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縁は異なもの

巡り巡りて。合縁奇縁。
 
●音楽のジャンルは問わない、気に入れば演歌からアイドルソングまで何でも聴くよと言いつつも、やはりメインストリームというものはある。
まあ、ジャンル云々よりも、そのミュージシャン、アーティストを気に入るかどうか、ということに尽きるのだけど。
  
●残念ながら、ミサへの参列が未だ叶わぬヘタレではあるものの、これでも聖飢魔II信者の端くれであります。お気に入り大教典は【MOVE】【地獄より愛をこめて】【メフィストフェレスの肖像】あたり。
とはいえ、ヘヴィメタル全般が好きかというとそうではなく。このあたり、ジャンルよりもミュージシャン、という所以でありますね。
 
●私は京極夏彦が好きで、WOWOWで放送されたドラマ【京極夏彦・怪(巷説百物語)】を観ていた際、エンディングに流れた、およそ時代劇には似つかわしくない楽曲が気になりました。【Spicy Step】歌うはSuicide Sports Car。『スポーツカーで自殺?』変な名前と、ラテン風な音楽、そして渋く色っぽいヴォーカルの声が気に入り、CD屋を探してシングルを見つけました。【MONACO MOO】。表題曲も良かった。それからCD屋を巡り、アルバムを漁りまくりました。
 
●魔歴元年(1999年)、聖飢魔II解散。デーモン閣下はソロとなり、ルーク参謀はCANTA、ライデン殿下とゼノン和尚はRX…とそれぞれの活動に移行された。そしてエース長官は人間界に帰化され、ACEとしてface to aceを新たに結成。このftaの楽曲が気に入った私は、可能な限りCDを収集。因みにftaで長官の相棒となったのは、本田海月氏。

●ある日の仕事帰り、自宅近所のブックオフに寄り道した私は、なんとなく眺めていたCDコーナーで、妙に視線を引かれて一枚のアルバムを手にしました。
GRASS VALLEYの【LOGOS ~行~】というそのアルバムを、ふらふらとレジに持って行き、購入。魅力的な歌詞と曲、そしてヴォーカルの渋く色っぽい声に、一発で参ってしまった次第。
 
●GVのアルバムも集めようとしたものの、バンドはとうに解散していて、リサイクル屋でないとなかなか見つからない。どれだけの枚数出しているのか、ネットで調べていて、驚く事実を知ることになるのでありました。
 
●GRASS VALLEYのヴォーカルは出口雅之。GV解散後はREVなるユニットと、出口雅之名義で活動した後、Suicide Sports Carを結成。
…SSC?!
なるほどヴォーカルの声が同じだ。なんとまあ。
 
そしてGRASS VALLEYのキーボードだった本田恭之氏は、本田海月という名前で、face to aceで活動中…。
 
全く意識せず、偶然好きになったバンドやミュージシャンが、思いがけなく繋がっていたことに、何だか運命的なものを感じたものでござんすよ。
 
●私は、あまり他人からあれやこれや勧められるのが好きじゃないのです。音楽に限らず、映画や漫画でも同じ。
何故かってーと、勧められたものを体感した後、感想訊かれるじゃあないですか。でもほとんどの場合、相手が求めてるのは【自分の好きなものに対する賛同の意】であって感想ではない。「良かったよ、気に入った!」でなく「うーんいまいち。私にゃ合わないわ」だと『えー』とか言われる。言われても仕方ないんだけどね。 気に入らないものは気に入らん。
 
●聖飢魔IIも、Suicide Sports Carも、face to aceも、そしてGRASS VALLEYも、偶然出会い、好きになり、気がつけば思いがけない繋がりがあって。
それが何とも面白い。
だから、出会いはタイミング。人も趣味も。
勧められて、その時は合わないと思って拒否しても、後に好きになる場合もある。
だから、あまり焦らない。
縁なんてものは、そういうものだと思ってる。

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