旅のあとさき
世界一周をしたら、何か得られると思ってました。
自分にとって ひとつのゴールと思えるような 成果を出せるんじゃないか。
ってか出さなきゃまずい!
1年もかけてやってるんだから!!と思っていました。
だけど幸か不幸か、この旅で見えたのは わたしがいる場所はまだまだゴールじゃなくて、むしろ始まりの下準備段階だということでした。
えー、やばない?
世界広すぎん?
今おるインドだけでも広すぎちゃう?
世界ってこれ何個分?
テーマを「手仕事の紙」に絞っても関連項目多すぎるやん?
その割に人生って短いよね??
世界一周を終えた段階でわたしの手の内にあるであろう成果を想像すると、まぁちっぽけで。
どっかの海岸で拾ったシーグラスくらいのものかもしれません。
だけど、「300日間の世界一周をする」と決めて動いた分だけの変化はありました。
それはわたしの手の内にあるものではなくて、わたし自身の身体や思考や記憶など わたしの中にだけ見えること。
それは、わたしがこの先 何かを作ったり誰かと話したり、文章を書いたり暮らしたりする中でぽろぽろと姿かたちを現すようなもの。
わたしが生きている限り、この300日から繋がる点は増えて、この旅が持つ意味や価値は増していって、どんどん大切なものになっていくのだろうなと思います。
そうなった時に記憶の反芻に耐えうる日々であるように、(最近あんまり公開できてないけど)毎日日記を書いています。
そして、これはわたしの300日の旅に限った話ではなくて、誰にとっても、これまでとこれからの全部の日々に当てはまるはずのことです。
大変でも、よく分からなくても、
いつか思い返せるような時間や あの日々があってよかったなぁと思えるような時間を過ごせたらいいですよね。
こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!