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ローソンが「トイレ開放」を続ける理由

 コンビニでトイレを借りる事が多いので、興味を持って読んだ記事を紹介します。

コンビニのトイレを借りたら何か買うべき? “使うだけ”に賛否…ローソンが「トイレ開放」を続けるワケ
6/2(日) 9:10配信

Hint-Pot

 出先で急にもよおしたり、体調不良になってしまったとき、どこかの施設のトイレを借りたことは誰しもが経験あるでしょう。気候が温かくなってきて外出の機会が多くなると、「トイレを借りられないかな」という状況になることが増えてきそうです。よく利用する外出時の洗面所として思い浮かぶのは、コンビニエンスストアのトイレ。一方で、トイレだけを借りることは申し訳なく思い、ガムや飲み物など少額の買い物をする人は多いのではないでしょうか。SNS上では、“コンビニのトイレは借りるだけで出てしまっていいのか”を巡る賛否の議論も巻き起こっています。そもそも、コンビニのトイレは「公衆トイレ」として捉えていいものなのでしょうか。大手コンビニチェーン・ローソンに見解を聞きました。

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1997年に業界で先駆けて“トイレ開放”を宣言
 コンビニ店舗に設置されているトイレは、そもそもどんな目的で誰のために作られているのでしょうか。ローソンは1997年に業界で先駆けて、“トイレ開放”を実施したコンビニであるそうです。

「ローソンでは、お店でお買い物をされた方だけではなく、どなたでもご利用いただけるトイレとして、1997年にコンビニエンスストアとして初めてトイレを開放しました。現在では、いつでも誰でも使えるトイレとして、多くの方にご認識いただいています。ご病気などで外出時にトイレの不安を抱えている方もいらっしゃることから、重要な役割を担っています。また、災害時にはセーフティーステーションとして開放されるなど、インフラとしての役割も果たしています」。ローソンの担当者は、“誰でも利用可能”として社会インフラであることを強調します。

 SNS上では、コンビニトイレ利用のマナーについて激論が交わされています。「必ず従業員の方への声掛けをしてからと、買い物は必須と思っている。サービスはタダでは無いからね」「必ず何かを買うようにしてます。必要無くても。それが礼儀っす」「コンビニトイレ借りたら絶対何か買うんだけど買わない人いるの? なんかタダトイレみたいで嫌だよ良心が痛む」「便利に甘えて都合よく恩恵を受けるだけでは世の中成り立たなくなるゾ」と、道義的に利用する代わりに何かを買うべきだとの指摘が目立ちます。

 また、「レストランのトイレとかレストラン利用するから使いますもんね。レストランのトイレだけ使うとか無い。コンビニも同じかも」「その時によるかな 買う時もあればトイレ貸してと声掛けするだけの時もあるわ」など、多様な意見が噴出しています。さらに、「コンビニのトイレ有料でも良いと思ってる」といった有料化を提唱する声もあります。

 それでは逆に、トイレ利用の対価として、店側から何かを買ってほしいと利用者に依頼することはあるのでしょうか。担当者は「トイレを使用した方に対して、商品の購入をお願いするオペレーションはありません」と話します。

全国店舗で1日平均約100万人が利用 維持管理は「各お店が負担しています」

 ローソンでは、全国の店舗で1日平均で約100万人がトイレを利用しているとのことです。また、コンビニトイレについて考えるきっかけにつなげようと、トイレ全面をアートシールでデコレーションする「アートトイレ」の企画を継続して展開しているそうです。「『いつでも誰でも使えるトイレ』の維持を目的に、2022年11月からアートトイレを展開しています。アートトイレの取り組みを通じて、普段からトイレをきれいに使用いただいているお客さまと、日々トイレ清掃に従事してくださっているお店の方々への感謝の気持ちをお伝えしています」と説明します。

 コンビニのトイレの維持管理は基本的に、店側の物理的・金銭的な負担で成り立っています。店員が日々の掃除を欠かさないことで清潔さを保っていることも確かです。決して、“タダで存在しているもの”ではないですね。常識の範囲内で節度ある使用が大事になってくるでしょう。

 適切なトイレ利用について、ローソンは「誰でもいつでも使えるトイレを維持するための清掃や水道費、トイレットペーパーなどの備品代は、各お店が負担しています。皆さんが気持ちよくご利用いただけるよう、きれいな使用を心がけていただくとともに、時にはお買い物もしていただけるとうれしいです」とメッセージを寄せました。

Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

https://news.yahoo.co.jp/articles/8cebc2763420d74635a1c95ad0f38a7e4f386002?page=1

 30年くらい前にコンビニでアルバイトをしていました。都内の繁華街で右隣がキャバレー、左隣がホストクラブという立地のお店でした。私は深夜勤務を一人でやっていましたが、毎日来てくれる馴染みのお客様とのささやかなやりとりが好きでした。

 たくさんの方が使用すれば、水道代や備品代がそれなりにかかりますし、店員の掃除の回数も増えるに違いありません。個人経営のオーナーであれば現実的な問題を考えますから、顔で笑って心で泣きながら対応しているかも知れませんね。

「せめて何か買ってくれるお客様であってほしい」 

 そう思っていても、商売人であれば口には出せません。

 都会の繁華街では「トイレはありません」と言って対応するお店も多いと聞きますが、その土地柄などを考えるとやむを得ないのでしょう。

 急を要して藁にも縋る思いで借りたい人にとっては、やっと見つけたコンビニは救世主です。「“誰でも利用可能”として社会インフラである」と言ってくださるローソン様には本当に感謝しかありません。

 私はいつもささやかなお礼として飲み物を買ったりしますが、そういう人がほとんどではないでしょうか。

「困った時はお互い様」

 助けてもらったら、今度は誰かを助けよう。そんな日本になっていけば良いなと思います。

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