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どうやって褒める?

もうすぐ生後5か月の息子。目の前で妻が子育ての雑誌を読んでいる。
私「何が書いてあるの?」
妻「6歳までは褒めて褒めて褒めまくるのがいいんだって」

コーチングを生業にしている私のアンテナがピキーンと立つ。

コーチングでは、褒めてはいけないと教わる。
「褒める」の意味を調べると、「人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う」。

評価をするということはそこで上下関係が生まれる。また、評価をすると、その人に評価されるために動くようになってしまうため、評価者に答えを求めてしまい、他者に依存な生き方になる。

よって、ヨコの関係を求め、クライアントの中に答えがあるとするコーチングでは褒めるではなく、承認する・認める・勇気づけるようにする。

承認とはうんぬんかんぬん…。

ということを妻に話しても、「は?何言ってるの?」と眉間にしわをよせ、ワーワー言われるのがオチ。

説明やうんちくはグッとこらえて、こんな時にとっても役立つ問い「例えば?」を投入。

私「何が書いてあるの?」
妻「6歳までは褒めて褒めて褒めまくるのがいいんだって」
私「例えば?」
妻「これができるようになったんだ!とか、すごいね!かっこいいね!お母さん嬉しい!とか」


頭の中では、「結果を褒めると結果のみを追い求める子になるな。変えられない容姿を褒めると、他者に対しても容姿で評価する子になっちゃうな。これはIメッセージだからよし…」などいろいろ考えるが、ここでも夫婦円満のためウンチクはガマン。

私「どんな子に育ってほしい?」


ここで妻と一緒にいろいろ出しあってみた。

  • いろんなものに好奇心をもって取り組んでほしい

  • 結果よりもプロセスを大事にしてほしい

  • 社会に貢献する心を育みたい

  • 自分に自信がある子になってほしい


妻は、カリフォルニアで20年育ち、現在は保育園で英語の先生をしている。それで、日本の子の自己肯定感の低さを心配。

たしかに、日本は謙遜の文化がある。努力は人に見せない所でやる、謙虚でつつましやかが美徳。だからあまり褒められるずに、できないところを叱られて育つ。

よって、自分に自信が持てず、自分の信念や強みがわからない。

一方、アメリカの子は、「私には〇〇のポテンシャルがある」、「私はできる」と、むちゃくちゃ自己肯定感が高いとのこと。

アメリカには褒める言葉も非常に多い。
「あなたは特別な存在」「私はあなたを誇りに思う」「大好き」「ありがとう」が日常で何度も使われるとのこと。

そんなことを踏まえ、改めてどう褒めるかをいろいろ話し合って以下のようになりました。

・いろんなものに好奇心をもって取り組んでほしい
⇒「何してるの?」「何見てるの?」「何作ってるの?そうなんだ!楽しそうだね!一生懸命に〇〇してくれてありがとう。お母さん嬉しい」

・結果よりもプロセスを大事にしてほしい
⇒「〇〇できたんだ!どうやったの?そうなんだ。一生懸命頑張ったんだね。そんな〇〇を誇りに思うよ。大好き。ありがとう」

・社会に貢献する心を育みたい
「ごみを拾ってくれたの!その行動かっこいい!」
「お片付けしてくれたんだ!うれしいな♪」

・自分に自信がある子になってほしい
⇒「あなたは特別な存在だよ。大丈夫。大好き。ありがとう」

・「すごい」を禁止する。
何かと便利な「すごい」ですが、何に対してすごいかがわからないので、「すごい」と言いたくなったら一旦飲み込み、「何がすごいのか」を考えて伝える。

この教育の成果は、20~30年後にわかるんだろうなーと思いつつ、それを楽しみに実践してみます。

以上、抽象的な「褒める」の定義やら「承認」やらで話してたら揉めそうですが、具体的な事例で話すと和やかに会話が弾むなと感じたひと時でした♪

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