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黒子の役割を全力で、できる大人になりたい


黒子や縁の下の力持ちなど”陰で支える”
といったニュアンスの言葉をきくと、ある光景が思い出される。

その光景とは、高校三年生の文化祭の準備を、教室でしているとき。
明るくて、クラスの中心的な存在の人たちが集まったグループの子たちが、楽しそうに風船を膨らましている。ときには、ふざけて風船に針を刺してわってみたり。その横では、好きな芸能人が同じで意気投合し、それがきっかけで作られたグループの子たちが、手をたたきながら爆笑している。破裂音と甲高い声が混じり、騒騒しい教室の中で、私は風船のゴミを拾っていた。輪の中に入れば楽なのに、輪から外れて、誰かに「ありがとう」と言われるのを待ちながら、ただただゴミを拾っていた。

人の目に触れることが少ない、いわゆる裏方と呼ばれる作業や仕事をしていると、必ず、見返りを求めてしまったり、自分は周りとは違って地道な作業に価値を見いだせる人間だと思い込み、表でキラキラしている子たちを、自分より下にみるように仕向けてしまう。輪の中に入れば楽なのに、輪の中に入れない自分に劣等感を感じたり。

自分の嫌な部分ばかりが見えてしまう、
そのため、”陰で支える”のニュアンスを含んだ言葉が苦手だった。


でも、ハッチで3カ月のインターンを経験したことで、自分の中で変化が起きた。

プロデューサーという職に魅力を感じ、ハッチに興味を持ち、インターンをはじめたが、インターンをはじめる前と後で、プロデューサーに対するイメージは大きく変わったように感じる。いや、変わったというよりかは、違う側面を見ることができたの方が近いかもしれない。

今までは、プロデューサーは、相手の想いや温度、周りの環境を知り、想いにたどり着ける道を作り、先頭に立って歩く。船で例えるなら、地図を開き、行先を決めて舵を切る。
カッコよくて、その人にしかできない仕事で、キラキラしたイメージが強かった。

もちろん、自分がイメージした通りであった。
でも、道から途中で外れた人がいれば、探しに行くのも
帆が破れたら、縫って直すのも、全部プロデューサーの仕事であると知った。
普通に道を歩いていたら、船に乗っていたら、気づかない小さなこと
まさに、”陰で支える”。


誰が見てるかもわからない仕事を続けるのは、それなりの忍耐力が必要で、目先の利益だけを求めていたら、絶対にできないことである。
でも、ハッチは、”陰で支える”ことを当たり前のように、全力でやる人たちの集まりだった。
だから、自信を持って、”想いをプロデュースする”ことができると言えるのだ。


黒子の役割を全力で、できる大人になりたい

また一つ、自分のなりたい姿ができました。



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