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ナゼ、円満退社じゃなきゃダメなのか……新入社員と経営者の考え方の違い②

3月、昨年入社した新人さんも入社から1年が経とうとしています。そんな中、プライベートで友人と交流する中で他者と自分の会社の待遇や給料を比べてしまい、不満を持ち始める人も出てくるとか……。
今回は、退職しようと迷っている新入社員、退職の雰囲気を感じている経営者に、行動を起こす前にちょっと考えてほしいことをご紹介。

【よくある!?こんな会話】

スタッフ:店長、Cさんが来ないんです。寝坊かなと思ったんですけど、何度電話してもつながらなくて
店長:そうか、営業終わって家に行ってみるよ

~翌日~

店長:家に行ったところ、親御さんが出てこられて「出勤したくないと言っている」と言われてしまいました
経営者:そうか……、社会人なのにな
店長:教育不足で申し訳ありませんでした

【このとき、辞めたスタッフと経営者の心の中は…】

辞めたスタッフの意見:辞めたいなんて迂闊に相談できないよ。自分が辞めたら他のスタッフの負担が増えることは分かっているし、自分の不出来を指摘されたら嫌だしなぁ…。面倒だから、このままバックレちゃおう!
経営者の意見:雇用保険や税金の手続きにも困るし、スタッフの急な退職だけは避けたい!モメたり行方をくらましたりせず、社会人らしく対処してほしいな

辞められる側・辞める側、感情的に向き合うと“次”がない

「辞めたい」と思うのは、ほとんど物事がうまくいかないときです。うまくいかないのは環境のせいでしょうか?もし環境に原因の1つがあったとしても、そのせいにして感情的に辞めてしまうのは、事柄の解決にはなりません。物事が思うようにいかないのは、原因の一端は自分の課題が表れているときです。

例えば…

A先輩は自分にばかりきつく指導するから辞めたい

今、相手に矢印を向けて不満を言っている状態ですね。ですが、自分に矢印を向けて「悩む→考える」に切り替えてみましょう。

・厳しく指導される原因・心当たりはないか
・店長や他の先輩に相談する

環境を変える前に、自分が変わってみる手がかりを探すのです。どちらの方法にも言えるのは、知識や技術以上にコミュニケーションに問題があることが多いと思います。まず「A先輩は嫌い」といった好き嫌いの感情の問題を解決してから、自分の課題を直すことです。
辞めてはダメなのではなく、“課題から逃げてはダメ”なのです

「上手くいかない」との出会いが成長のチャンス

辞める側にも辞められる側にも、感情的にぶつかり合うことさえなければ、それはチャンスです。
経営者:●●を受けとめ●●●●するチャンス
スタッフ:自分の●●を見つけるチャンス
つまり、●●●●のチャンスなのです。これにはやはり、

・トラブルや不満を●●●●●●●●させないこと
・感情の問題になったら、●●●●●●●●●●●●●

大切な社員を辞めさせたい経営者なんていません。ある日突然出社しなくなるより、何倍も成長のチャンスになりますよ。

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