untitled-52

失われた冬の夜に

降るような直線と曲線の中で

潰し終えた言葉をトランクに押し込みながら

刃こぼれした農具を手に

呆けた宝探しは一旦終了

最後の一瞬が焼き付いた路上に

狭くて居心地の悪い

タイル貼りの庭園を背にして

たくさんの本を拾ってきた

あの遠い惑星を振り返る

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