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紹介したいnote記事「人って物語みたい」
ゆーさんの「人って物語みたい」という記事を紹介します。
昔、東京でタクシー運転手をしていたというゆーさんは、その理由をこう書いています。
どうしてタクシーの仕事をしたくなったのか。
それは、私が根無し草で仕事をころころと変わっていたこともあるけれど、
タクシー運転手という仕事にとても魅力を感じていたから。
------人って物語みたい-----
そう思っていた私は、後部シートにいろんな物語を乗せて走ってみたかった。
「------人って物語みたい-----」
「後部シートにいろんな物語を乗せて走ってみたかった」
私も2年ほど東京で専属運転手をしておりましたが、こんな風に思った事はなく、ただ仕事としてやっておりました。この感性がすごいと思います。
若い女性がタクシーの運転手をしていると言う事で、いろいろな反応があったそうです。
「あからさまに声をかけてくる男性。優しくしてくれる年配の女性。ちょっと小ばかにしてくる若いカップル。運転を褒めてくれる人もいたし、Jesus crisis!! (外国人のお客さん)と嘆かれたこともあった」
「仕事がないから、タクシー運転手でもやるか」というのが一般的な考え方だと思います。実は私も、2年契約の専属運転手の仕事が終わった時に、「タクシー運転手でもやろうかな」と考えた事があります。
ゆーさんがタクシーの事で一番嬉しかったのは、代々木八幡で銀座のママさんを乗せた時だと。行先は銀座で、上品だけど厳しそうな雰囲気の方だったそうです。
銀座までの道のりはどこも混んでおり、どのルートで行くべきか頭の中で考えてママさんに提案すると、「お任せします」と言われました。
心の中はすごくドキドキしていたけど、運転に集中。私は意外と、集中するとゾーンに入るタイプなのだ。ゾーンに入ってしまえば、自然と何もかもがうまく行く。
工事中の狭いところもするりとかわして、信号の切り替わりもスムーズに。とにかく集中していて記憶があまりないけど、とても気持ち良かったのは覚えてる。
気が付いた時には、滑り込むように銀座の並木通りに着いていた。
どうやら無事に到着したようです。
そして、乗車中一言も話さなかった女性が、降り際に一言。
『あなた・・・運転上手いわね。快適だったわ。』
ふわわわーーーとなった瞬間だった。そしてその後、すごく誇らしい気持ちになった。
『あなた・・・運転上手いわね。快適だったわ。』
この一言だけ伝えて去っていくママさんもカッコいいですが、この言葉を引き出すゆーさんもすごいなと思いました。
このママさんはきっと、誰にでもこう言うわけではないでしょう。人を見る目があり、仕事に誇りを持っているからこそ出たこの言葉ではないでしょうか。
正に「------人って物語みたい-----」を感じさせるエピソードでした。
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