紙が好きなので、手紙を送ります|タイから届ける手紙
こんにちは、kami/ のなみえです。
「世界の紙を巡る旅」3カ国目のアメリカにいます。
今日は、3月にタイからお送りしたレターセットについて語ります。
一通 2000円、紙が好きで世界を旅してる人からの手紙。
どんなものか気になりません…?
まえがき
kami/ として、今回の旅のスタートと同時にオンラインショップを開設し、旅先からポストカードや手紙を送るサービスを始めました。
ありがたいことに27名の方から注文があり、記念すべき第一通目は タイのチェンマイから発送しました。
タイに到着した当初は、「勢いで受注しちゃったけど、紙をテーマにした旅だから、半端なものは送れない…。おもしろい紙に出会えなかったらどうしよう…。」とドキドキしていたのですが。
旅を進めるにつれ、「これも送りたい、あれも入れたい…」と真逆の悩みが出てきました。
その中で選んだセットがこちら。
紙漉き村の棚の奥で見つけた封筒に、倉庫に眠っていた透け透けの紙。毎日のように飲んでいたタイミルクティーと、タイの硬貨、紙もの、ロウ引き紐など。
香川のカフェ「栞や」さんには、栞をお送りしました。(きれいなお写真を送ってくださり、ありがとうございます!)
「紙が好き。世界の紙を見たい」という独りよがりな気持ちで始めた旅ですが、「届くのを心待ちにしてました!」「嬉しかったのでtwitterに載せてもいいですか!?」「感激して、まだ開けずに持ち歩いてる!」という声をいただけてありがたいです。(でも早く開けてみてね、笑)
紙はやっぱり、触れて、直接見て、感じることの多いものだと感じているので、心動く紙に出会ったときに1番思うのは「届けたい」ということ。
今回の旅では、手紙を送るサービスを通じてそれが叶うことが本当にうれしくて楽しみで、心の支えになっています。
セット内容
まえおきが長くなりました。
タイからのレターセットには
・紙漉き村の封筒・紙漉き村のメッセージカード・紙漉き村の透け透け紙・ポストカード・カラフルなチケット・ロウ引き紐・タイミルクティー・タイバーツの硬貨
が基本的に入っています。
タイに滞在した2週間で出会った思い入れのある紙やものを、詰め込みました。
タイのミルクティー
タイは暑いです。わたしが滞在していた期間は、毎日38度を超えていました。
なので、少し歩くと「冷たいものが飲みたい…疲れた…甘味をくれ…」となります。
そんな時よく飲んでいたのが、スムージーやミルクティー。
安いお店では一杯100円前後とお手軽な価格なので、ついついご飯と合わせて頼んでしまいます。
辛い料理との相性も良いんですよね…!
紙漉き村の封筒
封筒って、いわば手紙の「顔」じゃないですか。
中身より先に出会うものだから、ちゃんと中身に合うものを選びたいな思います。
タイで出会った紙について記すとき、最も伝えたかったのは「手仕事の紙の切実さ」です。
チェンマイからそう遠くない場所で、生活のすぐ隣に紙作りが当たり前のようにある光景。
その豊かさやあたたかさ、そして特別でない感じが少しでも伝わったらいいなと思い、この封筒を選びました。
太めの繊維が入っていて、味があるという他ない見た目です。
実際に文字を書いてみたら思った以上にペンに引っかかって書きづらかったです。
あと、この封筒は紙質の表情に目が行きがちなのですが、個人的にはこのフタの形にも心動きました。
片方だけ、曲線。なんでなんだろう…。
ちなみに、この封筒を見つけたのはチェンマイから車で40分ほど離れたところにある Ton Pao という紙漉き村の、紙ものの問屋です。
無造作に積み上げられた箱やノートの棚の一角に、封筒が集められているところがあって、
その奥の方に、いました。
引っ張り出しました。
紙漉き村の透け透け紙
今回お届けしたレターセットには、kami/ のスタンプを使った商品タグを付けています。
この紙が、薄いというか透けてるというか、もはや開いてるんですよね。
(一部の方のお手紙にはこの紙を使ってるので、読みづらいところもあったかもしれません。ごめんなさい!)(この写真も栞やさんが送ってくださったものです。ありがとうございます!)
見つけたのは、封筒と同じ村の 数百メートル離れた紙ものやの奥の倉庫。
今さらですが、こんなものを送ってよかったのかな…?と不安になってきました。
個人的には「何この紙ー!おもしろーい!!」と思って送ったのですが…。
お店のおばあちゃんにも「え、これがほしいの?値段…値段…?」と困惑されました。
△お店のおばあちゃんと。
△売り物の紙は鮮やかで綺麗で透けてないです。おばあちゃんは白いペンで文字入れする作業をされてました。
カラフルなチケット
タイの定番のおみやげとして誰も勧めてないのが不思議なくらい、かわいくて安くてかわいくて、かわいいチケット。
割といろんな文具店で見かけました。
タイはやっぱり文字がかわいいです。
中身はこんな感じ。
このチケットは心くすぐられる要素がいくつも詰まっているのですが、質感がとても好きです。
普通のコピー用紙よりもハリがあって、つるつる、シャリシャリしています。
もしもどこかで見かけることがあれば、ぜひ触れてみてほしいです。
ロウ引き紐
タイのモン族市場や Bo Sang 傘の村の入り口にある市場など、クラフト系のマーケットでよく目にした、ロウ引き紐。
いろんな色があって、しかもひと巻き1000円弱と安くて、買い占めて帰りたかったです。
チェンマイを散策する中で、ロウ引き紐を使ったいろんなものづくりに出会って、作る道具として定着しているものなんだなと思いました。
ロウ引き紐は、ロウを溶かして紐に浸透させたものです。
そのままの状態の紐に比べて、張りと艶が出て、形が作りやすくなり、結び目を固めやすいです。
△モン族のアクセサリーの結び目に使用?
△本を綴じるときや、革製品の加工にも使います。
レターセットに同封したのは1.5mと短いのですが、ラッピングやちょっと何かを結ぶときに使ってみてください。
ただし、高温になるとロウが溶けますので、染みをつくりたくない紙や布に接触する場合はお気をつけください!
△ノートのラッピングに使ってみました。ラッピングペーパーとの色の組み合わせを考えるのも楽しい!
ポストカード
レターセットには、毎回きれいな(未使用の)ポストカードを同封しています。
今回は、タイの街中の雑貨店で見つけたカードを入れました。
注文してくださった方それぞれに違うものをお送りしています。
(写真撮っておけばよかったー!)
レターセットとは別にポストカードを送るサービスもしているのですが、そちらを注文してくださった方には、わたしが作った紙をポストカードサイズにカットして送りました。
▽作った紙については他の記事に書いています
さいごに
タイから送った手紙の中身への熱量、写真や文章から伝わりましたでしょうか?
紙も ものも、触れて初めて感じ取れることがあるので、もしも興味を持ってくださった方がいらっしゃれば、オンラインショップからご注文お待ちしています。
ちなみに、4月20日までにご注文いただいた方には、5月上旬にメキシコから発送します。
初めて足を踏み入れる中米、どんな紙に出会えるかな?とわくわくしています。
このわくわくを共有できると嬉しいです〜!
▽今後の発送(予定)
4月 カナダ(発送済み)5月 メキシコ(締め切り4月20日)6月 デンマーク7月 バルト3国8月 ヨーロッパ9月 ヨーロッパ10月 モロッコ11月 スリランカ12月 インド1月 カンボジア2月 韓国
▽twitter, Instagram 更新してます
こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!