50歳超えの大学院留学‥入学まで

留学するとはいっても、仕事を辞める訳にもいかないのでオンライン留学だ。
心理学がどうしてもやりたかったというのでもないけれど、他にいいのが見つからなかったので心理学のコースにした。

そして、英語。
IELTSで6.5以上とらないとダービー大学の修士課程に入れて貰えない。
‥かといって英語の勉強は面倒くさい。それ自体が目的でない文を書いたり喋ったりするなんてバカみたいと思ってしまい、熱が入らない。
私は集中できる時間が短いので、行き帰りの車内でだけやれば良いということにした。
が‥IELTSは6.0になって、あともう少しと思ったら次はまた5.5に落ちたりして、目標に届かない。

しかし最終的にはあっけなく修士課程に入学できた。
英語が伸びないので学士にしようかと学校と相談していたら、学士課程なら高校の数学の成績証明が要るという。数十年前の成績を高校が証明してくれるか? イギリスの高卒試験を受けるか⁇  ひー面倒くさい、何故かそのとき修士課程には数学の成績が要らなかったので、どうしても修士に入ろうと思った。
そして、たまたまIELTSを別の試験機関で受けたら、6.5。訳わからん。
ともかく入学条件を満たしたので出願して、すぐ合格通知が来た。
うーん、過去の学歴を見て、買いかぶられたんじゃ?という気が今でもしてるけど、まぁ入れてくれたら何でも良し!
ワクワクして入学した。

前にも書いたけど、修士をとっても直接に良い事は何もない。
もちろん仕事の報酬は増えない‥自営だろうと、勤めてようと、全く関係なし。
繰り返すけど、そんな事のために仕事を中断するのは、イタ過ぎる。

それでも自分なりの理由は2つあった。
一つめは、精神科臨床をやってると直接間接に心理学の人と接する機会がある。しかし、違和感があるのだ。何ていうか、彼らの重要視してる事が自分には大事だと思えなかったり、その逆もあったりして、何故だろう?、自分の接する心理学の人が変なのか?、他の理由か?、、、とずっと思っていた。その疑問を解消したかったのもある。

ちなみに、これについては徐々に納得がいった気がする。精神医学は、そこにいる患者をどうするかの、実学なのだ。論理としては説明できないけど経験知によれば‥ということが往々にしてある。
心理学の方は、ダービー大学で学びながら感じるに、科学的な厳密さを追究するんだよなーと。だからキレイに説明できるけど、適用するための条件が厳しくて、いったい誰に、いつ当てはまるの?ってなったり、キレイな結果は出るけど、実生活に関係あるのか?、学問的な興味だけで追究してるのか?ってことになる。だけど患者に接するには現実への適用が必要で、そこへの接続はあんまり上手くいってないんじゃないかなぁって思ったりする。
‥しかし両者で議論するときには、論理を用いてする訳で、何となく精神医学の旗色が悪い感じ‥でも、でも実際に違うもん!て言いたいけど、それでは議論に勝てない‥勝つ訳に議論するのじゃないけど、議論の方向性が変になると、ちと困る。
あーもしかしたら自分の在籍してるのが心理学一般みたいなコースだから感じるので、カウンセリング心理学のコースだったりしたら違うってこともあるかも知れない。
あくまでも現時点での理解ってことで。

あと一つは‥どうやら日本は沈みかけた船みたいだ、人口も減るし、生産性も上がらないし‥。
子どもを学校に行かせてるときに、公教育につかう国家予算をケチってるなーと感じた。
医療は、公的保険でまかなうのが減って、自費部分が増えた。
福祉は、母親が特別養護老人ホームにいたときの見聞からすると、お話にならないほど国家予算をケチっている。

教育はもう自分にはあんまり関係なさそうだけど、これから高齢になっていって医療と福祉には多少なりとも世話になるだろう、状況はめちゃくちゃお寒いぞ、これから先は尚更だ、少しでも有利な国に住まないとエラい目に遭うって気がする。
ホントは他国で働ける技能が欲しい。そして高齢になったら、そこで必要な世話をして貰って、安心して暮らしたい。
だけど‥ここからがヘタレで、日本にいれば食べていけてるのに、これから他国で食べていけるようにわざわざ努力するのか⁉︎、シンドいぞ、そこまででなくても英語で読み書きできる程度にはなっておこう、それで手打ち!ってことで留学を目論んだのだった。

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