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岐阜県 大正村

目的もなくドライブしていた。そうするととある看板が目に入る。
「大正村→」聞いた事ない名前に心が赴くまま車を走らせる。
しばらくて仰々しい門が現れる。
駐車場は無料と書いていたので寄ってみるかあ、と車を停めた。

まず最初に出迎えてくれた建物、お土産屋みたいだったので、町を散策してから最後に寄ろうと決めた。

趣のある橋を渡ると、次に十六銀行が現れる。
駐車場には何台かの車が止まっていた。

看板にとても惹かれた

レンガ造りを堪能して少し気分が高揚する。
そこから、少し歩くと大正って言うよりも昭和かなって感じの商店が現れた。

営業中でした

店の前に喫煙スペースがあるのがまた良い。
さらに少し奥に入ると、新旧の郵便局が並んで現れる。新しい方もなかなかに趣のある建物だ。

中は見学できるようになってる


こちらは現役でした

新しい方の郵便局には、ご老人夫婦が仲良く入っていった。

案内板を目印に進むと、路地が見えてきた。
どうやらこの奥に町役場として使っていた建物があるらしい。

登っていくとそれは現れた。

こちらも中を見学できる

色合いがとても可愛らしく、雨の日を彩っているようで心が暖かくなった。
2枚目の写真の左下に見える看板は、植物の説明だ。
今回はお散歩を目的としているので中に入るのは次の機会にしよう。

絵画館

ちなみに奥に見えてた建物はこれだった。
こちらも機会があればまた入ってみたい。
この建物の手前右の道を進んでゆく。まだまだ奥がありそうだ。

アーチになっている小道を見つけたが今回は入らなかった。と、言うものの時期によっては薔薇が咲き誇るのであろうそのアーチは、まだタイミングが早かったようでなにも咲いていなかったからだ。
次は咲いている時に来たいな、そんな事を考えながら坂道を登ると立派な蓮の葉っぱがお出迎えしてくれた。
そしてその上に目をやるととても立派な建物があった。

大正ロマン館

こちらでは展示等を行っているらしい。
しかし私はこの建物自体にはあまり興味をそそられず戻ろうかと思ってた時、さらにその奥がある事に気づいた。

先程の建物の横を通り、たどり着いたのがこちら。

旧三宅家

写真だけ撮って戻ろうとすると、押しの強いおじいさんが入っていきなさい、と声をかけてくれた。
そのおじいさんは、いろいろな事を教えてくれた。
まず、この建物は元々別の場所にあったものを持ってきたのだという。
「そんなことできるんですか!?」
と驚いているとおじいさんはぱぱっと畳んですぐ持ってこれるよ、と言ってた。

中は僅かな明かりと囲炉裏の火以外は真っ暗だった

おじいさんが言うには、なんでも囲炉裏の火を毎日午前中に炊くのだという。今日はちょっと草刈りをしていたらこんな時間になってしまった、と薪を焚べる。お正月以外は毎日炊かないと茅葺き屋根が虫や湿気でダメになってしまうらしい。だから交代で火を炊いてるのだという。
この建物は田造りと言って、6畳の部屋を田んぼの田の字のように並べてある作りで、昔の田舎はこんな家ばかりだったと教えてくれた。
あとは囲炉裏に火を炊くときは松ぼっくりや杉の葉っぱが燃えやすい事なども教えてくれた。
雑談をしつつ囲炉裏にあたりながら、雨で冷えた体を暖めた。数十分滞在して、おじいさんにお礼を告げてここを後にした。

来た道を戻り、来ていない道を見つけ、また入る。
先程から気になっていた建物があった。
そちらの方に向かってとりあえず歩いた。

遠目に見ると民家のようで近寄りがたかった

モーニングと言う響にちょっと惹かれたが、こちらも外から見るだけで結局中には入らなかった。
さて、お土産屋に寄って帰ろうかなって時に気になる看板を見つけた。
「明智光秀公手植えの楓」
少し迷った。雨も降ってるし帰ってしまいたい気持ちもあった。結局はその気持ちも好奇心に負けた。

ほんとにこんな所にあるのか?ってくらい普通の道だった。しかし看板を信じて突き進む。

行き止まりなのでは…

ほんとに、ほんっとにあるのか?
そんな気持ちで進むと開けた神社に出てきた。

行き止まりじゃなくて良かった!!
ほっと胸を撫で下ろし、小さな頃遊んだ様な神社でお参りをする。
紅葉が生えているな、と思ったのが楓だった。
楓と言えばもっとでかくて真っ直ぐな、と思ってたけどよくよく考えるとあれはプルメリアだった気もするし、プルメリアって楓じゃないのかって気持ちも捨てきれないまま神社を後にする。

紅葉にしか見えなかった

きっと紅葉も楓も色んな種類があるから記憶の中で混ざっても仕方ないと、それはそれで良いかとぶつぶつ呟いていると雨足が強くなってきた。
急いで戻ろう。

足元が悪いのでこの階段を降りるのは諦めた
大正路地
帰りの道すがらオカルトチックな看板を見つけた

街並みの中にネズミが入れるくらいの人為的な穴を見つけた。覗きたい衝動を抑えながら通り過ぎた。

年貢米を納めた米蔵と呉服問屋の反物類を入れた蔵の並ぶ路地らしい
この橋を通ると最初の建物に戻る
雨の影響で普段はきっと穏やかであろう小川が荒々しく波打ってた

橋を渡り一番初めの建物に戻る。
おっかなびっくりで入ってみたら雰囲気が道の駅や土産物屋とはちょっと違った。
何よりお土産のセンスが良かった、さすがハイカラな町。

次回はうちの子を連れてきて写真を撮ろう
手毬が可愛い

お土産屋の前のテラススペースでファンタを飲んでこの町を後にした。

うちの子と、旦那にお土産を買って
次回は薔薇の咲いてる時に来ようなんて思いながら帰路についた。


帰ってから思い出の路地の便箋を作ったのでぜひ使って下さい。


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