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紹介したいnote記事「お笑い芸人の卵」

ゆーさんの「お笑い芸人の卵」という記事を紹介します。

 2月の寒い時期、ゆーさんが不動産屋で働いていた頃の話です。若い二人の男性が入ってきました。彼らは、大阪から上京してきたお笑い芸人の卵でした。

「お風呂あり、一人4万円以内、新宿まで30分以内で行けるところ。ネタの練習を夜中までしたりするから、とにかく二人は近いところにいたい」

 なかなか難しい条件で、希望の物件を見つける事は出来ませんでした。結局彼らは別の不動産屋で契約したようで、ずいぶん不便な場所のアパートだったとの事。

 時が過ぎて、少し暖かくなった頃、仕事帰りの駅のホームにいたゆーさんの携帯に着信が入ります。相手は、お笑い芸人の卵のうちの一人。物件案内時の連絡用に電話番号を教えていたのです。

『あ、ぼくです。覚えてますか?実はちょっと凹んでて・・これから一緒にごはん行きませんか?』

 優しいゆーさんは心配して、原宿駅で待ち合わせる事に。そこに現れた彼の手には、大きなバッグが。少し気になりながらも食事に行き、お酒も入ってそのままゆーさんの家に泊まる事になりました。

 シングルベッドでぎゅうぎゅうになりながらも、「何もしない」と言う約束を彼は守り、本当に何もありませんでした。

 その後、彼はたびたびゆーさんの家を訪れます。お互いに好意は持っていながらも、二人が付き合うまでには至りませんでした。

しばらくして、会わなくなってから、
テレビの中にその二人を見た時は、ほんとにびっくりしたし、うれしかった。
私はその子たちの漫才を初めて見て、大笑いした。

きみたち、けっこうおもしろかったんだね。

お笑い芸人の卵|ゆー (note.com)

 何だかほろ苦い、青春の一ページを垣間見るお話でした。この男性は、ゆーさんを母か姉のように思ったのでしょうか。知り合って間もない女性の家に泊めてもらうなんてなかなか出来ません。

 きっと、男性が何だか頼りなくて、ほっとけない感じだったのかなと思います。母性を刺激されたのでしょう。

 ゆーさんは、館山の時にも危ない目に遭いました。

 しかし、結局は無事に帰る事が出来ました。ゆーさんは一見ふわふわしているようで、実は芯の強い女性なんだなと思いました。

 noteに実体験を書いている方々の記事は、小説のネタを考えるにあたってとても参考になります。皆さんの記事を読みながら、自分では生涯体験出来ないような事を追体験させてもらっています。


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