見出し画像

翌朝のミートソース


土日の夜にパスタを食べることが多い。
土日は人が揃う確率が高いため、一気にがっと作れるパスタをいいらしい。

ミートソーススパゲッティの次の日の朝食には、ミートソースパンが並ぶ。
昨日の夜に余ったミートソースをパンに。上からチーズをかけて焼いて完成。
家族全員でパンにかぶりつく。一人だと、ミートソースのずっしり感は重く感じるけど、みんなで食べるとずっしりが心地よくなる。

大きくなるにつれて、朝ごはんを家族で食べることはなくなり、ミートソースをパンにのせることもなくなった。

先週の日曜日はミートソーススパゲッティだった。スパゲッティを食べているときに、パンにのせて食べる光景をふと思い出したので、母に聞いてみた。
「昔よくパンにのせて食べたよね~」
「そうね~、ばあちゃんがよくやってたらしいよ」

ミートソースをパンにのせるのは、余ったソースを消化するために行っていたと思っていた。
実は、ばあちゃんから父へ受け継がれている味だった。

次の日の朝に、久しぶりに食べてみた。
ミートソースが重くて、食べるのが少し苦しかった。
この苦しさは胃袋の若さからくるものなのか、一人で食べているからなのか、どの苦しさなのかはわからなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?