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集中空間@間々田八幡宮 #間々田

間々田の情報がめじろおしだ。何と言っても、2021年に初めて知ったイチオシスポットなのだ。

そもそも「間々田」は、漢字の通り、日光街道の中間に位置する宿場町だ。
わたしたちが毎年歩き進む中では、栗橋や古河、野木、と立ち寄るスポットが多くあるエリアを通る行程でもあるので、間々田は、「間々田紐」の工房を横目で見つつ、「蛸屋間々田店」さんにご挨拶し、その日のゴール地・石橋までの長い道のりを歩くための心身のエネルギー補給をするスポット、という位置づけだった。

間々田にあるすごいお店「蛸屋間々田店」

それが今回はがらりと変わった。903シティファーム推進協議会のボランティアメンバーがご縁のある地域、ということで、事前にいくつかの”おすすめ立ち寄りスポット”を教えてくださったので、まちあるきコースの方で「間々田をめぐる一日」を組み立ててみることにした。
そのため、これまでは本番で通過するだけだった間々田を、わたしたちは事前にかなり深掘りしてみた。(学生メンバーは本番直前にさらに一人でまちめぐりをしたと言う。たくさんの情報も集めてくれた。ありがとう!)

間々田八幡宮は、「ひと山まるごと神社」の神秘的な所。奈良時代中期に創建されたという。
間々田八幡宮のサイトによると、
◎敷地は約2万坪におよび、一部が『間々田八幡公園』として開放され、市民の憩いの場となっています。
◎境内には八幡古墳群とよばれる大小様々な墳丘が点在し、古くからこの地が思川流域に発展した文化圏の一拠点であったことが窺えます。
◎5月5日に開催される祭り『間々田のじゃがまいた』(蛇まつり)は、平成31年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。15mを越える7匹の蛇が一堂に集う様は圧巻で、新緑香る神社の境内は毎年多くの見物客で賑わいます。
とある。
間々田のまちをめぐると、「思川流域に発展した文化圏の一拠点」という表現の所以がよく理解できる。古墳が多く点在しているあたりをみると、恐らく日光街道ができるずっと以前から、一つの文化の中心地だったんだろうと思う。その中で、この間々田八幡宮は、由緒ある場所として多くの人たちが立ち寄るパワースポットだったんじゃないかと思う。
※わたしの個人的見解だが、江戸・日本橋と日光東照宮をつなぐ日光街道は、間々田あたりに来ると、”日光を中心とした経済圏(職・暮らし)”が広がっていることを感じる。草加・越谷くらいまでは、体感値で、江戸を中心とした経済圏という気がする。

下見で初めて訪れた時は、目の前に広がる木々の緑の豊かさ、その奥にずっと続く鎮守の森、池のまわりに整備されたベンチ、等々を目にして、「ここは居心地が良い場所だ」と直感的に思った。
そのため、その日ちょうど急な案件の対応が必要になったわたしは、池の脇のパラソルの下でちょっと仕事をさせてもらった。

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猫たちが足元でゆったりと寝転ぶ中で、晴れ空のもと、鳥のさえずりを聴きながら、パソコンに集中するひととき。
もちろん、神様がいる場所なので長居はしなかったものの、α波とβ波をほどよく刺激されたのか、あるいはソルフェジオ周波数がもたらされたのか、なんだか心身すっきり。

そして、「ここでお弁当を食べたらおいしいだろうなあ!」ということで、本番ではお昼スポットとしても使わせていただいた。
※公園エリアであれば、飲食可。

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この間々田八幡宮の敷地の中には、土俵がある。毎年夏に、子ども相撲が行なわれているという。そしてそこではかつて、「シコふんじゃった。」や「テルマエ・ロマエⅡ」の撮影もなされたのだという。
※「テルマエ・ロマエⅡ」の時は、エキストラとして多くの市民が撮影に参加したとか。JESメンバーのご家族もエキストラに選ばれ、映画の中に登場しているらしい。

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間々田には「じゃがまいた」という有名なおまつりがあるのだが、その祭事を担うのも間々田八幡宮だ。
じゃ=蛇。巨大な蛇体をかついで、子どもたちが町内を練り歩くのだという。
境内にある自販機は、飲み物を購入すると「じゃーがまいたー、じゃがまいた」という音が鳴り響く。このかけ声は、まつりの名前と共にやたら記憶に残る。

日光街道沿いのまちは、便利⇔不便、にぎわい⇔閑散、といった”現代の視点”で捉えると、「不便で閑散としていて、活性化していないまち」に見える所も多い。
でも、それは、たった100年足らずの中でできあがった一面的な視点でしかない。
別の視点で捉えれば、歴史・伝統に裏打ちされた文化的な資産が多層的に折り重なっている。
その気づきは、車で通るだけでは分からない。「歩く」という身体性を伴う経験を通してこそ得られる体感値であり、その経験を多様なメンバーと共にすることで、それらの共通体験から語られるストーリーがまた新たな文化を紡ぎ出してくれるのではないかと思う。

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