50歳超えの大学院留学(オンライン)‥修論の資料

新型コロナの騒ぎで、老人ホーム入所者への面会は軒並み禁止になった。私の母親もそうだったことから、入所者の家族がどう反応したかを調べて修士論文を書いた。
結果としては、街のロックダウンをやり、強制的なワクチン接種と接種証明書でもってその後も続いていた老人ホームのロックダウンを解いた国では、インタビュー参加者は面会に反対しなかった。
逆に日本のインタビュー参加者は、ワクチン接種しても老人ホームの面会は許されないといい、面会に反対する人が多かった。

論文には書けなかったけど、ワクチンとワクチン接種証明書が住民のコロナ集団ヒステリーを解いたのだなぁ、と。

私は新型コロナは、怖がり過ぎだと思っている。その理由はこれだ。まず自分の住む横浜市の統計。市民のうち新型コロナ陽性で重症化・死亡した人の人数、そして年齢層もずっと公表されていた。それを他の死因も含めた全体の死亡統計と比べれば、どれぐらい怖がるべきか/怖がらないべきかは、一目瞭然ではないか。

https://data.city.yokohama.lg.jp/covid19/

https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/tokei-chosa/portal/tokeisho/02.files/t020800.xlsx

私と同様の考えをもっとキチンと、分かりやすく書いている方もいた。

そして、陽性数・死亡数の推移を他の国と比べれば、今後どのようになっていくか予想もつく。
ワクチン接種後の死亡数の変化も見られる。
日本が何故か、他の国々と違って陽性数・死亡数が波を追って増えている謎現象にも気づく。
そのために毎日見ていたページがこれ↓。

私は外来診療をしているけど、ワクチン接種を受けなかった。
医療者には、他人に感染させず、医療資源に負担をかけないように、一般の人よりももっとワクチン接種を受ける道義的義務があるという考えもあるらしい。
でも、自分の知識と良心に照らしてワクチンによって感染が防げると考えないなら、自分の方からはそういう義務も生じない。
社会が医療者に強制できるかについては、厚労省の委員会でも議論されていて、強制すべきとはなっていないようで、ホッとした↓。

‥一部を抜粋してコピペ。

大北参考人 ありがとうございます。
 グループごとによって強制的であるべきかどうかと分かれる議論になっています。その中で医療者をどう考えるのかというところはターゲットになっていて、確かに比較的自身の脆弱性もありますが、対患者に対する保護といった点で、強制的であることがある程度認められ得るという議論は多いというか、説得力はあると個人的に思います。
 先ほどプロフェッショナリズムとおっしゃいましたように、医師の場合はこういう言い方をしては何ですけれども、自身で選ばれた職業のところもありますので、そういったことも含めて、他の一般的な市民ということとは別枠で、ある程度の強制性を担保するという議論は十分にあり得ると私も考えています。
○内田委員 ありがとうございます。                                
○磯部委員長 ほかにいかがでしょうか。どうぞ。
○佐藤委員 佐藤です。
 今の内田先生の議論に関係するのですけれども、COVID-19のワクチンに関しては、そもそも感染予防効果があるのかということに関するエビデンスがどの程度あるのかによって、今の議論は変わってくるのではないかと思っているのです。
 そういう意味では、臨床試験で感染予防効果がきちんと証明されたものは、私はきちんとしたランダム化比較試験ではまだないと思っているのですけれども、疫学のデータでは、そこそこそういうものを示唆する結果も出ている辺りをどのように整理していくのかというのは、一つの課題だと思っています。
 そこがはっきりして、このように感染予防効果があるのだということが示されないと、説得力を持った議論にならないのかというのは、今、私の思っているところです。質問ではないのですが、コメントです。
 以上です。
○磯部委員長 大北先生、いかがでしょうか。コメントはありますか。
○大北参考人 ありがとうございます。 
 確かに6ページ目の四角で枠をつけて、飛ばしていますけれども、バランス、安全性という構成で、今、佐藤委員から御指摘されたのは、有効性ということで、どこまで、どういった性質のものが示されているのかといった指摘だと思います。
 そこも踏まえた上で、有効性が確かにそれほどではない、ある意味で感染予防効果という点でそれほどではないことになってくると、強制力を推す根拠としては弱くなるといった考えになってくると思います。そこはそのように意見が分かれてくるところだと思います。

そして、人は周りの人に合わせて、自分の新型コロナへの対応を決めるのだという論文。
同調圧力もあれば、自分から進んで合わせるってのもあり、世界中で共通するのかも。

Tunçgenç, B., El Zein, M., Sulik, J., Newson, M., Zhao, Y., Dezecache, G., & Deroy, O. (2021). Social influence matters: We follow pandemic guidelines most when our close circle does. British Journal of Psychology, 112(3), 763-780.

イギリス政府がロックダウンを繰り返していた合間に、老人ホーム入所者の家族の会を立ちあげて、面会を求める活動をしているグループのページ↓。


https://www.rightsforresidents.co.uk/campaign/

そして、やっぱりこの方!
新型コロナについて、ワクチンについて、私は周囲の人の大部分と考えが違ったので、相当へこんだ。
そんなときに勇気づけられたのが、この方。
母里啓子さん。元・国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部感染症室長。
季節性インフルエンザの流行ったときには、一般の人が病院に行くとうつると言って、受診を控えていた、新型コロナもそうすれば良いと‥それ以上の感染対策をしても効果はないし、かえって弊害が大きくなるってことだと思う。
ただ対談相手が、ワクチンには安心される効果もあるのではと水を向けると、バカにしてますよねって怒ってた‥んーでもワクチンの効果がウイルス学的でなく、心理学的だとしても市民にとって利益になるなら、有りかもって気もする。元保健所長さんとしてはどう考えたか、もっと詳しく聞きたかった。特に、市民の集団ヒステリーが解けないせいで、今でも老人ホームの母への面会が許されない立場としては、そこんとこ気になる。

https://m.youtube.com/watch?v=CW_xO0EuxfI

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