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すごいお店。 #間々田

蛸屋間々田店。
毎年「太陽のもとのてらこや」を準備している時に、必ず出てくるキーワード。そして、必ず行程に組み込むスポット。下見の時に「今年もよろしくお願いします」と立ち寄って、本番の日程をお伝えし、本番が近くなったらわざわざ電話をいただいて「○人くらいで寄らせていただきます」とお話をする。毎年出迎えてくださるお店の方の「晴れるといいわねー。お待ちしておりますー。」という明るい声を聴くと、「今年も無事に歩き進もう!」と一気にエンジンが入る、そんな大切な場所のひとつ。

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蛸屋間々田店に立ち寄るようになったのは、いつの頃からだろうか。

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ここを通る行程は、「太陽のもとのてらこや」三日目で、栗橋をスタートし、古河・野木を経て、小山の次の石橋に辿り着く日。ごあいさつで立ち寄るところも多く、ご縁のあたたかさに触れる一日だ。
とは言え、徒歩行軍は、40キロ近い道のりを歩き進むので、この蛸屋間々田店を通過するのは午後1時過ぎ。昼ご飯を食べホッとしたのもつかの間、「ゴールまで長いなー」と現実に直面するタイミングでもあるので、このスポットは大切な充電場所なのだ。

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蛸屋間々田店でいただくエネルギーの源にあるのは、お店の方の存在だ。
「みかもの月」などのお菓子ももちろんおいしいけれども、間違いなく、あのお店の方がいるから、毎年立ち寄りたくなる。しかもその方は、JES社労士メンバーのお義母さまと仲良しのご近所友達だった。そのご縁が数年前に判明して以来、その社労士メンバーのご家族もそろって一行を出迎えてくださるようになった。日光街道のホッとスポット。

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とにかく「このお店へ皆さんもどうぞー」と叫びたくなる、すごい場所なのだ。

一年に一回しか訪れないわたしたちのために、お茶やみかん、そして差し入れにとお菓子を用意していてくださる。それはきっと、”会社に言われたから”とか”決められているから”とかではなく、むしろ会社のルールを越えたアクションだと思う。

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わたしが日頃取り組んでいる組織づくりの分野で、ホスピタリティNo.1企業としてよく”リッツカールトン大阪”が取り上げられ、そこにある「2000ドルの決裁権(従業員一人ひとりがお客様のためにクレドを踏まえて自由に使える権限を渡されている)」のエピソードが有名なのだが、ここに立ち寄ると、いつもそれを思い出す。
きっと、そんな施策・ルールが大事と世で言われる前から、あの方は自然と実践していたのではないかと思う。

かつての日光街道の宿場町には、蛸屋さんのようなお菓子屋・お茶屋が点在していて、みちを往来する人たちの疲れをいやしていたのだと思う。
あるいは、町で暮らす人たちにとっても、冠婚葬祭さまざまな行事があるごとに「あのお店のものを」と買い求める、まちの日常に溶け込んだ店の存在があったのだと思う。

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そのような街道のDNAを受け継いでいるかのような、蛸屋間々田店さん。
車で通るだけでは気づかない、みち・まちに刻まれたかつての暮らしや文化におもいを巡らせながら、ぜひ一度歩いて立ち寄ってみていただきたいと思う。

*今年は、蛸屋さんの限定品・チーズケーキをお腹いっぱいいただいてしまいました。

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ありがとうございました!



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