untitled-53

20世紀の中にいくつか置き忘れた小さな爆発が

いま生活しながら立ち止まっているうつろな両手に届けられた

触れたものすべてから形を奪って通りすぎてゆく大きな力は

白い手のひらの上にポトリ

小さく落ちて冷たくなった

過去だとか歴史だとか都合のいい堅い服を着せられて

いつの間にか机の上の置きもののようになってしまったけど

それでも輝きはまぶしすぎて

瞳を傷つけることがある

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