指輪の物語 あとがきというかまとめ

お世話になっております、神春です。

指輪の物語、如何でしたか?

訳の分からぬ&時間が進まないアンバランスゾーン、少しでも感じていただけましたでしょうか?
今回は健忘録として、また、知人からのリクエストがあり書いたです。
なので、乱文乱筆です。

で、様々なご意見ご感想ご質問もいただきました。
「神春、おめー、甘いよ!こっちにはな、もっと酷い奴がいたんだよ」
「私なんか、もっとエグい自称超能力者がいたんだから」
・・・等々、自称超能力者に多くの方が苦しめられている(いた)方、多かったんですね。
それにしても自称超能力者って、こんなにも身近に、そして多いのに、ちょっと驚きました。

誰しも被害妄想含めいろいろと妄想しますが、その妄想を現実化しようとするというのは創作の世界だけだと思ってたけど、リアルで現実化しようとするのは、これは恐怖です。
というのも、遥か昔、推理モノのゲームの企画で取材した際、自称必ず当たる占い師がいて、自分の占いを現実にするため放火したとか、また、浮気している→浮気しているに違いないとなって、実際は浮気なんかしていなかった旦那を殺した事件とかを知り、正直、P子のあの瞳孔が開いた目を見ると怖かったわけです。

デマを現実にしようとするP子の動きは実際にありました。
劇中の幼児は冷たい麺を手づかみで食べるのが好き発表から自分に対するデマが酷くなり、S部長やLさんだけでなく法務からも問い合わせが続きました。
「~らしい」ではなく、彼女が妄想で脳内で見た光景、聞いた雑言として訴えていたのです。
その日その時間、自分はそこにいないのに(その日その時間は別部署の人と打ち合わせをしていたり在宅だったり)、そこで自分がパートの女性を厳しい言葉で責めていたとか、具体的には「権力を使ってクビにする」とか言ってたとか。
業務委託者に権力なんぞあるわけもなく。

P子

P子は自分の存在を本能的に把握した上で攻撃してくるから厄介でありました。
人前であろうが無かろうが号泣することで弱い女性をアピールし、そして妄想デマを吹聴するために決して自分ではなく他の誰か・・・ここがポイントなんだけど、男や権力者、つまり強い存在・・・に確認させるわけですから。
そして、S部長らがそれを利用している。
これらを後先考えず本能のまま行動するわけです。それはまるで本能で狩りをする獣のように。
P子の本能は、さすが超能力者と自称するだけあって、とにかく相手の弱点(どういう妄想デマが有効か?)を突くことに関しては長けていました。
その弱点を社会的に問題になっていることと結び付け攻撃するのです。

それなりに流して適当にあしらえば良かったのでは?という感想を貰いましたが、確かにその通りだと思います。当初、適当にあしらってきましたから。
ただ、劇中でも書きましたが自分個人のみなら良いのです。が、セカンドシーズンは自分の制作ラインを作るという命題がありました。
ここが狙われるのです。
彼女からすると目の前に自分を含め指輪がゾロゾロと並べられるわけです。
いくつもの指輪が欲しい彼女は狂喜乱舞するでしょう。
そうなるとラインは崩壊します。
これだけは絶対に避けねばならないわけで、となると、最初の段階で彼女と距離を取らなければならないわけです。
飢えた熊が餌を求めテリトリーに入ってくるわけで、だとしたら、最初の段階で熊除けをしなければならないわけで。
一度、緩めると次から次へと求めてくるのが分かるわけで。

彼女の目的は指輪を手に入れ支配する事。そのためにはあらゆる妄想力を使います。
実際、後に、かつて彼女の上司だった人事の課長がハッキリと自分に「彼女の嘘、感情的な言動に困り人事部から出て行ってもらった」「彼女の(嘘、感情的言動)せいで何人ものパートや派遣が辞めた」と言ってましたから。

次に適当にあしらえないもうひとつの理由があります。
テキスト分量の都合で割愛しましたが、コンテンツ確認時、見当違いな指摘が多く、本当に困りました。
それは劇中の幼児は冷たい麵を素手で食べるのが好きの下りと同じで、テーマも何もない思い付きを押し付けてくるわけです。
思い付きだからコンテンツとして起承転結が成立しないわけです。
オチが無いから訳の分からない内容になってしまう。
また、状況や環境の把握が出来ないからトンチンカンなことを押し付けてきます。
ハンバーグが売りのファミレスで、可愛い子牛のコンテンツを作れと言われ、いや、それを見ているお客さんの目の前のハンバーグは牛肉なんだけど・・・なことが多々あったわけです。
こういうのを自分は押し返しますが、もしラインが出来たら自分を飛び越し、他スタッフに押し付けてくるでしょう。
これも、セカンドシーズンで彼女とは出来ないと判断した理由でした。
劇中の新しい指輪として連れてきたマンガ家さんも、相当、苦労したことでしょう。

