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観音遊び

皆さんは「観音遊び」をご存知だろうか?
昔どこかで江戸時代からあるような文献を読んだ気もするのだが、ググっても出てこない。要するに日本語の音から発想する”言霊”遊びのことである。

同じ音でも違う漢字が当てはまるとか、前後反対にしてみるとか。
当然意味が異なるというか、意味が広がるわけだ。
一種の駄洒落の拡張であるり、落語のオチに使われたりする。

それでも意外と本質がそこに隠れていたりするのだ。

“勘定(お金の始末の事)“は、“感情“を乱す。
”予想(よそう)”は、後ろから読めば”嘘よ(うそよ)”となる。
”社会”は、前後入れ替えれば”会社”になる。
”音が楽しくなければ、音楽ではない”。(音学としない日本人のセンス)
”公開”したら”後悔”したとか。
”編集”したら”偏収”になったとか。(一方の意見に偏って収集する)
”文句”言ったら”悶苦”になったとか。

「観音遊び」は、このように音を中心とした「言霊遊び」とも言える。
「言霊」には記号論と対立する意味合いを持つと鎌田東二氏は言っているが、そうなのかもしれない。

皆さんも、頭を柔らかくするために「観音遊び」をやってみることをお勧めする。意外と突破口が見えたり、ことの本質に気がつくことがあるかもしれない。何よりも、自分の世界観や見識が広がる気がするのが良いと思うのだ。

そう「観音遊び」は、「構造」を明らかにする手段でもあるのだ。

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