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【CA】日本における道州制導入の是非
テーマ:日本における道州制導入の是非
担当:はぴはぴとまと
「日本における道州制導入の是非」についてCAを行いました。
東京一極集中の昨今において、地方分権を推進する方法の一つとしてあげられる本件ですが、果たして本当に有用性の高いものなのでしょうか。
今回、立論者は議題に対して、以下3つの論点を中心に反対の立場をとりました。
①地域格差を更に拡大させる
地理的にグループ分けがなされるため、例えば東京都と神奈川県、大阪府と京都府など経済力のある地域が一つにまとめられる。これでは一部地域と他の乖離が著しくなる。
②委譲する権限の範囲の制定が難しい
外交などについては国に一任するとしても、日本国憲法下においてどの分野のどこまでを道州制に独自性を持たせるか、議論が不可欠である。
③市町村の合併を促進させる
事務権限の受け皿を整備するという名目で、合併が進められる可能性が高い。現存するまちを失くすということは文化などを失くすことに等しく、今ある地域の個性を損ないかねない。
一方で、まず①については、既にある地域格差との違いはないのではないかとの指摘が出ました。加えて、確かに経済力の大小は該当地域の政策展開に影響を与えるとした上で、その差は身の丈にあったものであり、格差として問題視する必要はないとの意見でした。
また③についても、いくつかの地域で協働することにより、より広域的かつ高水準の発展が可能性となり、よって地域の没個性がデメリットとはならないのではないかとの反論が出ました。
更に、道州制導入後の政治の在り方が議題にあがりました。選挙区域の範囲が広がることにより、候補者の政策が多様化し、より民主主義が進むという話です。これに則れば、地域の合体は有意義であるという考察でした。ただ、平成の大合併の際には寧ろ投票率が下がり、つまり地域が拡大したことで政治による効力を感じえない有権者が増え参加意欲が低下したことから、一概に規模と民主主義の関係性が成り立つわけではないようです。
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