言葉の採集ノート

新しい手製本雑貨を作っています。
その名も「言葉の採集ノート」。

装丁が2種類あります。

名前の通り、言葉を採集するためのノート。
大切な言葉を捕まえて、集めて、大切に保管するためのノートです。

言葉は時に逃げてしまう。
それは自分の言葉であれ誰かの言葉であれ。
なんだっけ、すごく大事に思えたのにな、と思い出そうとするけれど、いつの間にかどこかへ飛んでいってしまっていることも多い。

だから、大事な言葉をひとつひとつ採集して、自分だけの箱にしまっておけたらいい。

例えば本を読んでいて見つけた言葉。
音楽を聴いていて見つけた言葉。
会話の中で見つけた言葉。

例えばあやふやに頷いていたときに胸の中にあった思いが、ひとりになってから言葉になったり。
いつか言おう、と思いながら、その時までしまっておきたい言葉が生まれたり。
いつかの自分のためにとっておきたい言葉に、ふとした時に出会ったり。

大事な言葉が逃げてしまわないうちに、そっと捕まえる。言葉の採集ノートは、そんな道具です。

ページにミシン目が入っており三角形に切り取れます。
三角紙と採集箱が付いています。

言葉の採集ノートには、
三角紙採集箱が附属しています。

三角紙とは、実際に昆虫採集で使われる道具で、蝶々を入れるためのパラフィン紙です。翅をたたんだ蝶の形に合わせて、三角形に折り合わせています。
採集箱は、採集した言葉を保管しておくための箱です。本棚に差し込めるよう、マッチ箱タイプのものを使用しています。


【使い方】

①ページを使って言葉を整理し、端の三角形の部分に採集したい言葉を書き込んで、ミシン目に沿って切り取ります。

②切り取ったページを三角紙に挟みます。

③採集箱にしまいます。採集完了。

④ときどき箱を開けて、三角紙を開いて、ひとつひとつ読み返します。あなたがあなたの手で採集した言葉が、採集箱を満たしています。きっと、心強いお守りになってくれます。


ミヤマカラスアゲハのデザインは、アクリル絵の具を混ぜ合わせて作った色をスタンプしています。青と緑を行き来するような微妙な色合いと鱗粉のきらめきを、表紙と背表紙と見返しにあしらっています。

オオミズアオは、タントセレクトTS-1という紙に、油絵の具で翅の縁取りをし、触覚は附属の栞で再現しました。この栞だけは、ハンドメイド作家の「白の殻」さんに依頼しました。かんざしをイメージした栞で、オオミズアオのかわいらしい触覚を、蝋引きした糸で再現しています。

どちらもすべて手作業で作っているため、個体ごとに色合いや形に微妙な違いがあります。
いきものを見るように、個体差も楽しんでいただけたら嬉しいです。

また、手作業のため、製作にはかなり時間がかかります。
ですので、当面は予約販売のみとなります。
今ご予約いただけますと、9月1日に発送できます。よろしければ是非ぜひ、ご予約をお願いします。ささやかながら、予約特典も準備しています。

一生懸命つくります。
多くの方に届きますように。

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