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43ミニカーこの1台 フェラーリ312PB

ブルム フェラーリ312PB 1000KM MONZA 1971 ICKX-REGAZZONI

ブルム社から1990年代に発売されたリバイバルシリーズR259です。その後、2000年前後にチャンピオンシリーズとうたってドライバーフィギュアが付いたものが発売されていました。

ブルムは圧倒的に旧車が多いので、葉巻型以前のF1マシンや70年代のスポーツカーを集めたりするにはバリエーションもそこそこにあるので心強いメーカーです。フェラーリF1で言えば1984年の126‐C4あたりのモデルが最新だった気がします。
今回取り上げた312PBはリバイバルシリーズのR257からR261まで続く312PBのバリエーションモデルの内の一つです。ベースとなるR257(プロトタイプ)にカーナンバーを貼ったR258(ブエノスアイレス1000㎞)、それに垂直フィンを付けたR259(今回のモンツァ仕様)、以降の2台はヘッドライトが付いた2座タイプがモデル化されてます。

ブルムのミニカーは塗装のムラや艶の面では近年のミニカーに比べて見劣りしますが、当時の実物のレーシングカーもこんな感じではなかったのかと思うと再現度はかなり高い気がします。というかそう思い込みたいです。
シャーシのアルミパネルの色味もいいですね。タミヤカラーで言えばフラットアルミの質感です。

裏側です。排気管の白は忠実に。エンジンはゴールド(だっけ?)。

実車 1972年のタイトル狙いの熟成時期の車

当時の車をライブで見てないので細かい事はほとんど分かってませんが、簡単に言うとこんなとこでしょうか。
5リッター・スポーツカーで競われていた世界スポーツカー選手権が実質的にフェラーリ512Sとポルシェ917だけのレースとなってしまい、その状況を打破すべく、1972年シーズンから3リッター・スポーツ・プロトタイプ・カーにタイトルが掛けられるとなった。その新規定に対応して1971年用にフェラーリが製作した車。

エンジンやサスペンションなどは当時のF1マシンからの流用。ということはイクスやレガが乗っていたフェラーリ312Bから引っ張ってきたわけですね。
F1で勝利実績のあるメカを持ってくるのは理解できますが、イクス、レガツォーニのドライバー二人はF1やってる最中に1000㎞レースに出場させられてしまう所は現代のF1ではありえない凄さを感じます。F1の開催レース数が今より少なかったので、問題なかったんでしょうかね。
翌1972年は圧勝でマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。

撮影 アルミ蒸着PETフィルム+LED照明2台

今回は撮影ブース内に、LED照明「VILTROX L116T」とUlanzi「VL120RGB」、背景に五条製紙さんのアルミ蒸着PETフィルム№381(暗めのシルバー)を配置してます。

PET№381:影っぽい反射像になります。

影の出方が違うというか、反射像が影っぽく見えます。ボディのつや感も演出できて、いつも使っているPVCシート(下)とは違う撮影ができます。

PVCシート(白)
PET№381

20年以上前に3300円で購入したブルムのフェラーリ、ちょっと艶々して蘇った様で嬉しいです。


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