50歳超えの大学院留学(オンライン)‥コロナと、老人ホームの面会についての質的研究‥密かな結論を推理小説風に

自分の母親が特別養護老人ホームに入っていて、コロナが始まってからは面会がほぼ禁止で、それが納得いかないことから研究を始めた。

日本、アメリカ、スペイン、フィリピン、ロシアの人の合計9人にインタビューして、老人ホームの面会に対する考えを聞いた。
thematic analysis をやって‥頻出する内容を抽出して、テーマを構成して‥論文に書いた内容としてはこうなった。
国を問わず、ロックダウンを経験し、ワクチン接種証明書で老人ホームのロックダウンを解除した国のインタビュー参加者は面会に反対しないし、ワクチンを打とうと打つまいと老人ホームの面会が(インタビュー参加者に)許可されない国の人たちは面会に反対だと答えた。

苦労して考察を書きながら、考えているうちに思いがけない事が閃いたのだった。
もちろん論文には書けないけど、その発見が私には大収穫で、質的研究の醍醐味だよなーと思っちゃったのだった。

私は新型コロナが緊急事態宣言やら、老人ホームの面会禁止に値する疾患だと思ってないし、ワクチンに効果があるとも思っていない。
だから、いつもと同じように‥店が開いている限り‥会食したり、旅行したりしてきたし、ワクチンも打ってない。
クリニックでは聞かれたら接種してないと伝えたけど、聞かれもしない相手にワクチンは効果ないよとも言ってない。風評被害が怖いので診察室でだけマスクにどうやら見えなくもない布を鼻と口の前にぶら下げていた。

私自身にとっては、新型コロナの騒ぎは鬱陶しいよなーぐらいの影響しかなかった。
しかし修士論文を書く都合もあって、欧米を中心に各国のコロナ対策事情を追っていた。
事態はとんでもなかった。
初年度のロックダウンに続き、強制的なワクチン接種❗️、特に医療従事者が業務を続けるためのワクチン接種の必須化‼️。
私はずっと、日本では‥例えばG7の国々と比べて、何となく‥人権が守られてないよなー、民主的ではないよなーと思ってきた。
今でさえそうなら、他国と揉めだしたらもっと人権状況などが悪化するだろうと恐れていた。

ところが‥新型コロナの騒ぎが始まって、日本はG7よりずっとマシじゃん!と思い直した。
ロックダウンでなく、国民の自主性に多くは任されたから‥店を強制的に閉めさせたのは、とんでもない、ひどいと思うが。
そして、ワクチン接種が強制されなかったのに安堵した。強制だったら、私はワクチンを打つ気はないから、クリニックを閉めて、引きこもっていなくてはならなかった。収入もゼロになるところだった。

‥そして、日本ではいつまで経っても道行く人が軒並みマスクしてるし、母の入ってる施設も面会を許してくれない。
外国では報道からも、友だち情報からも、コロナでの制限はとっくになくなったらしいのに。

ここで、推理小説風の推論。

政府の支持率は、新型コロナの波が高くなる度に下がった。すなわち得しなかった。
それにコロナ対策費がかさめば財務省的にはバッテンだから、やっぱり政府は嬉しくないだろう。
コロナが、理不尽な施策に従うよう国民を調教するとか、人口削減とかを狙った政府の陰謀だと聞いたこともあるけど、実際トクしてないから違うんだろう。
他の国だって、似たようなもんじゃないか。

コロナは製薬会社が作ったんでもないと思う。ただ国民の恐怖に乗じてカネ儲けしただけで。
医療者が全体としてカネ儲けのためにコロナ恐怖を煽ったのでもないだろう。ただ、ワクチン接種は儲かるし、コロナ流行の初期に収入が減ったのを穴埋めしなきゃという動機でせっせとワクチン接種した人はいるのかも。
私にもワクチン・バイトの求人がわんさか来たし。
ここら辺は、付け足し。

日本では強制的な施策がとても少なかったので、私のような人には有利だった。
それにひきかえ、私よりも弱者である母親は、介護施設のコロナ対策での被害が長びいている。

ロックダウンだの強制的なワクチン接種だのをやった国では、必要のない制限やら、確率は低いとはいえ当たれば死ぬこともあるロシアン・ルーレットという迷惑を国民が一斉に被るわけだ。
しかし代わりに、国民のコロナ恐怖という集団ヒステリーが早く解けて、母親のように老人ホームにいる弱者には利益となる。

理想的には政府というものは国民の福利のために存在するのだから、弱者への不利益を少しでも減らすために、それ以外の大多数に理不尽な制限やらワクチンの強制接種という負担をかけたとも考えられる。
政府のなかで賢い人は、ワクチン接種がコロナウイルス自体には効かないのをよく知っていると思う。
それでも(御用)学者が効果ありと言ってくれれば、後で累も及ばないから大威張りで強制できる。というよりウイルス学的には全く効果がないとしても、心理学的な効果=集団ヒステリーの解消があるなら、国民には利益なのだから、良いわけだ。
政府は分かってて、やったのだ、きっと。

以上はあくまでも私の考えであって、根拠があるわけではない。
でも、そうなんだろうなと自分としては確信している。

こうなるともう一つ考えないといけない事がある。
日本は国民の自主性に任せて、集団ヒステリーが長引き、より弱い者が大きな被害を受けた。
逆に他の多くの国で、強制的な行動制限や強制的なワクチン接種がなされ、一般の国民が被害を受けたけれども、老人ホーム入所者のようなより弱い者へのコロナ対策による被害は日本よりも短くて済んだ。
どっちがマシなのかなぁ?

ワクチン強制接種というのも嫌だし、弱者救済のために一般の人はちょっくら犠牲になって貰うよ、国民てバカだから仕方ないよねーって強権的な施策を押しつけられるのも嫌だ。
しまいには、これも国民のためですよーって、他にもムリやり変な事を政府がやり出すんじゃないかって思うと怖いし。

だけど日本では強権でムリやり国民の集団ヒステリーを解かないから、まだ老人ホームの面会が許されないのだとすれば、私たち一般の国民の利益のために、母のような弱者が犠牲になっているとも思える。

ホントに、どっちが良いんだろう。
論文を書いてから浮かんだこの疑問へは、まだ解答を見つけられていない。

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