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現役ゼミ生が解説!『オンライン授業って一方的にしゃべってるだけじゃないの?』【"ハイブリッドゼミ"を目指して①】

 上久保ゼミでは今年4月から、zoomを用いたオンライン授業の在り方を模索し続けてきました。

 春学期は完全にオンラインのみ、秋学期は大学に集まり対面で授業に参加する学生と自宅から授業を受ける学生とが一緒に授業を受けています。

これまでも就職活動の傍ら、滞在先のホテルからSkype等を用いて授業に参加していた学生もいたことから、上久保ゼミとしてはオンラインへ移行することへのハードルはさほど高くありませんでした。

 私たちが模索したオンラインでのゼミの在り方をご紹介することで、より良い学びの場が全国に広がることを祈り、ご紹介いたします。

 今回は、オンライン授業移行時に学生が疑問に感じた点を中心に、「実はオンライン授業も活用方法によっては対面並のクオリティが維持できるぞ!」ということを皆さんにお伝えしたいと思います。

Q.オンライン授業って教授が一方的にしゃべってるだけじゃないの?
A.上久保ゼミでは全員が発言する対面時と変わらないスタイルです

 上久保ゼミではzoomを活用したライブ形式の授業を行っています。グループワークが中心であるため全員が発言しており、通常のゼミのスタイルとは変わっていません。

 大講義では90分間一方的にしゃべるだけのケースもあるようですが、その場合はオンデマンド型の授業であることが多いです。これは大講義の授業に向いている形式だと考えています。

[オンデマンド型のメリット]
配信期間内であれば好きな時間に受講できる、何度でも巻き戻しながら見ることが出来るため、聞き逃した所をもう一度確認したり、復習に活用することが出来る。

 しかし、オンデマンド型のデメリットはその場で質問ができないことです。また、学生の理解度に合わせて授業内で進度を調整することができません。後日質問できるようにフォームを設ける教授もいらっしゃいますが、やはり疑問をその場で解決できることに越したことはありません。また、学生の理解度を測るために多くの課題やテストが課せられることも見受けられます。

 上久保ゼミが行う授業は、グループワーク向きの同時双方向型といわれるスタイルで、通常の授業時間にzoomに接続し、自宅から受講する事以外は大きく授業のスタイルを変えていません。

[同時双方向型のメリット]
通常の講義と変わらない授業ができる。

 半年運用しましたが、同時双方向型での講義は通常の講義と変わらないものを自宅で受講できる、新たな授業の在り方だと認識しています。

 しかし、唯一デメリットを上げるとするならば、教授・学生の通信環境が悪い場合、一時的に授業を中断しなければならないことです。ごくまれに発言者の通信環境が悪く、何度も発言を聞き返してしまうことになったり、パソコンが固まり、強制的にzoomが終了してしまい退席してしまったケースもありました。

 zoom自体の通信量が多いため、特にポケットWi-Fiなど定量性のWi-Fiや公共のWi-Fiを利用する際にトラブルが発生する傾向にあるようです。

 授業を受ける際は安定した通信環境で受講すること、難しい場合はビデオをオフにすることや、画面共有を使わず、Google ドキュメントの利用や事前に送付したファイルを各々手元で確認して講義に挑むことでトラブルを回避するよう努めています。

[まとめ]
オンライン授業には「オンデマンド型」「同時双方向型」の2種類がある
好きな時間に何度も見直せるが負担が増えがちなのが「オンデマンド型」
トラブルは付きものだが通常と変わらず受講できるのが「同時双方向型」
大講義には「オンデマンド型」少人数演習では「同時双方向型」

 どちらもメリット・デメリットがあるため、時には併用しつつうまく活用することで、豊かな学びの場がオンラインでも維持できると考えています。


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