saa paper|タイの柔らかな手漉き紙
saa paper とは
saa paper(サーペーパー)は、saa という植物を原料に作られた紙の総称です。
saa はタイでの楮(コウゾ)の呼び名。楮は和紙の原料としても使われている植物ですが、日本とタイでは気候が異なるため同じ「楮」という植物でも成長速度が異なり、繊維の特性が違います。
また、日本とは異なる紙の漉き方や乾燥方法のため、完成した紙の風合いも和紙とは異なります。
この記事では、kami/ の紙を制作してくれているチェンマイの近くの工房での作り方や紙を元に、saa paper の特徴やおすすめの使い方について詳しくご紹介します。
紙を作っている工房
kami/ で販売している saa paper は、チェンマイ付近にある工房から直輸入しています。
風通しの良い工房で一枚ずつ手漉きした紙に草花を入れて装飾し、紙が天日干しされている景色は圧巻です。
saa paper の作り方
①原料の加工
チェンマイ近辺で収穫された 原料 saa は、黒皮を剥いで乾燥させた状態で工房に届きます。制作する量に合わせて必要な分だけ8時間ほど煮込み、機械で細かく砕きます。
②紙漉き
1枚分の材料をボール状にまとめ、漉き枠の中に流し込みます。
手でかき混ぜて均一にします。適当に混ぜているように見えますが、短時間で枠の隅まで均一に材料が広がるようにするのは意外と難しく、技術が必要です。
③草花で飾り付け
工房の庭で育てられている草花を漉き込みます。色褪せにくく漉き込みやすい薄い花びらや葉を選定して栽培しています。
④乾燥
飾りつけが終わると、漉き網ごと支柱に立てかけて乾燥させます。タイは気温が高く日差しが強いため、1日でカラッと乾きます。
△ saa paper のより詳しい製法はこちらの記事にまとめています。
紙の特徴
紙を漉いた後に圧搾(圧をかけて水分を抜くこと)をしないので、表面がでこぼこして空気をたくさん含んだ柔らかい質感です。
おすすめの使い方
①本を優しく包んでくれる《ブックカバー》
②贈り物を彩る《ラッピングペーパー》
③何気ない一言も心躍る《便箋》
購入できる場所
saa paper は kami/の店舗及びオンラインショップにて販売しています。
オンラインショップには掲載していない大判の紙もお取り扱いしていますので、在庫状況の確認や郵送での販売をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
✉️ kami.kamihitoe@gmail.com
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その他の紙について
記事を公開次第、こちらに追記します
こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!