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本「 恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん(2)」

山口 恵以子著。
すっかり気に入った
おばちゃんの食堂シリーズ。

おばちゃん二人組のお話が続くと思いきや
時代はさかのぼり
食堂の原点のエピソードが語られる。

有名ホテルの副料理長をしていた孝蔵が
フレンチをベースに始めた洋食屋さん。
スタート時の苦労が
なかなか聞き応えあり。

本人のやりたいことと、
周りから求められることが違うのよね。

客層、地域によって
受け入れてもらえるお店とそうじゃないお店がある。
これって
意外とお店側の人間は分からないもの。

おばちゃんの家の近くにも
そういう残念なお店がある。

夫婦二人で始めた
こだわりのカフェ。
でもね、ランチメニューはバターチキンのみ。
美味しい。
美味しいけど
そんなに食べないよ、バターチキン。

値段も観光客目当ての価格。
でも、そのお店は観光客はなかなか来ない地域。
だったら地元の奥さんが
ほっとできる価格帯、メニューにするべきなんだけどなぁ。

周りのニーズって大事だよね。

しかし、お似合いの夫婦ねー
孝造さんと一子さん。お似合いの夫婦でも
一緒に働くのは大変だよね。
でも、一子さんはえらい。
言いにくいことも、ちゃんと意思を伝える姿勢。
二人でお店を始めるって
二人の意見が大事だもんね。