その後の3人

さて、その後のP子らは、どうなったのか?と質問がありました。
3人共、今も、あの会社にいます。これはたまに連絡を取り合う仲良し社員から聞きました。
あの後、3人には何もお咎めはありませんでした。
それはそれで自分はどうでもいいんだけど、やはり、案件が完全に潰れたのは悔しいわけで、特に自分はコンテンツ制作に終わり無し主義なもので。
今のコロナ禍、様々な使い方のあるあのデバイスはもったいないなぁと。

当時、自分の甘さもありました。あれだけ予算をかけたのだから、早々、簡単に中止はないだろうと思ってたわけで。
んでも、これも後に分かるのですが、実は設置反対者が多かったようです。
特に、あのメロンの切り分けショープレゼン以降、一気に反対派が増えたとのことでした。
で、実は、それを知った総務の女性社員が子供参観にと勧めてくれたわけです。
あの時、1㍉でしかなかったけど案件の正常化の期待を持った自分はバカだったなぁと。

実は一番厄介だったのは

一番厄介だったのはLさんでした。
この手の人、多いんですよ。
打ち合わせをしていろいろと決まっても、アッサリと無かった事にしちゃう人。
この手の人は何も進まない状態が、一番、居心地が良いのです。
打ち合わせと称して仕事をしているふりができるから。
物事が進むと、それに合わせて自分も作業をしなければならないから。
だから、目的は打ち合わせをして決めるではなく、打ち合わせと称することが目的なんです。
ハッキリ言ってLさんは仕事が出来ない人なんです。
ミスも多いし、スケジュールも予算も立てられないし守れない。いつも適当な突貫仕事で見た目だけを整え、結果、それは不細工なもので失敗する。
機材設置設計が彼の役割なんだけど、ケーブルの長さが違うとかデカいモニターの置き場所が確保できなかった(結果、テーブルから落下)とか、そんなんばっかりでした。
過去、彼と仕事をした社員らからは「適当以下の適当なL」「一緒にやると火傷する」等々、言われていました。
彼もまた他部署から異動で、この案件に参加してきたのです。

セカンドシーズン開始直後、P子はLさんを支配するため過剰な干渉をしていました。
毎日、何をしているのかレポートを出せとか、視察と称してどこに行っているのか?誰と会っているのか?どういう会話をしたのか?等々、プレッシャーをかけていったのです。
これは実際にセカンドシーズン開始直後、Lさんから、ほぼほぼ、毎日、愚痴として聞きました。
そして、P子は詰めるのです。
「Lさんの事務仕事はやらない」と人質に取られたのです。
仕事が出来ないことがバレたLさんは追い詰められてP子に支配されたのです。
以降、LさんはP子のしもべとなり、しかも仕事をしなくても良いという都合の良さもあり、自分を攻めてくるわけです。

この仕事が出来ない人というのは、本当に厄介で、自分が苦労しているのは相手が悪いという論調に持っていき吹聴するんですね。
過去、そういう人に散々な目に遭いました。
目的が仕事をしているふりの時間つぶしだから、こっちからすると打ち合わせの意味が無いし時間の無駄になるんです。
過去、本当に酷い目に会いました。打ち合わせ終了時に決まったことが、数時間後には引っくり返される。その理由を聞くと、誤解していたとかの誤魔化しばかり。
打ち合わせ後、わざわざ確認の時間を取っても無駄でした。
そして、自分ら現場が悪者になり制作時間も無くなり。。。
てか、この仕事が出来ない人のせいで、自分、人生、変わっちゃったですよ。
こういう案件クラッシャーが、一番、厄介です。

ちなみに、自分、仕事が出来ない人、否定しないですよ。
出来ないものは仕方が無いから。
出来るように努力しろとも思わないです。てか、自分自身、そんな自意識過剰じゃないので。
仕事が出来ない人は、とにかく大言を吐かない、出来る人の足を引っ張らない、それだけでいいんです。

S部長

この人は外道でした。
多くの優秀な人材が彼の言動で辞めていきました。
一番、酷いと感じたのは、S部長は長年の付き合いのある友人を誘い、超一流企業を退社させこの会社に入社させ、それなりの地位と報酬を与えた直後、その友人の人脈をすべて奪うだけでなく、ミスを誘導し鬱にさせ、会社から追い出したこと。
その友人の方は良い人で、いろいろと自分に教えてくれたのでネタ作りに本当に助かりました。鬱になってから会ったのですが、それは酷い表情で心が軋みました。
印象的だったのが人事と法務の部長が自分に「だから(S部長の)入社に反対したんだ」と何度も言っていたこと。
S部長の悪評は、いろんな人が知ってて、でも、入社させたのが最高経営者だから、外すこともできない。だって、外したら最高経営者の任命責任が問われる・・・ことはないにしろ、裏や陰でいろいろと囁かれるから。
最高経営者は絶対でなければならない会社だったし。

