見出し画像

応援〜そのエネルギーは一体どこへ②


幼児さんとの関わりで学んだこと

(前段の応援のエネルギーはどこへ①はこちらでご確認いただけます。)

私は幼児さんに読み書きを教える仕事もしていました。今現在は直接幼児さんを見る機会はなくなってしまいましたが、その様子を観察することは続けています。
大人の褒め言葉や応援をストレートに喜びに変換する力は幼児さんが最も強く華麗に発揮しているように思います。そして活力にもしていきます。
応援や褒めることが別のエネルギーに変換されていく最もわかりやすい姿かと思います。それは彼らの体温まで上昇させているように感じています。

漢方の世界では喜びは心(ココロとか精神といったもの)直結で、喜ぶことは気血のめぐりがよくなり、気持ちを明るくすると考えているので体が温かくなるのはその通りかと思います。

幼児さんにひらがなを応援させる

ひらがなの「あ」「の」「め」などの最後のはらいを大きく書くことは幼児さんにとっては意外と勇気のいることのようでした。そこで私ははらいの部分では「『あ』はもっと遠くへ行きたいみたいだから応援して遠くまで行ってみよう!」などとそそのかして(?)最後の膨らみをグンと大きく書けるようにしてきました。がんばって「あ」のはらいを大きく書いたのは幼児さん本人ですが、
「あ」を応援するとその手がもっと遠くへ、大きく、と動いていくのです。
「『あ』、がんばったねー!」
と言って「の」にもチャレンジしていきます。「の」が「あ」に負けないように大きく書くように促すと、彼らの中で「あ」と「の」の競争になり、はらいがどんどん上手くなりました。
枠からはみ出した時は応援を小さくしてもらいます。
これは「がんばれ!もっといけるぞ!」
と言う応援のエネルギーが運筆のスムーズさを呼び込み、文字の上達に変換されていたのだと考えています。
指導に関わっていた時は本当にいろいろ褒めたり応援したりしていました。
応援してがんばったあとは
すばらしい!
これはすごい!
やるなぁ!
お、そう来たか!
いい感じだね、!
という言葉で労います。
どうぞ音読してみてください。
応援と褒めまくりの日々を続けていたら、私の日常に変化が起きました。

タイガー・ウッズの逸話

この記事は褒め方やその他のやり方を書いているわけではないので、褒めまくりや過度な応援は‥と言ったやりとりは割愛します。
これからとりあげるタイガー・ウッズの話はご存知の方もいらっしゃるとおもいます。彼は応援でパット成功の確率を上げた、というお話です。
タイガーはライバルがパットを打つ時に
「入るな!」と心で唱えていた時期もあったそうです。それをある時から例えスコアが僅差のライバルでもパットを打つライバルのパット成功を祈るというのです。
「入る!行け!」
な感じでしょうか?タイガーはゴルフの技術だけでなく、脳の仕組みを理解してライバルの失敗を心で念ずることをやめたという話です。自分がパットを打つ直前に脳に「失敗しろ」という言葉を焼き付ける、相手の失敗を願うことが次の自分のプレーに悪影響があると気づいたのでしょう。
応援する理由がいささか歪んでいると言えばそうかもしれませんが、失敗を祈ることも成功を祈ることも脳がその祈り先を判断できていないことも上手に生かして勝負に挑み勝ちを、栄光を手に入れてきたわけです。

スポーツ観戦、ライブが愛される理由

誰かを応援する、大いに賞賛することは、ブーメランのように自分の心に戻ってきて活力を生み出します。リアルな会場で盛り上がる体感がある方が効果が高いようにも思います。
ここで1つお気をつけ頂きたいことは、
応援して、
勝った!
すばらしいコンサートだった!
といって喜びすぎると、気が緩んでしまいます(漢方的見立て)。注意力が散漫になり、帰宅途中で足を踏み外したり、2次会といった宴会で飲みすぎて、翌日「ドヨーン〜〜〜」となりがちです。
エネルギーが強烈な分、その力の使い方をわかりつつ、喜びや感動に浸りたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?