紹介したいnote記事「ナミダ」
長野充宏さんの「ナミダ」という記事を紹介します。
表題の「ナミダ」は、平仮名の「なみだ」ではなく、漢字の「涙」でもなく、カタカナです。平仮名だと柔らかい印象になり、漢字だと硬い印象になります。ではカタカナではどうでしょうか?
どこかギザギザとした、どこか不安定な印象を私は受けます。
「昨日君の夢を見た。君は寝転びながら絵を描いていた。君はこう言った。絵を描きながら待ってるね、そう言ってくれた」
夢の中で恋人に会えたんですね。在りし日の姿のままだったのでしょうか。おそらく作者には、恋人と過ごした日々が今も鮮明に残っているのでしょう。
私など、遠い昔に愛した人との思い出は悲しい場面しか思い出さなくて、長野さんが羨ましくなります。
「目覚めてからとても嬉しくて涙が溢れた。涙 一粒 君のため。涙 二粒 君のため。涙 三粒 君のため。君への愛が 溢れる」
そんな私でも、長野さんの愛の世界に触れるたびに、同じ体験をさせていただいております。愛が溢れるってこんな感じなのかなと、心で感じる日々です。
今、表題が何故「ナミダ」なのか、わかった気がしました。鮮明だった思い出が、時を経て少しずつ形を変えていく事の無慈悲さに苛立たしさを覚えているのかなと。
作者の心の痛みが伝わってきます。
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