【ネタバレあり】ジブリの「君たちどう生きるか」について書いときたい
なんかもー最近モヤモヤするなー
平日の朝からゴロゴローゴロゴロー
私はネコになりたい
これはアレか。夏の暑さが続いてるせいか。
近頃の漠然とした忙しさのせいか。
と思ってましたが、
いや!
ちがう!
これはジブリのあの映画を見たせいだ!
一度、吐き出したい!
思いのタケを記録として!
きっちり、文章で!
私はこう思いました!
と刻んでおきたい!
以下、全部ネタバレです。
ネタバレあり
ネタバレあり
ネタバレあり
面白かったのか
総括すると、面白かった。とても。
「よくわかんないけど、なんか良いものを見た」感じで
決して、映画館を出るときに「時間を無駄にした」とは思わなかった。
そして、普段、SFアクションか、コメディしか見る気にならない私にとって、
半強制的に「何かを考えさせられる」映画だった。
斜め前に座ってた、外国人と思われるファミリーの
4歳くらいの女の子は、これをどう感じたんだろう
と、いうのが、上映後に会場にライトがついたあとの最初の感想。
冒頭のシーンの話
皆んなが慌てて家の中をドタドタと走り回る
舞台は昭和?
背の低い木造の建物
遠くに火事の様子
不快な音を鳴らし続ける鐘
和服を着た日本人たちが階段を上から下に駆けて回る
その瞬間によぎる不安。
まさかとは思いますが、これ、ファンタジー要素なしですか?
また、風立ちぬ的な映画ですか?
火垂るの墓てきな?
という不安。
まじで「君たちはどう生きるか」と、この後迫りくる宮崎駿の遺言を看取る内容っすか?
という不安。
いや、それだったら、まじでこの後2時間?
キツいんすけど。
少年と新しい母親との出会い
人力車の揺れや、車のエンジンがかかるときの振動が、画面から伝わってくる。引き続き、ジブリぽいシーン。
なんかよくわからないまま居なくなる父親
そして、少年と新しい母親の、艶かしいシーン
目を覆いたくなる。
まじで「君たちはどう生きるか」と、この後迫りくる宮崎駿の遺言を看取る内容?
という不安。(二回目)
お屋敷に到着
必要以上にでかい屋敷に、丁寧に描かれた装飾
長い廊下のシーンや、颯爽と現れて飛んでいくアオサギ
壮大な舞台設定と、敵なのか味方なのかわからないアオサギ。
そのアオサギを見て
「屋根の下に入るなんて珍しい」
と表現してたと思う。
千と千尋てきなことを期待する
そして、ネズミかなんかの小動物のようにうごめく使用人たち
気味が悪いという不快感だけで、この後どう展開していくのかについて不安しか感じない
ゲド戦記の街の人の会話を見た時の不安に近い。
ウジウジとする少年と親の2人
ここからは、淡々と、少年の孤独感や
金持ちと貧乏人との格差が説明される
なり金気質の親父の身勝手な行動
ケンカをする子供達
路肩の石を拾い、自らの頭を打ちつける少年
血が!
血がすごいから!
介抱される少年に父親が言う
「学校なんて行かなくていい!学校には300円も寄付したから、言っといてやる!」みたいなこと。
いつからジブリの父親はこんなにバカになったんだ。
となりのトトロも、魔女の宅急便も、耳をすませばも、お父さんは知的な大人だったじゃないか。
一方で、つわりがひどく引きこもる母親
「顔を見せにきてほしいとお母さんは言ってるよ」などと使用人は少年にいうが、当の母親は、どこか人間的に距離があり、冷めてて気持ち悪い、というか、不安だ。
よもや、この母親が悪の黒玉で、アオサギを操っているとかいう設定?
と、頭の中でグルグルと予想が回る。
アオサギと少年の成長
なぞの館の存在
少年に襲い掛かるアオサギ
なぜか戦おうとする少年
そのとき、突然、人語を話すアオサギ
よかったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
と、胸をなでおろす。
もう、少年の心情どうこうじゃなく。
私が、このまま、風立ちぬ~火垂るの墓展開を懸念していたから(好きな方すみません)、「ファンタジー要素きたーーー!」と、心底安心。
大人と距離をおきながらも、大人を利用し始める(共存していく?)少年
次第に鳥の皮が剝がれてくるアオサギ
実はアオサギの正体は知ってそうな(これまでも戦ってきたかのような)大人たち
いいぞいいぞ
このまま、なぞの館に行くんだ
猫の恩返し展開でもいい。ギリオッケー
自室で一冊の本を見つける少年
物語冒頭の火事で亡くなられた実の母親からのメッセージ
「君たちはどう生きるか」と書いてある本
しばらく読み、涙する少年
ここで映画タイトルの伏線を回収した
このシーンは、1日の間の出来事だったのか、その本を読む期間が数日あったのかはわからない
異世界の冒険
なぞの館に飛び込む
アオサギの姿がおじさんだということがわかる
使用人もアオサギも、意味深な発言連発
黒幕登場
床がとけて異世界へ
以降、不思議な世界で説明されない設定がたくさん
母親を探す旅にでる少年
立ちはだかる壁
愛と勇気と友情で乗り越える
自分の世界に帰る
なんやかんやで「なぞの館」に行ってから以降、物語は急展開で、
ストーリーはシンプルなのに、各パートは細切れで、話をつなげようとすると難解。
一つ一つ解釈しようとするとその次のストーリーについていけなくなる
ただ、アクションファンタジーとしては楽しく。
これこれ、これを待ってたんよ私は。
最初っからこうできなかったんか。
ラストシーンの是非
手に汗握るクライマックス
アオサギの助言
数年後~という入りから、突然のエンドロール
突然のエンドロール!
と、あっけにとられた方、多かったみたいですが、私としては、すっきりとした最後で、「よくわかんないけど、なんか良いものを見た」なーと思いました。
とりあえず、ここ数週間のモヤモヤはありましたが、
このモヤモヤをこの記事に込めて、封をしておきたいと思います。
また、そのうち、本映画をDVDなどで見て、再度どう感じるのか。
いや、だって。
宣伝もなんもないから、うかつに感想かけないから。
ねー
私は、この映画をこう思いましたよ!
ということで。
〈まとめ〉私の思う、この映画の見方
冒険活劇として
アクションファンタジーが好きな私としては、前情報を一切遮断して行ったから、冒険に繰り出したところの安堵感半端なかった。
1話完結の連載物のように、ずっと見てたいような世界観で、ワクワク設定たくさんで楽しめた。
あれはなんだろう!これはどうなるんだろう!という、その設定が、伏線として回収されることはないけれど。少年の成長物語として
本映画は、少年の行動を追うように一貫されており、
登場人物それぞれの胸中についての説明は一切ない。
冒頭からしばらく続く「不安」や「違和感」と、異世界後の「爽快感」や「ドタバタ感」は、思春期前の少年目線(少年の認識、気持ち)として見れば、理解できなくはない。
突然女の人にお腹触らされたら嫌だよね。家族の成長物語として
家族といえど、心の中まで理解しあえるものではなく、それぞれの気持ち、思惑があって生活している。
時には勢い余って、思ってもなかったことが口をついてしまったり、そのことに後悔することもあるけれど、
そのことを理解し合い、何もなかったかのように普段の生活に戻るものだ。
と言うことなのかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?