつ確実に前に進んで目標を到達するという経験は仕事をする際の礎になっています。
 
また、インターハイの選手だった母の影響もあり、中学からはバスケットボールの面白さに夢中になりました。チームが勝つためには、自分一人の調子が良ければOKというわけにはいきません。全員で同じ方向を向いて、互いに補い合って、勝ちに行く。この経験が、「皆で取り組むことで、一人で取り組むよりさらに高みを目指せる」という考え方に繋がっているように思います。
プロジェクトを推進する立場で楽しく仕事ができているのは、これらの経験で培った「何かを成し遂げるには、コツコツ取り組む持久力と、一丸となって推進するチームワークが必要」という考え方があるからだと感じています。

 編集部:一人のチャレンジと、チーム一丸となったチャレンジ。その両方を持ち合わせていることは大きな強みですね。萩原さんにとってチャレンジが持つ意味を、もう少しお聞かせください。
 
萩原: チャレンジは、まさに私の原動力です。これまでは0から1を生み出す仕事が多く、チャレンジの連続でした。困難を乗り越えていくのは大変ですが、チャレンジがあるほうが、個人のスキルも伸ばせますし、組織としての可能性も広がります。
 
その一方で、情熱先行で突っ走るだけでなく、壁に直面したときは、一歩引いて客観的に見たり、立ち止まって考えたりすることも必要です。同僚や先輩、上司、後輩に相談することもあります。雑談の中に思わぬヒントを見出したり、自分とは異なる視点に気づかされたり。そんなときは、チームの力を実感します。
 
編集部:ビジネスの現場でのコミュニケーションは、本当に大きな力を発揮しますね。チームのメンバーと話す際に、何か意識していることはありますか。
 
萩原:対面で話をするのが好きという性格もありますし、チーム全体で話しやすい空気感をつくるようにしています。そのために、自分からオープンに話しかけることを心がけています。自分では気づけていないプロジェクトの課題の抽出や、新しいアイデアにつながる違う角度からの意見が、たくさんのコミュニケーションの中から育まれてきました。


変化を起こすうねりをさらに大きく、その中心に

編集部: チームをリードする立場から、モットーとしていることをあらためてお聞かせください。
 
萩原: いつも現地現物の姿勢でいようと意識しています。何事にしても聞きかじるだけでなく、自分で足を運び、この目で見て、体験することで、語る言葉に説得力が生まれ、深みが増すと思います。それが必ずしも果実にならなくとも、実際に体験してみることで得られることは多いはずです。
 
編集部:若きリーダーに相応しいアクティブな毎日の中で、ホッと息をつける趣味などはありますか。
 
萩原:幼稚園の頃に始めたピアノを、時々リフレッシュを兼ねて弾いています。平日はなかなか時間が取れませんが、鍵盤に触ることで違う脳みそを使用してスッキリする気がします。また、自己分析すると、オンとオフの切り替えが上手なタイプだと思います。在宅勤務のときも、机を離れたら仕事を忘れる。このメリハリが、仕事をするうえで大切だと感じています。
 
私の1日は早朝ランニングから始まって、シャワーを浴びて、コーヒーを淹れて、仕事モードにシフトします。今日もがんばろうとやる気が湧き上がってくるのです。

 編集部:さあ、いよいよロンドンに向けて出発ですね。抱負をお聞かせください。
 
萩原:コネクトは、パナソニックの中でも先進的で、常に変化を起こそうとしているトップランナーだと思います。そのうねりの中で、私も中心的な役割を担えるような人材になっていきたい。このMBA留学を通して、うねりをさらに大きなものへと動かしていける自分自身になりたいと決意しています。


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