会社に求めた事

契約解除の話し合い時、会社側は自分に理があるのを理解していたと思います。
なので、金で片づけたいのは分かりました。
自分もP子らに何らかの罰を与えてくれとか一切求めず、単純に案件の正常化、それが出来ないのなら・・・という要求でした。

その要求の中に、最高経営者と話がしたい旨を伝えました。
最高経営者とどうしても話がしたかった。
ちな、最高経営者は御曹司じゃなく、その父親ね。
世に名を轟かせる経営者と会いたかったのです。
というのも、社員らからは最高経営者は人を見る目があるとか、頭の回転が常人以上だとか、末端のバイトにまで気を使っているとか、まるでどっかの独裁国の王様のような嘘くさく持ち上げてたのと、世間でも(一部だけど)、カリスマ経営者、敏腕、初見でその人がどういう人か見抜く目と判断力があるとか言われてて、だったら、自分はどういう人間なのか?そして、なんで、こんなことが起きたのか?が聞きたかったから。

間接的ではあるのですが、唯一、耳に入った最高経営者の言がありました。
「仕方ないね」
この一言だけでした。
そっか、仕方なかったのかぁと聞いた時は微苦笑でした。
簡単にアッサリと億単位のプロジェクトを捨てちゃう会社なんだなぁと。
やっぱ金持ちは凄いものです。
あと、そんな末端の業務委託者に天井人の経営者が会うなんておこがましいというのも聞きました。
ん-、セカンドシーズンに入ってから、その天井人が自分に会いたいって、S部長から聞いてたのになあ。

過剰な競争

実際に中に入って見聞き、そして経験から、やはり噂にたがわずな会社でした。
社員らは大きく三つに分かれてた感じ。
競争!とピリピリしている社員、諦めちゃった社員、競争せず我が道を行く社員。

P子は前者で、6割の社員はピリピリしてる感じ。
でもって、前進向上というより足引っ張り足引っかけが多い。
だからデマが横行する。
実例としてP子のデマについて言及すると黙っちゃったもん、人事の課長さん。
ちな、この人もクソ意地の悪い人でした。
発熱しインフルエンザに感染したみたいだから話し合いの日をリスケしてくれと3日前に言うと、だったら条件は飲めないと平気で言って来る人で、仕方なくメールの返信にその上の人やらをCC入れ「体調不良は許さないという事か。それが会社の姿勢なのか」「約束と異なる」「弁護士と相談する」と返信すると、他の人と勘違いしてましたっていう無理矢理な理屈が返ってきたです。
てか、なんで、こんな面倒くさい意地悪をしてくるんだろうなぁ、と。
早く処理したいんだろうけど、自分と対面したあんたにもインフル感染するかもなのに。
ちなみに、このクソ意地悪なやりかたは店舗で店長やマネージャーなどがバイトやパートにも日常的にやっていると複数の社員が言ってました。
現コロナ禍、この会社を振り返ると、世の中、感染者が減らない理由が見えた感じです。

さて、もうひとつ気になったのが短い期間であったものの自分の代わりにP子の指輪とされた漫画家さん。
あんな心理学だのなんだのの本を読んでレポ出せとか、ファミレスのホールで働けとか、意味不明なP子のリクエストを聞いてコンテンツを作れなんて無茶苦茶だし、そりゃ逃げますよ。
後に名前からツイッター垢が分かって見てみると、今も、あの時から更新されていない。
リンクされていた彼女の漫画も読んだのですが、しっかりと描ける方でした。
今も活躍されていればと思うわけです。

クリエイターにとって、それが小さなものでも自分が作ったコンテンツってのは生きた証なわけです。
自主モノであろうが4コマ漫画だろうが大長編小説であろうが。
その証のために全身全霊、寿命を削って創るわけですが、なかなか上手くいかないことが多いわけで。
ただ、今回のP子のように突破しちゃった人のお遊びに付き合わされるのは、本当にキツイです。
人事とS部長との話し合いの際、「俺は彼女の子守りをしに来たんじゃない。コンテンツを作りに呼ばれて来ている」と言うと、S部長が「コンテンツなんか作るより彼女の面倒を見る方が大事」と返してきた時は絶句でした。
コンテンツなんかって、なんだ、それ?自分を呼んだのはコンテンツを作るためじゃねーの?
ああ、そうだ、これ誤解されると嫌なんだけど、1stシーズンの時は彼女に気を使ってフォローしてたんですよ、結構。
1stシーズン締切間際のデマを吹聴し、それがデマだとバレて逃げた結果、もう、出来ないと判断したわけですから。

まだまだ色々と書きたいことがありますが・・・というか、実は会社側との話し合いが、これまた強烈なドラマだったのですが、これは改めていつか書いてUpしますが、今回はここで終わりという事で。

なお、指輪の物語はすべてフィクションであり実在する団体、企業、個人、案件等々は架空のもので実在しません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?