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物書きに必要不可欠な精神とは

神里です。

先日に、とにかく書く、と当たり前の話をしました。
実行していれば様々な事ができるようになり、明確にスキルや作品のレベルがあがっていくのがわかるようになったと思います。
やるだけで結果が見える、勉強レベルに簡単なレベルアップがあったわけです。

そうなってくると……自分の作品を、世に問いたくなるというもの、ですよね。
しかし、賞に応募しても可不可しかわからず、自分のレベルが果たしてどのくらいなのかよくわからないと、そう思われるかもしれません。
最近は応募者全員に簡単な評価をくれるところも増えていますが、当たり前ですが、しっかりきっちり書いてくれているわけではありません(勿論、とてもありがたいことですよ)。


それならばと、意気込み勇んでpixivやなろう等に投稿をしてみるわけですが……
多くの人がぶち当たる問題があります。
全然伸びない、というやつです。

頑張って書いて、勇気を出して載せてみたのに、全然評価がされず、いいね等すらつかない……
そう思ってがっかりされる方も多いのではないでしょうか。


こんなときは、物書きが持つべき精神で乗りきってください。

結果が出ないのは「読まれていないから」で、決して「実力がないからではない」です。

どうしてそう思えるのか?
ほとんどの作品が大多数の人に読まれることなく一生を終えるのが常だから、です。
これはプロの世界でも同じこと。東野圭吾さんの本を読んだことない人なんて山ほどいますよね。例えば私は勿論読んでいますが、出てる本全てを読んでるわけではないので、タイトル別に問われたら同じことです。

いいねやブクマが少ないと嘆くあなた。閲覧数はどうなっていますか?
おそらく、同様に全く伸びていないと思います。
読まれていないのだから、いいね等は少なくて当たり前です。どんなプロの作品だって、閲覧数=いいね等の数、なんて絶対に無理です。
閲覧が少ないのにいいね等がついているのなら、むしろあなたの作品はそれなり以上のレベルがあるということ。しかも、表示が読了数ではなく閲覧数であれば、きちんと読んでない人や誤ってクリックした人なども数に含まれますから、よりいいねやブクマの純度は高いです。
閲覧がたったの5しかないのに1いいねついてたとしたら……嘆くどころか歓喜ですよ。きちんと読んでさえもらえれば良い評価がいただけるんだ、ということですからね。

反対に、閲覧数はとても多いのにいいね等の反応が少ない場合は、注意が必要でしょう。
読まれても、良いと思ってもらえていないだろう状況ですから。

細かいことを言えば色々あるのですが、大きくはこう思ってもらって大丈夫。
はっきり言って、同じ閲覧数で漠然と勝負したなら、プロにも勝てる人は結構いると思います。
そもそも同じ土俵というかスタートラインではないのですから、反応が少ないと嘆く必要は、だいたいの場合はないです。


でも、たくさん読まれるということは、実力があるってことなんじゃないの?

それも一理あるんですが、誤解をおそれず言うなら、必ずしもそうとは限らないと私は言います。
閲覧が多いのって色々カラクリがあって。
例えばSNSのフォロワーの多い人がそのアカウントで宣伝したら、閲覧数なんて簡単に稼げちゃいます。知り合いだからと、SNSが面白いからと、内容に関係なく脳死でいいね等してくる人も少なくないでしょう。芸能人がXで挨拶するとアホほどいいねがつくのと同じと言えばわかりやすいでしょうか。一方で、誰も知らない、ついさっき作ったアカウントで挨拶しても沢山のいいねなんてつきませんよね。
勿論実際の業界ではそういうのも重要ですが、おそらくそれは、多くの物書きが心から欲してる反応とは違いますよね。こうなると、中身のレベルや良し悪しはさておきとなってしまいますので、イコール実力が高いとは言い切れない事がわかります。
あくまでこの話は一例ですが、こういった理由からもわかるとおり、閲覧数などや人気と能力実力は必ずしも比例しているわけではないです。つまり、閲覧が伸びないからといって、イコールそれは能力実力がないというわけではないのです。
※閲覧を伸ばすための策ではあるので、「評価してもらうにもまず閲覧数から」という目論見としては有効です。ただこれはあくまで最終的に評価をもらうことを目的とした経過でしかないので、実力があるから閲覧が多い、のではないですね。無論、素晴らしい作品だと拡散してもらえるから閲覧が増えるというのもあります。しかし100%がこれっていうわけじゃないと、ここでは言ってます。

作品との出会いは一期一会です。
ずーっとpixivに入り浸って毎日好きなタイトルのイラストを検索したりしまくってるのに、ある日突然めちゃくちゃ刺さるイラストが出てきたりします(投稿日見ると数年前だったり)。能動的に探し込んでいても、なかなか見つけられないことだってあるんです。しかも「えっこれめちゃくちゃ私に刺さるし普通に上手いのになんで伸びてないの?」みたいなのたくさんあります。
そんなもんなんです。

もう一度言います。
そんなもんなんです。


ただ注意したいのは、だからといって伸びているものを批判したりする方向に考えてしまうこと。これは性質が全く異なるというか、もはやただの嫉妬などです。自分は糞ですという自己紹介にしかならないですので止めた方がいいです。
この精神を持ったなら、自分はダメじゃないと信じる方向に持っていってください。

つまり
投稿とかしたからって、それは真に実力を正常に問っているというわけではないのだから、反応が鈍くても落ち込む必要はない、ということ。

隠れた才能、埋もれた名作なのですよ。

自分で自分の作品を気に入る事ができているのなら、自分は天才だと信じこみましょう。物書きなんて、それくらいの精神でちょうどいいです。


さあ、沢山書いて沢山投稿するのです。
隠れた名作を探し当てたときの充足感ったらもうね。
やみつきになるにゃ。

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