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本 「 言葉の園のお菓子番 孤独な月」

ほしお さなえ著。
オーディオブックにて。

このシリーズ2作目。

いいです。
この本。
じんわりくる。
じんわり。ほっこり。

「連歌」の会が舞台で
色々な登場人物が出てくる。
年齢も違うし仕事も立場も違う。
そしてそれぞれに色々な事情がある。

今回の物語の大きなテーマは
「生と死」
でも、それはダイレクトに語られるわけではない。
主人公の視線を通して
「生や死」について
考えさせられる。

どちらも人にとっては
同じように自然なこと。

生きることも死ぬことも。


出てくる歌もいい。
この著者さんがみんな作った歌なのかなー。
だとしたらすごいなぁ。

俳句、歌。
あまり気にしたことなかったけれど
奥深い世界なのだということも感じる。

ロマンに近い感じ?

「その人の ぬくもりといる 花の夜」

遠く孤独な月の光が
私たちの中にすみついて
ほんのり心を照らしている。

あぁ、ロマンだよ。これは。
この世を去った人たち。
その人たちの想い。
その想いはなくならないんだよね。
生きている人たちが覚えていれば。
そして、その想いが
月の光みたいに
生きている人たちの心を灯してくれる。
温かいほどの光ではないかもしれない。
でも、暗くなりがちな心をスッと灯してくれるはず。

なんのこっちゃ、と
お思いの方はぜひ読んでほしい。
この本を。



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