かみきり侍

ある配信アプリでの依頼があり 自分なりの表現で小説っぽいのを書いてます。 よろしければ…

かみきり侍

ある配信アプリでの依頼があり 自分なりの表現で小説っぽいのを書いてます。 よろしければ目を通していただけると とても嬉しく思います よろしくお願い致します。

最近の記事

明日を生きる…

朝、なちは嫌いな珈琲の臭いで目がさめた。 母は毎朝、自分の大好きな珈琲を入れるのが楽しみで、自分で選んだ豆からコーヒーを抽出し、こだわりを持って珈琲を楽しんでる 実は母と父との出会いは珈琲だった それがキッカケで結婚したのだが、 その父は、なちが物心つく前に他界していた…… 。 母は今でもそんな思い出もあるのか、大好きな珈琲だけは妥協せず、常にこだわりを持ち続けていた。 しかし、その珈琲に関して、 娘には全くの関心がなく、 嫌いな珈琲のニオイも、父の記憶も 無いなちに

    • ライオンの歯

      あじさいが咲くこの梅雨の季節 晴れを褒めるような夕日が沈んでる今日、仲の良さそうなカップルが手を繋いで仲良く歩いている この二人は最近付き合い始めたらしい 彼は普段無口でシャイな年上の男の子 雅人26歳 そして只今、彼に絶賛ガチ恋勢中の私、よく喋る明るい年下の女の子で華香20歳 今日は雅人との休日デート、ずっと浮かれている私はデートの終盤に近づいた帰り道 お互いの家に帰る別れ道で彼の雅人が大人びた優しい甘い声で急に言った。 「ねぇ、今度の日曜の休みさ、華ちゃん暇

      • 自作短編小説 向日葵のように

        ここに、幸せな家庭がありました 庭でお母さんが向日葵のお手入れをしています 縁側に座っているお父さんと一緒に お母さんの後ろ姿を見ながら 娘は言いました。 ねぇ、パパ、どうして向日葵は スクスクと大きくまっすぐに咲くの? それはね、朧みたいな元気な可愛い子がスクスク育つと同じように、向日葵も、お母さんのような、暖かく、やさしい太陽と、お父さんのように厳しくても、優しい二人がいるから向日葵や朧は育つんだよ? え〜〜〜っ! パパ、変なの! お母さんのやさしい太陽はわかる

      明日を生きる…